高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦めたことがある、という方は多いかもしれません。
日本の研究室、特に大学の研究室では化合物を製造・販売するわけではありませんので、よく使われる回転フラスコの大きさは数十mL~250mLサイズ、全合成を行う場合でも1000 mLもあれば十分と聞きます。
2024年4月、ビュッヒから、そのような実験環境とフラスコサイズにぴったりの小スケールのロータリーエバポレーターが発売されました。
ビュッヒのハイエンドモデルの機能を搭載
R-80は、高性能モデルとして多くの機能を搭載している「ロータリーエバポレーター R-300シリーズ」の一部機能を採用することで小スケールに特化しながら、使いやすさを維持しています。
- コンビクリップ:回転フラスコの取り外しに木槌が不要
- 真空シール:溶媒耐性の高い材質を採用
- 粉体乾燥モード:分取クロマトの前処理「まぶし」に
- スピードコントロール機能:マイルドな真空制御により、突沸や発泡のリスクを大きく軽減
- 真空ポンプの内部洗浄:溶媒でポンプ内部を容易に洗浄可能
- リークテスト:システムの診断機能の一つで、正しく使用できているかの判断に有用
- 高い静音性:実験環境の改善に貢献(Noise level 32 – 57 dBA)
省スペース
R-80は設置面積が小さいため、スペースに限りがある研究室に適しています。
- ビュッヒ史上最小:ベースプレートが横幅345×奥行315mm
- インターフェース回転機能:インターフェースは設置場所に応じてオペレーターが操作しやすい向きに最大90度、方向転換可能
- 高いポータビリティ:小型で9kgと軽量なため、持ち運びや移設も苦になりません
チラー無しの選択肢:コールド型コンデンサーを選択することで、チラーの設置スペースまで排除することも可能
回転速度≒蒸留速度+αで、サンプル回収速度を向上
- ビュッヒ史上最速回転:ビュッヒの高性能モデル「R-300」よりも速い330rpmの回転速度を実現
- ビュッヒオリジナルのガラス製品:ガラスの成形精度が高いため、ヒーティングバスの中でナスフラスコを高速で回転しても軸がぶれにくくお湯がこぼれにくい
濃縮後のサンプル回収が容易:回転フラスコは口が広く、スパチュラも使いやすいサイズ設計
優れたコストパフォーマンス
高性能モデルの機能を搭載しながらリーズナブルな価格を実現。「購入したいけれど、キャンペーンまで待とうか…」というストレスから解放されます。
R-80の登場で、設置スペースや価格面で購入タイミングを調整することが減るとよいですね。
ビュッヒでは3タイプのロータリーエバポレーターの取扱いがあるようです。ニーズに合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
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