[スポンサーリンク]

一般的な話題

音声読み上げソフトで書類チェック

[スポンサーリンク]

2月最後の日に科研費の結果が発表されました。今年は新年度になる前に余裕があってよかったというのが個人的感想です。研究者になると(ならなくても)日々日本語・英語の書類と戦わなければなりません。特に〆切間近(や過ぎて)で作った文章で、提出した瞬間にとんでもないミスに気付いた経験をお持ちの方は少なくないと思います。そんな事態を防ぐために音声読み上げソフトが有用、ということで紹介してみたいと思います。

音声読み上げといえばまず思いつくのが英語の発音・アクセント確認です。アルファベットは26種類しかないため、Google翻訳やGoogleドキュメントなどに英文をコピペして読み上げるときれいに発音してくれます。学生の頃に教えてもらったことがありますので、古典的な利用方法といえるでしょう。しかし日本語はそうはいきませんでした。漢字をきちんと読んでくれない上にアクセントが無茶苦茶で聞くに堪えない、というイメージを未だもっている方も多いかと思います。自然な読み上げをうたった商品は主に法人契約用で、一般人には下りてこない印象でした。また、無料ソフトでは一度に入力できる文字数が短いなどの問題もありました。

最近は趣味による需要から日本語読み上げ技術も発展し、VOICEROIDではかなり自然な文章読み上げが可能になりました(リンク先のデモで文章入れて試してみましょう)。私も利用していましたが、和文記事を頼まれたりした際や、書類のチェックする際には耳に入ってきやすいためミス発見にかなりの効果がありました。画面見つめないでダラダラしながらチェックできるのは最高です。ただしライセンスがめんどくさい上、デザインからして仕事で買いにくいという印象がありました(よって自腹で買いました)。そんな中で期待したのが今月発売されたVOICEPEAKです。

VOICEPEAKのプレスリリースより

既に買ってみましたが、最新版だけあってVOICEROIDより自然な発声になった印象です。合成した音声は(規約を外れなければ)商用利用も可能なので授業配信などにも使いやすいでしょう。VOICEROIDでは1つしか買えなかった値段で6つの音声がついてくるとのことです。

年度末・年度頭は、報告書の時期です。(メーカーの回し者ではありませんが)かなり使えると思うので、興味をもった方は是非試してみてください。直販では期間限定割引価格になっています。

[amazonjs asin=”B09RSRZHN7″ locale=”JP” title=”VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット”]
Avatar photo

GEN

投稿者の記事一覧

大学JK->国研研究者。材料作ったり卓上CNCミリングマシンで器具作ったり装置カスタマイズしたり共働ロボットで遊んだりしています。ピース写真付インタビューが化学の高校教科書に掲載されました。

関連記事

  1. 脱芳香化反応を利用したヒンクデンチンAの不斉全合成
  2. チェーンウォーキングを活用し、ホウ素2つを離れた位置へ導入する!…
  3. 周期表の形はこれでいいのか? –上下逆転した周期表が提案される–…
  4. Biotage Selekt のバリュープライス版 Enkel …
  5. 第30回ケムステVシンポ「世界に羽ばたく日本の化学研究」ーAld…
  6. 生きた細胞内でケイ素と炭素がはじめて結合!
  7. 魅惑の薫り、漂う香り、つんざく臭い
  8. 会社でも英語を重視?―さて詮なきことか善きことか

注目情報

ピックアップ記事

  1. リチャード・シュロック Richard R. Schrock
  2. アフリカの化学ってどうよ?
  3. 第9回慶應有機化学若手シンポジウム
  4. スタニルリチウム調製の新手法
  5. 薄層クロマトグラフィ / thin-layer chromatography (TLC)
  6. マイクロ波の技術メリット・事業メリットをお伝えします!/マイクロ波化学(株)10月度ウェビナー
  7. YADOKARI-XG 2009
  8. 食品添加物はなぜ嫌われるのか: 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー
  9. 渡邉 峻一郎 Shun Watanabe
  10. 学生はなんのために研究するのか? 研究でスキルアップもしませんか?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2022年3月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー