[スポンサーリンク]

その他

論文・学会発表に役立つ! 研究者のためのIllustrator素材集: 素材アレンジで描画とデザインをマスターしよう!

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”4759819878″ locale=”JP” title=”論文・学会発表に役立つ! 研究者のためのIllustrator素材集: 素材アレンジで描画とデザインをマスターしよう!”]

概要

Adobe Illustratorを用いたイラスト作成の入門書。すぐに使えるイラスト素材が300点近く掲載されている。配色やレイアウトをセンス良く見せるコツも掲載。

Part1 イラスト素材一覧
Part2 Illustratorの基本
Part3 Illustratorの便利な機能
Part4 立体的な図の描き方
Part5 描画と配色のコツ
付録:研究発表ポスターのデザイン

対象

Adobe Illustratorをこれから使う人や基本をおさらいしたい人。レポートをこれから作成していく学部生にオススメ。

解説

本書は冒頭でたくさんのイラスト素材が掲載されており、続いてAdobe Illustratorの基本説明やイラスト作成のシンプルなテクニック、コツへと展開していく。まずパネルの説明から入るほど丁寧な構成であるため、Adobeソフト初心者の解説書として最適である。

本書P30より

掲載されているイラストはバイオ系主体である。例えばミトコンドリアを描くケムステ読者は多くないと思われるが、立体的なディッシュの描き方、メッシュツールの使い方などは身につけておくと応用が利く。写真から直接ベクター画像をおこすトレースはさまざまな場面で使える便利な手法であるため、覚えておいて損はないだろう。

本書P42より

Web上にはさまざまなIllustrator解説記事がアップロードされているが、リンクをたどって練習していくのは根気がいる作業である。このような解説書が1冊手元にあると便利であると感じた。本書に掲載された各素材はWebから直接ダウンロードすることが可能であり、加工して利用できる。勉強会や自主ゼミなどで練習してみるのもいいだろう。最後には簡単であるが、配色のコツやわかりやすいポスターデザインについても触れられている。

最近はフリーイラスト素材が充実しており、組み合わせ次第では論文の図を作成することも可能である。しかしイラスト作成技術はさまざまな場面で役に立つため、早い段階からきちんと基礎を学んでおくことは大切である。余談だが、著者である田中佐代子・筑波大教授は科学者のためのビジュアルデザインハンドブックという冊子を以前に無料配布しており、GENも学生の頃入手して参考にした経験がある。東大や筑波大の図書館には並んでいるようなので探してみるといいかもしれない。

関連書籍

[amazonjs asin=”4061531506″ locale=”JP” title=”PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門 (KS科学一般書)”]
Avatar photo

GEN

投稿者の記事一覧

大学JK->国研研究者。材料作ったり卓上CNCミリングマシンで器具作ったり装置カスタマイズしたり共働ロボットで遊んだりしています。ピース写真付インタビューが化学の高校教科書に掲載されました。

関連記事

  1. 次世代シーケンサー活用術〜トップランナーの最新研究事例に学ぶ〜
  2. 日本にノーベル賞が来る理由
  3. 藤沢晃治 「分かりやすい○○」の技術 シリーズ
  4. ベーシック反応工学
  5. 手で解く量子化学I
  6. Handbook of Reagents for Organic…
  7. Nanomaterials: An Introduction t…
  8. 有機化学の理論―学生の質問に答えるノート

注目情報

ピックアップ記事

  1. ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!
  2. リチウムイオンバッテリーの容量を最大70%まで向上させる技術が開発されている
  3. 既存の農薬で乾燥耐性のある植物を育てる
  4. ゲノムDNA中の各種修飾塩基を測定する発光タンパク質構築法を開発
  5. 9‐Dechlorochrysophaentin Aの合成と細胞壁合成阻害活性の評価
  6. グラクソ、パーキンソン病治療薬「レキップ錠」を販売開始
  7. ヴィ·ドン Vy M. Dong
  8. アルファリポ酸 /α-lipoic acid
  9. トリテルペノイドの「トリ」!?octanorcucurbitacin Bの全合成
  10. BASFクリエータースペース:議論とチャレンジ

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2019年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー