Tshozoです。
昔から大した根性も無いのにヤクザ映画に憧れ、軽妙なエッセイなどを出していた九州の某3代目組長とかの人となりを調べることに凝った時期があります。平野耕太さんの巻末描下し漫画で描かれている組長くらいでやめときゃよかったのに、筆者の性格上色々調べてしまいました。で、その一環で週刊**とか見てるすごおいアレを体中に入れている方が堂々と写ってましたですよ。その時代はあんまり制限もなくすげぇ感じだったわけで。そういう記憶が曖昧にある中、先日ベルギー人記者さんが見た日本ヤクザ、と凄い写真集が出ていたのを知り齧り付くように見てしまったのです。
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その昔、筆者が父の都合で引っ越した先はアレの関係で某団体の影が濃くあり、怖れと共に言語化しにくい感情を持っていました。また大学時に土方バイトをしてる際に知り合った南方より来たる兄ちゃんと酒を飲んでいる時に、その肩にでっかいモンが彫られているのを見てトイレに行くフリをして金だけ置いて逃げ帰ったことなどが背景にあり、その中でそもそも入れ墨、つまりTattooとは何でどっから来たのか、その際にどういう材料を使って色を出しているのだろうとかどういう歴史があるんだろうと気になっていて、今回またビョーキ的に興味が湧き、調べた次第です。お付き合いください。なお「入れ墨」というと話がズレる可能性がありましたので、以下入れ墨はTattooの一種であるという前提で話を進めてまいります。
Tattooの歴史
その歴史は長く、現物で確認できる最古のものは新石器時代まで遡ります(文献1)。そのナマモノでの証拠は近年アルプス氷河で見つかった有名な”アイスマン”の皮膚で、彼にもTattooが入っていました(Wiki)(文献2)。ただ文献的にはさらに古く世界最古文明と言われるメソポタミア時代まで遡り、もともとは奴隷が誰の所有者かを示すために使われたようです(文献3)。また古代に中国でも刑罰を犯した人間の標識に使った(文献4)という記載がありました。正直原点からあんまり縁起の良いもんではない、ということがはっきりわかんですね。
(文献2)より引用 この”Iceman”の皮膚が極めて良好な状態をとどめていたことで
古代の方々の「人となり」を詳細に知ることができたそうで、本当に貴重な発見であったと再認識
BC以前で見つかっているTattooリストを時系列で並べた表(文献5)
Icemanが現物としては一番古いが、ロシア、中国、エジプトにも広がっていることを考えると
メソポタミア発祥と考えるのは結構妥当である気がする
ということで物騒な話からスタートしましたが、上記(文献5)やこちらのリンク通りエジプト、南アメリカ、モンゴルでミイラにTattooが刻まれていた例が多数あり、ミイラになるような人物は基本的に高位の人々が多いとすると、これらの用途はおそらくは呪術的な意味合いのものと考えられます。また時代は飛びますが北極近辺のイヌイットの方々の中では神話に基づき顔に入れ墨を入れるケースが現在でも文化として続いているように、現在も世界各地で同様のTattooがみられます(英語版Wikiに詳しい)。
以上まとめますとTattooはひとつには人間識別、もうひとつには呪術・シャーマニズム的刻印という2通りの用途が原点であったと。これに加え近代ファッション的な用途が加わり、国内外で広く楽しまれるようになったわけでしょう。フレッド・ダーストとかウェス・ボーランドくらい気合入ってたらまぁスジが通ってる気がします。
筆者が一番好きなバンドマン ウェス・ボーランド(英語版wikiより) 本文とはあまり関係がありません
なお「Tattoo」という言葉はかなり新しく18世紀付近のサモアの言葉が発祥で、原点は”tatau”という単語、意味的にはto strike, to poke、つまり突く、刺す、というそのまんま。おそらく船乗り経由で世界中に言葉が広がり共通のものを指すようになったのでしょう。豆知識ながらTattooが日本に伝わったのはもちろん大陸からで、渡来人が文化を持ち込んだ時期を同じくして「刻印された」罪人が逃げてきて伝わったことが書かれており(文献4)こちらも物騒な話です。当時は入れ墨…もといTattooは”黥(げい)”と呼ばれていて、いつの間にか土偶に刻まれるような呪術的なものに変化したと(文献4)。もしかしたらですが罪人が自分の罪を隠すのに「これは神々による祝福の印の一種で…」とかハッタリを言ってたものが真に受けられて伝わってしまったのかもしれません(妄想)。
