「糖化学ノックイン」領域では、新たに領域紹介プロモーションビデオを作成しました。4分程度で領域の全貌を大まかに理解することが可能です(1分程度のショート版もあります)。
以前にも領域をマンガで紹介してもらう試みをしましたが、それとは異なる情報伝達経路の開拓・多角化も意図しています。本記事ではこの辺りの話を簡単に紹介してみようと思います。
短い時間でビジュアルに領域研究を伝えたい!
ご存じの通り近年は、スマホの普及にコロナ禍の影響も手伝って、YouTubeなどの動画メディアが大人気です。ケムステでもYouTubeチャンネルを創設し、日々動画を追加していますが、チャンネル登録数はどんどん増えています。
さらに現代は融合研究全盛の時代でもあります。現場の座組が複雑になっていたり、単一の専門では括りづらくなっている都合、長文テキストで解説を行っても、ちゃんと読んで理解してくれる人は希少です。
講演やプレゼンテーションの役割はまさにそこにあると考えます。細かいことはさておいて、壮大な構想を数分で大づかみできるのです。
そこで「若い方々へと情報を伝えたい」「お隣の分野にいる研究者に領域を知って欲しい」思想のもと、1~5分ぐらいの動画で領域紹介ができないかと考えました。ただ、動画制作/編集スキルが自分たちにはありませんので、専門の業者にお願いすることにしたのです。
サイコミ人材少なすぎ!?ならば自ら発掘だ!(その2)
ご存じの通り、プロの動画制作業者に頼むともの凄く高額になり、アカデミアの懐事情を軽く超えてしまいます。一方で質の揃っていないクラウドソーシングなどに委託することにも、やや不安が残ります。
こういった点を踏まえて良さそうな動画製作会社をいくつか探したところ、本郷制作局という、研究業界に特化した動画制作会社が近くにあることが分かり、今回はこちらに依頼させて頂きました。
・学会に提出する動画やアウトリーチのためのPR動画等、研究にまつわる動画制作を代行します。
・構成・撮影・編集・簡単なモーショングラフィックス迄柔軟に対応可能です。
・ハードテックスタートアップなど技術特化の企業のPR動画等もお受けいたします。
・公費清算可能です。
DEMO REEL 2021 pic.twitter.com/CKph9y7mmT
— 本郷制作局 (@hongoproduction) November 22, 2021
研究現場の中にいる制作者が、クオリティと価格のバランスを重視した動画制作を行っていることが特徴です。こちらからは予算感を伝えた上でそれに収まるような構成と進め方を工夫頂きました。動画に使われているアニメーションは、領域ホームページのイラスト素材を活用しつつ自作頂いています。
代表の城 啓介さんは、実は東大大学院在籍中の学生さんです。もともとは人工知能による音楽表現を研究テーマとしていたところ、コロナ禍で実験が軒並みストップしてしまったとのこと。このことを契機に、「科学を動画で伝える」ことを目指して起業されたそうです。新たな枠組からサイエンスコミュニケーションに参入された方ということで、映像制作プロフェッショナルの鞄持ちをしつつまだまだ修行中の身とのことでしたが、領域の打ち出すカジュアルかつ柔らかいイメージを伝えられる動画をしっかり作成いただくことができました。分野の異なる研究に対しても興味をもって話を聞いていただくことができ、打ち合わせや製作プロセスが気持ちよく進められたことはとても良かったと思います。
研究紹介動画のみならず、ERATOなどの巨大グラント報告用動画や、ベンチャー企業向けPVなども作成されており、こちらに作例が多数公開されています。ご興味を持たれた方は、是非依頼されてみてはいかがでしょうか。
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