UV吸収のない化合物を精製する際、一定量でフラクションをすべて収集し、TLCで呈色試薬を使ったり、LC分析してから回収するフラクションを決めている方は多いのではないでしょうか。
バイオタージの自動フラッシュ精製システムBiotage®Selektシリーズ専用のELSD(蒸発光散乱検出器)は、脂質、ステロイド、糖などのUVや可視光では検出が困難な化合物に対して、精度の高い分取精製を実現します。
Selekt ELSDはコンパクト設計
バイオタージの新しいELSD、Selekt ELSDは自動フラッシュ精製装置SelektもしくはSelekt Enkelに後付け可能なモジュールタイプで、精製装置とシームレスに連携しています。サイズはわずか380 x 340 x 140 mm、重さは9 kgと、設置スペースをほとんど取らずに高性能を発揮します。
自動感度調整機能でUV検出器と組み合わせても見やすいピーク
ELSDはUV検出器と組み合わせて使用することが一般的です。しかし、従来のELSDでは、UV検出器との感度の違いから、ピークが飽和してしまうことが多く、調整が難しいという課題がありました。Selekt ELSDは、このような課題を解決するために、自動感度調整機能を搭載しています。感度が自動的に調整されるため、UV検出器と同時に使用してもサチレーションすることなく、最適なピークが得られます。これにより、幅広い化合物を高精度かつ安定して検出でき、分取精製の信頼性が大幅に向上します。
操作の簡便さと高い回収率
また、操作も非常に簡単です。BiotageのSelektシリーズのソフトウェア上でELSDの設定が可能で、幅広いサンプルに対応した事前登録済みのメソッドが用意されています。さらに、カスタマイズも可能で、研究者のニーズに応じた柔軟な対応ができます。設定不要のアクティブスプリッターを搭載しているため、サンプルの消費を最小限に抑えながらも高い回収率を達成します。
使いやすさとメンテナンス性も抜群
詰まりにくさにも配慮された設計で、流路にはフィルターと自動洗浄機能が搭載されています。さらに、外部オプションとしての外付け設計により、メンテナンスやアクセスも非常に容易です。これにより、長期にわたって安定した性能を維持することができます。
Selekt ELSDは、コンパクトさと高性能を兼ね備えた信頼性の高い製品です。Selektシリーズの全波長検出機能Spektraと組み合わせることで、効果的に目的物・不純物のピークを検出!研究の効率を大幅に向上させることが期待できます。デモも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
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利用のオリジナル動画も撮影したためこちらもごらんください!