[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

ウォーレン有機化学

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”4807905686″ locale=”JP” title=”ウォーレン有機化学〈上〉”]
[amazonjs asin=”4807905694″ locale=”JP” title=”ウォーレン有機化学〈下〉”]

内容

イギリス・ヨーロッパ・北米の学部生向けに書かれた有機化学の教科書です。明解さと理解の補助を目的として強調表示をしてあります。難解な事項の丁寧な解説につとめました。日常に関連する多くの例を載せ、学生たちにとって新鮮でかつ読みやすいスタイルでの記述を心がけてあります。

対象

有機化学・有機合成化学を学ぶ学部生~大学院生。

評価・解説

数ある有機化学の教科書ですが、レベルは高度です。

自学自習可能な教科書は多数ありますが、これほど詳しい本は他に無いと思えます。反応機構や、なぜそうなるのか?という理由も事細かに記してます。現代事情にも触れており、大学院生でも十分読みごたえがある内容になっています。

強調点は赤色でカラー刷り。

高度なトピックも豊富に載っており、有機化学を専門とするモチベーションある学生には、挑戦しがいのある教科書だと思います。

 

原著は第2版(2012)が最新版です。

[amazonjs asin=”0199270295″ locale=”JP” title=”Organic Chemistry”]

 

関連書籍

[amazonjs asin=”0199663343″ locale=”JP” title=”Organic Chemistry”]
Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 【書籍】すぐにできる! 双方向オンライン授業 【試験・評価編】
  2. カーボンニュートラルへの化学工学: CO₂分離回収,資源化からエ…
  3. 化学探偵Mr.キュリー7
  4. 交響曲第6番「炭素物語」
  5. 2009年1月人気化学書籍ランキング
  6. 研究留学術―研究者のためのアメリカ留学ガイド
  7. [書評]分子の薄膜化技術
  8. ChemSketchで書く簡単化学レポート

注目情報

ピックアップ記事

  1. ミツバチの活動を抑えるスプレー 高知大発の企業が開発
  2. 窒化ガリウムの低コスト結晶製造装置を開発
  3. “腕に覚えあり”の若手諸君、「大津会議」を目指そう!
  4. エリック・メガース Eric Meggers
  5. 2008年12月人気化学書籍ランキング
  6. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑦
  7. ODOOSをリニューアル!
  8. 95%以上が水の素材:アクアマテリアル
  9. 光・電子機能性分子材料の自己組織化メカニズムと応用展開【終了】
  10. 新薬と併用、高い効果

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2008年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

ヤーン·テラー効果 Jahn–Teller effects

縮退した電子状態にある非線形の分子は通常不安定で、分子の対称性を落とすことで縮退を解いた構造が安定で…

鉄、助けてっ(Fe)!アルデヒドのエナンチオ選択的α-アミド化

鉄とキラルなエナミンの協働触媒を用いたアルデヒドのエナンチオ選択的α-アミド化が開発された。可視光照…

4種のエステルが密集したテルペノイド:ユーフォルビアロイドAの世界初の全合成

第637回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院薬学系研究科・天然物合成化学教室(井上将行教授主…

そこのB2N3、不対電子いらない?

ヘテロ原子のみから成る環(完全ヘテロ原子環)のπ非局在型ラジカル種の合成が達成された。ジボラトリアゾ…

経済産業省ってどんなところ? ~製造産業局・素材産業課・革新素材室における研究開発専門職について~

我が国の化学産業を維持・発展させていくためには、様々なルール作りや投資配分を行政レベルから考え、実施…

第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」を開催します!

こんにちは、Spectol21です! 年末ですが、来年2025年二発目のケムステVシンポ、その名…

ケムステV年末ライブ2024を開催します!

2024年も残り一週間を切りました! 年末といえば、そう、ケムステV年末ライブ2024!! …

世界初の金属反応剤の単離!高いE選択性を示すWeinrebアミド型Horner–Wadsworth–Emmons反応の開発

第636回のスポットライトリサーチは、東京理科大学 理学部第一部(椎名研究室)の村田貴嗣 助教と博士…

2024 CAS Future Leaders Program 参加者インタビュー ~世界中の同世代の化学者たちとかけがえのない繋がりを作りたいと思いませんか?~

CAS Future Leaders プログラムとは、アメリカ化学会 (the American C…

第50回Vシンポ「生物活性分子をデザインする潜在空間分子設計」を開催します!

第50回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!2020年コロナウイルスパンデミッ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP