2022ノーベル化学賞が発表されました。「クリックケミストリーと生体直交化学」の開発。なんと2年連続の有機化学となりました。いままで5,6年ペースを保っっていた有機化学が来たことによって、予想も大混乱。もちろん受賞対象はノーベル賞候補であったことは間違いなく、昨年の”有機化学の年”において、我々も受賞分野の1つとして予想していました。
と、前置きはこのぐらいにして、本記事では、ケムステのノーベル化学賞予想企画の生えある予想の正解者と当選者をお届けします。
どんな企画?
こちらをご覧いただければわかると思います。
下記の受賞予想と2022年の候補者リストを参考にしながら、お持ちのSNSアカウント(Twitter・Facebook)またはケムステSlackで、
というハッシュタグを付け、受賞が予想される化学者名と受賞理由をつぶやいて下さい。必ず
化学賞はなかなかズバッと当てられないので、今年、1アカウントあたりの予想投票数は上限無しとします。つまり気軽につぶやけばつぶやくほどチャンスは増えます!! アカウント種の個人・団体は問いません。
見事予想的中に至ったつぶやきは、可能な限りケムステスタッフが回収して抽選に附し、当選者にAmazonギフト券10,000円をプレゼントします!今年は当選者 最大5名です!
化学者名と受賞理由を書いてくださいね!ということでした。去年も説明したのですが、受賞理由がなく名前の羅列だけの方も多かったです。投票は何回でもできるので、せめてなにか理由ぐらいは書いてほしいところです。まあ正直盛り上がればなんでもいいのですが、今回は理由がないものは、当選者からは除外させていただきます。
果たして結果は??
それでは結果を発表します!(今回は参加されたかがほとんどTwitterでした。昔はFacebookだったんですが…)
ノーベル賞予想、2番手は…
"クリック"ケミストリーの開発
K. Barry Sharpless
Morten P. Meldal
Carolyn R. Bertozziちょっと有機化学っぽいので第二候補かな〜という感じです!#ケムステ化学賞予想
— Chemistry Wednesday (けむすい) (@Chem_Wednesday) October 4, 2022
受賞者を完璧に的中!たくさん予想していただいた中の1つですが、第二候補らしいのでお見事です。
Click ChemからBioorthogonal Chem
への展開
Sharpless/Bertozzi#ケムステ化学賞予想— Shinsuke Segawa (Maitotoxin) (@MaitotoxicPhD) September 30, 2022
1名足りませんでしたが、理由は完璧!というかうちのスタッフじゃないか笑
#ケムステ化学賞予想
bertozziとかこないかな?— Y. Toyama (@yt1127_) October 5, 2022
1名当ててますが、残念ながら理由がありません….
去年ガッツリ有機化学だったけど、今年も有機化学だったら嬉しいな。
クリックケミストリーの提唱と応用
K. Barry Sharpless #ノーベル化学賞 #ケムステ化学賞予想— ヨッシー (@orgchem_yossy) October 5, 2022
1名だけですが、今年も有機化学だったので嬉しいですね!
#ケムステ化学賞予想
二回とるっていう人もいたんだろうか。
クリックケミストリーで
Karl Barry Sharpless— ぼんず (@toraichi) October 1, 2022
2回目はすごいですよね。お見事!
mRNAワクチンの開発カタリン・カリコ
超伝導体材料の開発 細野 秀雄
CNTの発見 飯島澄夫
デンドリマーの開発 ジャン・フレシェ
安定カルベンの化学 アンソニー・アルジュンゴ
クリックケミストリーの提唱と応用:K. Barry Sharpless#ケムステ化学賞予想— ワシマ (@gamehwy) October 3, 2022
たくさんあげていた中の1つですが、なんとかかすってます!
当選者発表!
というわけで、上記の6名が今年の受賞者名を当てました!有機化学はないだろという予想が多かったため、非常に少なくなりました。
ではAmazonギフト券当選者を発表します!
- Chemistry Wednesday (けむすい) さん
- Shinsuke Segawa (Maitotoxin)さん
- ヨッシーさん
- ぼんずさん
- ワシマさん
1名理由の記載がなかったので、その理由で以上の5名を当選者とします。ぴったりです。
というわけで、後日上記の当選者の方々には連絡させていただきます。
先程、当選者のTwitterにDMさせていただきました!ただ、ぼんずさんだけDMを受け付けてなかったので、連絡が取れません。ケムステアカウントへ本人からの連絡をお待ちしています。[2022年10月8日13:35 追記]
連絡つきました。全員に当選商品であるAmazonギフト券をメールにて送りました。[2022年10月8日 17:59]
当選者の声:なぜ選んだのか?
連絡を取るついでに当選者の声をお聞きしました。
ヨッシー:Sharpless先生を選んだ理由は単純に有機化学分野の方が受賞してほしいなあという願望と、周りにクリック反応を研究している方がいるからです。
ワシマ:自分が有機専門だったので、まずその中の偉大な研究を考えました。個人的には光レドックス触媒が推しなんですが、マクミラン教授は昨年獲得されているので、有機経験者なら誰でも一度は聞くであろうクリックケミストリーを選びました! ただ有機二連続は正直ないかなあと思ってたので嬉しいです! ありがとうございます!
Chemistry Wednesday (けむすい):選んだ基準としては、(i)近年はだいたい2年に1度バイオ寄りの内容が来ているので、今年はバイオが絡むだろうということ、(ii)クリックケミストリーは有機反応ではあるものの、有機化学に留まらない広い分野に影響を与えていること、あたりを参考にしました。 3人選んだのは、提唱者/CuAACのSharplessとSPAACのBertozziは確定で、もう1人誰かな〜となったときにケムステの記事( chem-station.com/odos/2010/01/-)を見て、SharplessとMeldalが同時期に独立でCuAACを報告していた(しかもMeldalはペプチドの反応)ので、Meldalにしました。まさか3人とも当たると思わなかったので、発表の時は驚きました! 重ねてになりますが、この度はありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします!
Shinsuke Segawa (Maitotoxin):まず、クリックケミストリーは遅かれ早かれいずれ来ると思ってました。 加えて今年は、生物学を絡めた賞が来ると思ってました。そこで生物を絡められる化学賞は何かと考えた時に、Bioorthogonalを入れてクリックケミストリーが選ばれるんじゃないかと思ってツイートしました。
ぼんず:勘ですといいたいところですが…
来年もよろしくおねがいします!
当選者5名で臨んだケムステ化学賞予想。対面学会や講演会が増えたおかげで、先月は飲み代で○十万以上使い、カツカツですが、代表のお小遣いから今年もキャリーオーバーなく全部放出します。
では1年に一度の化学の祭典みなさまお疲れさまでした!(特に今年は代表が別件で、みまもれなかったのでほとんど副代表に執筆をお願いしました)。来年も楽しみに待ちましょう!ぜひ来年はご参加を!