野依フォーラム若手育成塾について
野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー型研究者の卵を養成する趣旨のもと、日本各地から企業での活躍を目指す博士課程学生を毎年約15名選抜し、各々の研究や企業の方が提供してくれる話題について議論し互いに切磋琢磨する機会を提供します。未来のアカデミア志望学生を育成する「大津会議」の企業版と考えていただければわかりやすいかと思います。塾生は応募者は組織委員会によって選考されます。塾生として選ばれた方は大津会議に応募できません。また逆も同様です。
この度、9 回目の育成塾参加者を募集します。昨年8回はオンライン開催でしたが、今回は対面に戻して実施する予定です。参加者全員が英語での研究発表と質疑応答を行います。また、テーマに沿ってグループディスカッションを実施します。企業研究者からの話題提供と、懇親会も実施する予定です。
昨年のオンライン開催でも「来年以降、参加を後輩に勧めたい?」という質問に対して、88%が「強くそう思う」12%が「そう思う」と回答いただいています。さらに、参加によって得られたものとして、
「目指す研究者像に対する考え方が増えた。」
「優秀な同期との知己。 企業研究者としての心構え。」
「周りの参加者のレベルが高く、自分もより一層頑張らなくてはというモチベーションを得ました。」
「企業には色んな人がいて、その人たちをまとめ上げることは大変であるということを教わった。また「よい研究者」になっていくために自分に何が足りないかを改めて痛感した。 優秀な博士課程の学生たちと触れ合えたことで、闘争心が掻き立てられた。」
「一つ目に、他大の意識の高い友人とのつながりを持てたことです。コロナのせいで博士に進学してから他大の学生と話す機会がなかったのですが、野依フォーラムのグループワークを通じて仲良くなれました。かなり頻繁にzoomやラインをして横のつながりを持つことができました。二つ目に、野依先生や藤田さん、満田さんの情熱的なお話を聴けて、自分も研究者として常に成長していけるように頑張ろうと思えたことです。」
とのコメントをいただいています。
野依フォーラム若手育成塾は、丸岡啓二教授の発案のもと発足し、以下のメンバーで組織されています(敬称略):
丸岡啓二(京都大学 大学院薬学研究科:組織委員長)
北村雅人(名古屋大学 大学院創薬科学研究科)
藤田照典(三井化学株式会社、中部大学 先端研究センター)
満田勝(株式会社カネカ)
森澤義富(AGC株式会社)
中寛史(京都大学 大学院薬学研究科)
なお、本活動は国内化学系企業間の連携を目的とした野依フォーラムにおける、化学系人材養成の取り組みの一環として行われています。
開催日・形式
2023年7月13日(木) 9:30~
対面による開催
対象
有機化学およびその関連分野の博士課程学生および博士研究員 かつ 企業で活躍することを志望していること
大津会議と異なり、日本学術振興会特別研究員に採択されていることは必須としません。企業研究に意欲があり、将来、企業でのリーダーを目指す若手の皆様からの応募をお待ちしています。
応募方法
こちら↓のHP下部にある応募用紙をダウンロードし、応募用紙と主要論文をmaruokajimu@kuchem.kyoto-u.ac.jpに期日までにメールください。
今年の期日は2023年4月21日(金)です。
主催
野依フォーラム若手育成塾組織委員会
参加費
無料。懇親会費等は野依フォーラムで負担する。
お問い合わせ・応募先
丸岡啓二教授
野依フォーラム事務局 京都大学大学院薬学研究科
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46-29
E-mail:maruokajimu@kuchem.kyoto-u.ac.jp