[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

レーン 超分子化学

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”4759807829″ locale=”JP” title=”超分子化学”]

 

内容

過去25年にわたって進展を遂げてきた超分子化学について、特定の例に裏づけされた体系的な考え方のもとに、その概念や発展の方向を述べる。

対象

超分子化学を学ぶ全ての人。

解説・評価

ノーベル賞化学者・ジャン=マリー・レーンの手による、超分子化学の体系的啓蒙・解説書

1995年刊行の”Supramolecular Chemistry:Concepts and Perspective”の邦訳である本書は、20年が経とうとしている現在の化学的知識を背景に読んでみても、まったく色あせて見えないという驚くべき内容の書物である。まれに見る格調の高さと、哲学的な深みを備える濃厚な内容となっている。

レーン自身の持つ卓抜した先見性・そして超分子化学の持つ一般原理とその魅力・思想体系に触れることのできる良書といえる。 まさに「超分子化学のバイブル」と呼ぶべき書物。

[amazonjs asin=”3527293116″ locale=”JP” title=”Supramolecular Chemistry: Concepts and Perspectives”]

 

関連書籍

[amazonjs asin=”0470512342″ locale=”JP” title=”Supramolecular Chemistry”][amazonjs asin=”4774148156″ locale=”JP” title=”入門!超分子化学 ~役にたちすぎる分子のヒミツ (知りたい!サイエンス)”]
Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 【書評】きちんと単位を書きましょう 国際単位系 (SI) に基づ…
  2. バイオ医薬 基礎から開発まで
  3. 【書籍】すぐにできる! 双方向オンライン授業 【試験・評価編】
  4. 密度汎関数法の基礎
  5. 天然物の全合成―2000~2008
  6. 有機合成のための遷移金属触媒反応
  7. 【書評】有機化学のための量子化学計算入門
  8. 大村 智 Satoshi Omura

注目情報

ピックアップ記事

  1. 難溶性多糖の成形性を改善!新たな多糖材料の開発に期待!
  2. ウルツ反応 Wurtz Reaction
  3. 富山化の認知症薬が米でフェーズ1入り
  4. AIによる創薬に新たな可能性 その研究と最新技術に迫る ~米・Insitro社 / 英・ケンブリッジ大学の研究から~
  5. クリンコヴィッチ反応 Kulinkovich Reaction
  6. サミュエル・ダニシェフスキー Samuel J. Danishefsky
  7. グラフェン技術の最先端 ~量産技術と使いやすさの向上、今後の利用展開~
  8. アレルギー体に抑制力:岐阜薬科大学長ら発見
  9. ストックホルム市庁舎
  10. ロバート・グラブス Robert H. Grubbs

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2008年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

次世代の二次元物質 “遷移金属ダイカルコゲナイド”

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

第57回有機金属若手の会 夏の学校

案内:今年度も、有機金属若手の会夏の学校を2泊3日の合宿形式で開催します。有機金…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー