前回の記事の続き。西安・上海・北京の中国一周講演旅行です。
今回は、西安からの移動と上海で行われたICOS-23に参加・講演してきた内容についてお話します。
実は、代表の研究室のスタッフである大田くんもこの学会に参加し、随分と詳しい内容を研究室ブロクに書いてくれたので、そちらの方が有用な気がします。
ただし、この後の北京に繋がらないので、あまりその記事に触れていない部分を中心に、代表目線で執筆しました。では、どうぞ。
西安→上海:ちょっとしたトラブル
西安から上海の移動はホストに予約いただいたので、中国東方航空。ラウンジ使えなかったので、残念ですが、時間がなくお腹はいっぱいだったので、搭乗。機内食はでましたが、謎の味がしました。無念。
寝落ちしていると、気づいたら上海浦東(プードン)国際空港に着陸。2018年以来の2回目の上海です。上海はご存知だと思いますが、浦東国際空港と虹橋(ホンチャオ)国際空港の2つの空港があります。予約は、会場に近いからという理由からプードンを予約してもらっていました。しかし、なんと2日前に西安からの着陸が、ホンチャオに変わったと。そんなことありえるの??と思ったのですが、西安のホストのJiaoJiao副教授が気を利かせて、便をプードン行きに変更してくれました。その旨、学会のお世話係にメールしたはずなんですが、それが原因でちょっとトラブりました。
なにをトラブったかというと、お迎えのすれ違いが起こりました。つまり、予定が伝わっておらず、迎えに来てくれた上海有機化学研究所の(SIOC)の研究員の方が、ホンチャオの方に迎えにいってしまったのです。そんなこと知らずに、しばらく待ちましたが、お迎えがこない。仕方がないので、自力で移動しようと考えたのですが、日本で入れてきた中国語版の配車アプリDIdi(滴滴出行)が支払いアプリであるWeChat Payの個人認証が通っておらず使えない(結局最後まで使えず、これ以後はAlipay支払いでした)。しかも、中国は基本的に現金を使わないので、現金ももっていない。両替所も見当たらない。タクシーも英語も日本語も通じないので説明できない。ということで困っていたら、英語ペラペラの中国人にタクシーを探しているのかい?と話しかけれました。
めちゃくちゃ怪しいなと思いながら、「日本円で5000円でホテルまで行くよ。」といわれたので、「2倍はぼったくってるんだろう?良いビジネスだね」と言い返してたものの、とにかくもうホテルに行きたかったのと、日本の感覚ではそれでも安いので、その人に5000円渡してタクシーにのりました(ほんとは4−5倍ぐらいぼったくってました。後述しますが中国はタクシー激安です)。
どこかで襲われないか、荷物をそのまま盗まれないか気が気じゃなかったですが、ふつうに良いハイヤーで全く問題なくホテルに到着。ホテルにチェックインしようとすると、中国語で意味不明でしたが、名前がないらしい。困ったなと思っていたら、一通のメールが来ていることに気づきました。そのメールをみるとピックアップに指名されたSIOCの研究員からでした。HPを調べてメールをくれたらしく、1時間以上待ったけどこないのでどうしましたか?という内容でした。もうホテルにいるが、チェックインできないことを伝えたら、ホテルが違うと。
というわけで、結局ホンチャオいたその方に、ホテルまで迎えに来てもらい、無事本当のホテルにチェックインできました。その方は、メディシナルケミストリーが専門でグループをもっているけども、今回は学会には参加しておらず、SIOC全体で全力サポートするのでということでお迎え係として駆り出されたそうだ。結局いろいろな連絡ミスだったんですがそ、そこから至れり尽くせりでした。特に、お腹は減っていないというのにもかかわらず、適当に大量の食べ物をデリバリーでオーダーしていてくれました。
長々だらだらと書きましたが、中国では思考停止で何も考えずぼーっとしていたほうがよいという教訓を得ました。特に講演旅行では、本当にホスピタリティが高く、ホテルの部屋でしか一人になることはありません。もちろん1円もお金を使う機会もありません。そういう意味では比較的能動的に動かねければいけない(今回は動いて失敗)学会参加は大変良い経験になりました。
到着も0時を回っていたのと、昼の観光、移動で疲れたので泥のように眠りました。
レセプションとバンケット:学会スタート
到着日は移動日でなにもなく、翌日の夜からのレセプションで学会スタートです。バスで会場に移動しました。日本人の参加も多くレセプションのはじめは日本人の先生方とご一緒させていただきました。その後は、ホテルのレストランで2次会。レストランを時間で閉めるからと追い出されたので、今度はロビーで3次会。Brandeis大のHao Xuや、エモリー大に移った友人Mingji Daiらが挨拶に来てくれました。久々の国際会議の雰囲気を感じつつお開き。
翌日から会議本番。Zhangjiang Science Hall(張江科学会堂)というところで開催されたのですが、とにかく広い。でかい。会場も1000人は収容できるほどのホールで、Plenary speakerはこの会場を、Invite Speakerはこの会場を半分にわった2つと、別会場の2つ、合計4つのパラレルセッションで勧められました。ビザの関係か中国人は多かったようですが、招待された講演者の9割以上きていたので、講演者はインターナショナル。一方で、参加者はほとんどが中国人でした。
午前中はBen Listの講演でスタート。袖岡先生、Eric Carreira、Qi-Lin Zhouと大物揃いの基調講演ののち、午後から招待講演者と一般講演者の講演でした。いろいろな部屋に行って拝聴しましたが、詳細は省きます。初日だったので、かなりがっつり勉強させていただきました。
初日終了後、夜は、バンケット。シャトルで市街地に移動し、上海の夜景のみえる大型レストランで食事。大変美味しそうなご飯が並んでいましたが、やはりここは中国。カンペイの嵐で、はじめの二口ぐらいしか食べることができませんでした。今回の主催者Dawei Maから昔早稲田にきてくれた南京大のShaolin Zhu、はじめて訪問した中国で仲良くなったSUSTECのBin Tan, Tshin-Hua大学のQiang Liu、北京大学の訪問のホストであるXiaoguang Lei、SIOCのShu-LI You、Wenjun Tangなどなどたくさん話せて飲めて大変楽しい一次会でした。
二次会は若手のZhiwei Zuoが日本人の講演者を一部集めていただき別のお店へ。お店が終わるまで飲んでホテルまで戻り初日終了。
夕食と朝食とエクスカーション
あとは毎日講演を聞き、自分も4日目に発表。2日目にはお昼に、Haoと近くのレストランに北京ダックを食べに行き、夜に、阪大の赤井先生と上海蟹(成隆行蟹王府)を食べにいきました。北京ダックも上海蟹も絶品でした。3日目は仕事が溜まっていたので、ホテルに缶詰。4日目の夜は理研の橋本さんんと太田くんと上海ディズニーランドに(市街地にいくよりも圧倒的に近い)。5日目の学会開始前の早朝は有名小籠包屋へ(と思ったら、移転していて違う店になってました)。こちらは太田くんの記事(Part II)をご覧ください。
次回は北京と北京大学
というわけで、中国の学会参加レポートでした。ほとんど学会の内容を書いてません苦笑。
学会終了後、その日はホテルに滞在して翌日の朝に、上海についたときに迎えに来てくれたSIOCの研究員の方がまた迎えに来てくれて、タクシーで上海虹橋駅へ。空港が近く、タクシーでも結構時間かかったので、初日は本当に申しわけなかったです。
駅で軽くお昼ご飯を食べて、高速鉄道に乗車。ここから4時間ほどかけて、高速鉄道で北京に向かいました。続きは③にて。
最後に今回移動した場所を確認を含めて掲載します。
追伸:学会でめちゃくちゃ遊んでるじゃん。というツッコミがでそうですが、朝から晩まで自分の講演がない日でも会場で講演を聴講しています。写真がない(そもそも撮らない)ので、少なく見えるだけです。
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2015年に訪問した際の中国講演旅行(未完成)
研究室HPにある、2度目の中国訪問と太田くんのICOS-23の秀逸記事。
今回のビザ関係取得記事