[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

2016年1月の注目化学書籍

[スポンサーリンク]

今年から月ごとに新刊の注目化学書籍を出版社別に紹介することとしました。出版社は化学同人東京化学同人ワイリー、そしてシュプリンガーです。筆者の趣味になるので有機化学リッチになることはご容赦を。

 

化学同人の注目化学書籍

物理化学と有機化学の基礎書が発売されています。「有機化学」の方は1年生の基礎科学のようです。お馴染みの「元素手帳」も2016年ははじまったばかりですので手に入れてはいかがでしょうか。

[amazonjs asin=”475981809X” locale=”JP” title=”現代物理化学”][amazonjs asin=”4759816348″ locale=”JP” title=”有機化学”][amazonjs asin=”4759816194″ locale=”JP” title=”元素手帳2016″]

 

東京化学同人の注目化学書籍

昨年10月末に万を期して発売された、「大学院講義有機化学II」がとってもきになるところです。有機化学系の大学院生は必ず持っておいたほうがよい1冊です。上巻の発売は一体いつになるのだろ?個人的には「X線・中性子による構造解析」も気になります。

[amazonjs asin=”4807908219″ locale=”JP” title=”大学院講義有機化学 II(第2版)”][amazonjs asin=”4807907980″ locale=”JP” title=”X線・中性子による構造解析”]

 

ワイリーの注目化学書籍

まず、”Transition Metal-Catalyzed Heterocycle Synthesis via C-H Activation”は筆者も1章執筆しています。”Practical Functional Group”は使えそう、”The Organic Chem Lab Survival Manual: A Student’s Guide to Techniques”は何度も改訂を重ねている人気書籍です。

[amazonjs asin=”3527338888″ locale=”JP” title=”Transition Metal-Catalyzed Heterocycle Synthesis via C-H Activation”][amazonjs asin=”1118612809″ locale=”JP” title=”Practical Functional Group Synthesis”][amazonjs asin=”1118875788″ locale=”JP” title=”The Organic Chem Lab Survival Manual: A Student’s Guide to Techniques”]

 

シュプリンガーの注目書籍

これも有機化学や触媒ばかりですが、気になるタイトルのものをあげてみました。

[amazonjs asin=”3319249614″ locale=”JP” title=”Transition Metal Catalyzed Carbonylative Synthesis of Heterocycles (Topics in Heterocyclic Chemistry)”][amazonjs asin=”3662487179″ locale=”JP” title=”Heterogeneous Photocatalysis: From Fundamentals to Green Applications (Green Chemistry and Sustainable Technology)”][amazonjs asin=”3319246283″ locale=”JP” title=”C-H Bond Activation and Catalytic Functionalization I (Topics in Organometallic Chemistry)”]

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 創薬化学
  2. 【書籍】有機スペクトル解析入門
  3. 研究者としてうまくやっていくには ー組織の力を研究に活かすー
  4. 有機化学命名法
  5. 一流ジャーナルから学ぶ科学英語論文の書き方
  6. 世界の化学企業ーグローバル企業21者の強みを探る
  7. 元素手帳 2018
  8. 最新ペプチド合成技術とその創薬研究への応用

注目情報

ピックアップ記事

  1. Nature Reviews Chemistry創刊!
  2. ルイス塩基触媒によるボロン酸の活性化:可視光レドックス触媒系への適用
  3. 真理を追求する –2017年度ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞–
  4. 研究室の安全性は生産性と相反しない
  5. 水から電子を取り出す実力派触媒の登場!
  6. スルホニルフルオリド
  7. 分子のねじれの強さを調節して分子運動を制御する
  8. 有機反応を俯瞰する ーリンの化学 その 2 (光延型置換反応)
  9. ナノグラムの油状試料もなんのその!結晶に封じて分子構造を一発解析!
  10. 第四回 期待したいものを創りだすー村橋哲郎教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2016年1月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー