概要
長年のベストセラーである「Hazardous Laboratory Chemical Disposal Guide」第3版には、300を超える化合物の廃棄例が記されています。広範な参考文献リストがアップデートされ、温室で一般使用される農薬15種類も含まれるようになりました。有害廃棄物を無毒化する処理法に重点が置かれています。これらの方法は、酸/塩基中和、酸化または還元、および不溶性固体としての有毒イオン沈殿など、いくつかのカテゴリーに分類されます。化学物質流出のような緊急事態における対処法を設計するマネージャーの助けとなる、化学物質の有害反応に関するデータも提供します。(「内容紹介」を和訳)
対象
- 有害化学物質を扱う方
- 化学合成を行なう方
- 化学物質の廃棄に関わる方
内容
あらゆる有害化学物質の危険性・事故予防手順・廃棄法が載っている辞書的リファレンスです。
有機合成や化学研究においては、時に危険な試薬を扱う時があります。少しだけ底に残っていて誰も使いたがらない試薬や、大半死んでしまった試薬は、毎年の大掃除で潰すことになりますよね?そういう時に参照価値のある書籍です。
例えば毒物として名高いシアン化カリウム(KCN)、アジ化ナトリウム(NaN3)。大量に捨てたい場合はいつも困りますよね。どういう処理をしてから捨てればいいのでしょうか?また、危険性にしても具体的にどんなもので、事故を予防するにはどうすれば良いのでしょうか?
本書は化合物毎の情報が2ページ程度に簡潔にまとまっているため参照しやすく、そういった疑問にもすぐ答えてくれます。
研究室に一冊は必ず常備しておきたい書籍です。第3版(2003)が最新版ですが、扱っている情報の性質上、現代でも十分実用に耐えるものです。