3月に入って2022年度も終わりが近づき、いよいよ学会年会シーズンになってきました。コロナ禍も終わりが近づき、各所でハイブリッド開催が当たり前の選択になりつつあります。日本薬学会第143年会(札幌)も北海道大学にて現地開催の予定です。参加者の皆様と顔を合わせてお話できることが待ち遠しく思います!
今回は、学術変革領域(B)「糖化学ノックイン」が主催する、膜タンパク質に焦点を当てた学術企画シンポジウムをご紹介します。講演トピックの多様性を担保すべく、学術変革領域(B)「生理因数分解」との共催により、化学・生物・物理を横断する幅広い講師陣からご講演をいただきます。領域外からの講演者として、名古屋大学工学部・清中茂樹先生をご招待しています。
開催日時は2023年3月26日(日) 16:00~18:00です。是非お誘い合わせのうえご参加をお願い致します!
一般シンポジウム [S22]『異分野融合で切り込む!膜タンパク質の世界』
【企画概要】
膜タンパク質の謎を解き明かせ!
膜タンパク質は、細胞膜の外と中の間の情報伝達に重要な役割を果たし、長きにわたり創薬化学における重要な標的となっています。例えば、GPCRやチャネルは、細胞外に存在する特定の分子を受け入れることで、細胞内にシグナルを伝え、また糖タンパク質は、細胞の識別や免疫反応といった細胞間のコミュニケーションに利用されています。これら膜タンパク質は、その種類も膨大であり、これらが機能する生体部位や細胞膜上での構造や機能など、未だに明らかになっていないことが多い研究対象です。
本シンポジウムは、異分野融合でこの難題に挑む学術変革領域研究(B)「糖化学ノックイン」「生理因数分解」が共催し、化学、生物、物理を横断する新進気鋭の講師陣を招いて最新の膜タンパク質研究法や近年の発展についてご講演いただきます。創薬化学、ケミカルバイオロジー、薬理学など、幅広い分野からの研究者・学生の皆様に参加頂けることを一堂待ち望んでおります。
膜タンパク質の神秘的かつ奥深い世界を、一緒に探求してみませんか?
【日時】
2023年3月26日(日) 16:00~18:00
【会場】
[B1会場] 高等教育推進機構 N1 (N棟1F)会告ページはこちら
【講演者】
- S22-01 「合成化学的アプローチで迫る糖鎖修飾による膜タンパク質の動態制御」真鍋 良幸(阪大院理)
- S22-02 「プロスタグランジン受容体の構造解析によるシグナル伝達機構の解明」寿野 良二(関西医大医)
- S22-03 「タンパク質の多重局在を可視化するタンパク質ラベル化技術」堀 雄一郎(九大院理)
- S22-04 「ON-OFFを見る -神経活動の遷移の大規模な可視化-」櫻井 勝康(筑波大IIIS)
- S22-05 「細胞種選択的な受容体の人為制御を実現するケモジェネティクス法の開発」清中 茂樹(名大院工)
【オーガナイザー】
生長 幸之助(産総研IRC3、学変B「糖化学ノックイン」領域代表)
斉藤 毅(筑波大IIIS、学変B「生理因数分解」領域代表)
【問合先】
産業技術総合研究所・触媒化学融合研究センター
生長 幸之助 (E-mail: k.oisaki@aist.go.jp)