どうやって彫るのか
歴史的に最初期は木とか人骨とか魚骨とかの先端が尖ったものに炭などの染料をつけて刺して彫り込んでいた(下図)(文献6)ほか、中国では青銅の小刀で切れ目を入れて(文献5)炭を刷り込んでいたらしく、その後鉄の釘のようなものが遺跡から見つかったりしていまして金属中心の彫り道具に収束していったのは確実なようです。
(文献6)より引用 先端部の突起で彫ってたそうで
やや新しい時代になると釘のような、金属製の道具も見つかっているらしい
金属針でも簡単な線とか点で面積が狭いならこうした道具でも気長に彫れるでしょうが、ファッション性が増した近代では非効率でとても多人数に施せるようなもんではなさそう。
しかしそこは工学的に色々考える人間がいるもんです。その口火を切ったのはあのトーマス・アルバ・エジソン。近代Tattooの道具改革は彼が提案した「電気ペン」が原型でしたが、早く連続的にプスプス打つには向いていない構造でした。そこで出てきたのがアイルランド系移民のSamuel F. O’Reilly氏。彼は高速上下動針を考案し(下図右)、これが広く世に受け入れられるようになりました。こうした2人の活躍が近代Tattoo彫りの技術的基礎を固めたと言っても過言ではない気がします。
US特許庁資料から引用(Edisonの方は実はもう一つ前のバージョンがあったらしいが割愛)
O’Reillyの方が高速に先端を動かす事ができ、より早く描画できるのが特徴だった
最近は動作部が振動コイルタイプになっているものも増えている…らしい
具体的な動きは「振動する針の付いたペンとインクを使って彫っていく」なのですがその原理は下図(文献7)。その昔多数職場に存在したドットインパクトプリンタがイメージが近い気がします。1秒間に150回くらい先端が振動して連続的に彫るらしいのですが想像しただけで痛い。筆者が子供のころBCGというワクチンを打つために剣山のような注射針を腕に打ったことがあるのですがあれが何時間もプスプス連続で打たれると思うと痛い。
(文献7)より編集して引用 実際にはt0の時点で針にインクが付いている方式がほとんどらしい
インクが撃ち込まれるのは肌の真皮(Dermis)の部分でこれだと死ぬまで体に残る…はず
染料の種類によっては表皮のみに打ち込むタイプもあるらしい (文献8)より引用
で、インクはどうやって打ち込んでいるか。
針はどうも2種類あり、1個は空洞のない中実針、もう1個は針が注射同様中空針になっているもの。前者は刺すたびに針先端をインクにチョイ漬けして(色々タイプがあるようですが詳細割愛)それを真皮内に「注射」する形。少し面倒ですが細かい絵を描くのに向いている気がします。逆に後者は刺したところに針を通してインクを一気に流し込む形式で、同じ色を濃くとか広く塗るのに向いているでしょうか。前者の方はどう使うかがイメージできるのですが後者が道具資料が揃わずお伝え出来ません。まぁ化学的な話とはあまり関係がないのでここでは述べないことにしましょう。なお針はいずれも医療品用ステンレスを使っているとのこと。こうした用具は基本使い切り、または高圧高温滅菌消毒や高温洗浄が必要でしょうから、ニッケルの値段が上がっている現在では結構お金かかりそうですね。
針の構造が示されている文献から引用(文献8)
このように1か所に集中させてドットを打つのに向いているもののほか、針を水平に並べたタイプのものもある
ただ海外の文献なので国内の事情は知りません
どういうインクが使われるのか
これについては「色の数だけ使われる」という答えしかありません。いろんな色、いろんな材料がございます。・・・ではあまりにも無責任なので、主要なもののみを紹介します(この項(文献9)(文献10)(文献11)に頼りました)。なおインクはどんな材料でもいいというわけではなく、基本的には化粧品・コスメティック品に使われるのに準ずる材料でなければならず、いわゆるREACH規制で使う材料に制限はかかっているようではあります。有機物、無機物それぞれありますが、ここでは三原色と白黒の5色に絞って紹介しましょう。
(文献11)より引用 使用される顔料の分類
(文献11)より引用 基本的にはアゾ系・フタロシアニン系・多環式系と3種類使われる
ただアゾ系や塩化物系は正直本当にいいのか?と思う分子構造が散見される
インクの構成物イメージ(文献12) 基本的にはカラーインクとそう大きくは変わらない
上記の3原色は有機物がメインで使われていますが、一方で白と黒は無機系がメイン。白は化粧品にもよく使われる酸化チタンや硫酸バリウム、酸化アルミニウム+シリカ、酸化亜鉛、一方で黒はカーボンブラックと酸化鉄。これら有機物・無機物は場合により食品にも使われるケースがありますから多少体内に入ったところで酷いことにはならなさそうです。インクとなるには上図のように染料・顔料に加えて水やアルコールなどの溶媒、粘着剤、保水剤、安定化剤、酸化防止剤などが混ぜられていますがこれらもポリエチレングリコールやビタミンCなどの人体に比較的影響の低いものが入ってるもようです。
ということで一応制限はかかっていて真皮に留まってくれてる程度ならまぁいいのでしょうけど粒子が細かかったり変な有機物と相互作用でも示したりしてしまってはそれこそ恐ろしいことになりかねませんので、インクメーカは医薬品に準ずるくらいの基準で作って頂きたいもんです(注:国内では化成品工業協会が染料・顔料に関する安全性管理を行ったりしています・資料例リンク)。
安全性について
2点、非常に注意しなければならないことがありそうです。1点目は施術時の衛生管理。2点目はインクの安全性。
1点目は想像がつくと思いますが、真皮まで針で刺すので人によっては血管を傷つける可能性があるわけです(海外動画で血が出ているシーンが何点かありました)。最悪ケースでは器具を十分に洗浄せず他の人に続けて刺したりするとビョーキが移ったりしてしまう、また殺菌を怠ったりしたまま使うと雑菌を体内に放り込んでそれこそ破傷風とかにもなりかねないケースもあり得る。
このため本来は厳密な消毒手順を踏んで器具を処理する必要があり、こうしたところを見ると病院とか鍼灸での施術に近いという印象を受け、公的に認められたところしかやっちゃダメでしょ、医療用針を使っている時点でそれが当たり前でしょ、という気もします。ピアスとかが美容形成外科でやっているように。ここら辺の法制に関する記述は深入りしませんが若者にTattooがそれなりに流通しているのでどうなっているのか気になるところです(注:国内では一昨年やっと最高裁判例で「Tattooは医療行為ではない(但書あり)」という決定がされたそうでこれから細部が決まるのかも・業態はやはり道具の形状で似通っている美容形成外科や鍼灸師やに近い形になるでしょうかね///海外は国ごとに違うらしく、筆者の調査力量の範囲を超えるので省略します)。じっさい技能が十分でなかったり管理がされてないような施術者が関わったり施術側の備によって酷い皮膚の疾患になるケースもあるので、文字通り「お墨付き」を得た業者さんでないとなかなか信用ならんでしょう(下図・雑菌が入り込んだケースらしい・(文献10))。
(文献10)より引用 実際にはこのCの後にもっとひどい状態になっている
写真が載っていましたが詳しくは当該文献をご覧ください
また2点目のインクについては皮膚内に染料をぶち込むのでそう簡単に体外に排出できませんから染料はそれこそヒトに対し安全性が十分に確保されたものを使用する必要があります。上記の通り化粧品に準じている以上、また肌に注入するインクである以上薬剤とかと同レベルの製造工程で作られなくてはならないはずだと思うのですが、色々と見てもそういうものがちゃんと謳われている製品はあんまり目にしません。
筆者の懸念を1枚にまとめて頂いているの図 (文献12)より引用
急性の皮膚炎などと、長期の人体への影響の2点が問題となる
実際ニュージーランドで発表された無機物に特化したインク材料調査(文献13)によると、US EPA基準に準拠している製品が大半ではあるものの、結構な数のブランドのインクから重金属が検出されたりしています(下図)・・・ので金属アレルギーや体内での変な疾患につながりかねないケースもあり得る。また昔から使われている炭にしても果たして長期間で大丈夫なのか、という印象を持つくらい怪しいし炭の純度によってはろくでもないものが含まれかねない。加えて製造工程の抜き打ち監査とかがされているとか、業界団体で管理体制を作っていっているような文献や動きも見つからない(筆者の調べが悪いだけかも)。更に日本の顔料・色素メーカさんでこうしたTattooインクとして供給しているところもパッと見つけることは出来ず、出回っているのは海外ブランドがほとんど。品質が劣っているとか粗悪とかいう偏見は持ちたくないですが、出所がよくわからない材料を皮膚下・体内に何年もとどまらせる、というのはなかなか勇気がいる気はします。実際つい半年くらい前、半ば野放しになっているような現状を見かねたのか欧州委員会がTattooに使う使用禁止物質をリスト化・ルール化した規制を実行に移しましたので色々トラブルにはなっていたのだろう、ということは推定できるような状況でしたし。原料がオーガニックだから云々、と述べている方々が何名かおられましたが、分子構造に基づいて判断しなければならないわけで有機栽培だから安全だとかどうだとかという話ではないのですよ。
(文献13)より引用 横軸が各ブランド、
縦軸がUS EPA基準に準拠していない濃度の重金属が入っていたブランド内製品数
ITというブランドが成分的にも数量的にもよろしくなく、またTCKというブランドが
数量的に非常によろしくない(実際のブランド名は報告書に記載)
一方、Tattooがかなり一般的なファッションとして普及している欧米では色々厳密な基準に基づき染料・インクを決めているようで、学会レベルの取組みがなされているケースもあります。思想が劇しい欧米だからこそ、かもしれませんので日本でもやる必要はないでしょうが、こと安全性については対応が必要な気がしています。個人の好き好きはともかく、日本らしいデザインの安全なTattooが産業になって拡がるならそれはそれで一つの文化とも言え、最終的に文明になるかもしれませんので。
科学的な観点からのTattoo
以上のようにあんまり肯定的なことを書いてない中身になってしまいましたが、このTattooを科学的に利用しよう、という機運は一部の研究者にあります。
例えば(文献14)。Tattooのような物騒なものではなく薬剤を代わりに注入して体内に保持させて徐放させ、長期間注射が打てなかったりする人に対して薬剤を継続的に供給するといったアイデアのもの(下図)。
(文献14)から引用 外部からの光に対して膨潤・徐放する特殊なグルコースを使い
皮膚下に注入された状態で薬剤を放出する仕組み
皮膚下でどのくらい薬剤が安定に存在するのか、分解しないのか等の実用上の課題は色々あるでしょうが、何等かの都合で長期間受信できない、あるいは医療が不便なところに長期間滞在せざるを得ない等の事情のある人には重要な技術になっていく気がしております。グルコースならインクと違って体内で十分分解できますしね。文献によっては超音波で放出させたり熱をかけたりで徐放のやり方は色々あるようなので、用途に応じて手段が開発されていく可能性を感じます。
また、同じく(文献15)には体の表面に電極を貼り付け(こちらはTattooシールであり、厳密なTattooではありませんが)、脳波をより正確に捉えて脳の活動を可視化するという手法に応用する提案が載っております。ただいちいち丸坊主にしてデータを採るのも少し抵抗がありますので、これもやっぱり真皮に埋め込むことのできるタイプのものが要求されていくでしょう。
(文献15)から引用
このほかにも動物の識別印としてマイクロチップの代わりに使うなど色々提案がありますが、多いのはやはり前者のドラッグデリバリーを中心とした医療、測定→健康につながる分野。ガジェットにはまだまだ早いかなぁと思いつつも絆創膏や個人で出来る鍼と同じくらい簡単に応用出来る商品につながるといいなぁと思います。その分野が拓かれてこそ、原義の「所有物」的なTattooの軛が外れてくれるでしょうから。
除去できるのか?(おわりに、に替えて)
一度入れたTattooを除去できるのか、という話をよく聞くのですが、これに対しては「真皮まで染料が潜り込んでるので通常の手段では無理です、諦めましょう」が基本的な答えになります・・・では救いが無いので一応2通りの手段が検討されてはいるようです。
一つには外科的手術。しかし真皮まで抉り出す必要があるので皮膚移植とセットになってしまい、通常は困難。もう一つはレーザによる染料の分解。これも原理的に出来なくはないですが、分解した材料が血中に行ったりしてしまうので面積がごく小さい場合以外はあんまりお勧めできる手段ではない。いちいち文献は挙げませんが綺麗に取り除かれている例もあんまり、というかほとんどない(筆者調べの限界かも、です)。ということで現時点で良い除去手段はあんまり無いと思った方がいい気がします。そういうのが怖い方はせいぜいタトゥープリントくらいにしましょうね。なおACSが本件(Tattooとインクの化学)について非常によくまとまった(文献15)を出しており、海外のこうした層が厚いところはやはり見習いたいと思います。
筆者の個人的意見としては「呪術も見栄えも大して生き方に影響を与えないんだからそんなもん彫るなや」なのですがその一方で「人は見た目が90%」というのも人間的な真理。このため個々人の選択に委ねるしかないのですが、むしろそういう選択を出来る現代は恵まれているとみるべきでしょう。親御さんにしてみたら自分のご子息・ご令嬢が肌に変なキャラクターを彫るとかいうのを苦々しく思われるかもしれませんが、文化的なものに対し年配者がギャーギャー言う時代ではないのかもしれません。
とはいえ冒頭で述べたとおり何某かの所有物の印や犯罪人の烙印として使われていたというのがTattooの歴史的な原点でありますからよく考えた方がいいと思いますし、そもそも萌えキャラとか推しキャラ、好きな映画のタイトルとかをタトゥープリントなどで済まさずに直接体に彫るのはどうかと思います。間違いなく20年後に布団に潜って頭を抱えてウワーッって叫ぶ羽目になりますよ。繰り返しになりますが上に挙げたウェス・ボーランドやマリリン・マンソンくらい気合入れてやらなくちゃかっこよくならんファッションじゃないかなぁというのが筆者の正直な印象です。
ということで今回はこんなところで。
参考文献
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2. “Complete mapping of the tattoos of the 5300-year-old Tyrolean Iceman”, January 2015Journal of Cultural Heritage 16(5), リンク
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5. “The World’s Oldest Tattoo”, Journal of Archaeological Science: Reports Volume 5, February 2016, Pages 19-24, リンク
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7. “Drug delivery via tattooing: Eect of needle and fluid properties”, February 3, 2021., Biorxiv, リンク
8. “Metallic glass coating for improved needle tattooing performance in reducing trauma: analysis on porcine and pig skins”, Scientific Reports, (2020) 10:20318, リンク
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10. “Tattoos: A summary knowledge for the practising clinician”, SAMJ, September 2018, Vol. 108, No. 9, リンク
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12. “A medical-toxicological view of tattooing”, The Lancet, Volume 387, ISSUE 10016, P395-402, January 23, 2016, リンク
13. “Survey of Selected Samples of Tattoo Inks for the Presence of Heavy Metals”, Published in July 2013 by the Ministry of Health, New Zealand
14. “Tattoo Inks for Optical Biosensing in Interstitial Fluid”, Adv. Healthcare Mater. 2021, 10, 2101238, リンク
15.”Conducting polymer tattoo electrodes in clinical electro- and magneto-encephalography”, npj Flexible Electronics volume 4, Article number: 4 (2020), リンク
16. “Chemistry through Tattoo Inks: A Multilevel Approach to a Practice on the Rise for Eliciting Interest in Chemical Education”, J. Chem. Educ. 2021, 98, 1309−1320