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薬剤師国家試験にチャレンジ!【有機化学編その1】

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2022.5.21 追記: 問3の構造式を再度訂正しました。
2022.5.20 追記: 問3の構造式を訂正しました。

薬剤師国家試験は、医療系国家試験の中でも比較的ハイレベルな化学の知識が問われる唯一の試験です。薬学部以外の出身の方にとっては「国家試験って正直どの程度の知識が必要なの?」と思うこともあるかと思います。それではと言うことで、近年の薬剤師国家試験問題から化学系の良問を筆者の独断と偏見で選りすぐってみました。
本シリーズでは1記事あたり 3 問を目安に、さまざまな化学の問題をピックアップし、解説を交えてお伝えしていきたいと思います。
初回は有機化学の問題です。それでは早速どうぞ! (設問 3 問 → 回答 3 問)

問1 (第 107 回 問 103 理論問題)

主生成物としてメソ体を与えるのはどれか。一つ選べ

 

問 2 (第 103 回 問 10 必須問題)

pKa 値が最も小さいカルボン酸はどれか。1つ選べ

問 3 (第 106 回 問 104 理論問題)

次の反応と生成物に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ

回答

回答1 (第 107 回 問 103 理論問題)

回答2 (第 103 回 問 10 必須問題)

回答 3 (第 106 回 問 104 理論問題)

おわりに

いかがだったでしょうか? 薬剤師国家試験では、有機化学の他にも物理化学や分析化学、医薬化学など幅広い化学の設問が毎年出題されています。今後もシリーズとして各種問題をピックアップしていきたいと思います!

なお、より詳しい解説をお求めの方には、薬学ゼミナールの既出問題集をオススメします。

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薬剤師国家試験にチャレンジ!シリーズ

有機化学編その2

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DAICHAN

投稿者の記事一覧

創薬化学者と薬局薬剤師の二足の草鞋を履きこなす、四年制薬学科の生き残り。
薬を「創る」と「使う」の双方からサイエンスに向き合っています。
しかし趣味は魏志倭人伝の解釈と北方民族の古代史という、あからさまな文系人間。
どこへ向かうかはfurther research is needed.

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