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化学書籍レビュー

大学院講義 有機化学

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内容

その名の通り、大学院生向けに書かれた上級有機化学の純国産教科書です。理論・金属・合成など、有機化学と名のつくあらゆる分野の発展的内容が幅広く網羅されてます。

対象

有機化学を専攻する大学院生以上。

 

評価・解説

基礎的な教科書では載っていない反応・知識・その原理などが網羅されています。強調部位は青色表記されており、このレベルの教科書としては見やすさに配慮があります。参考文献も豊富に記載されており、より立ち入った学習も可能です。しかし刊行されてから年月を経ているため、アップデートが渇望されても居ます。あまりに幅広い分野をカバーしてもいるため、とりあえずは自分に必要な分野をやれば良いでしょう。

2007年に本シリーズの演習編が刊行されました。基礎・理論・金属・合成・天然物など、広範な分野にわたる演習問題が掲載されています。

 

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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