[スポンサーリンク]

ケムステVシンポ

第21回ケムステVシンポ「Grubbs触媒が導く合成戦略」を開催します!

[スポンサーリンク]

第21回VシンポはVシンポ協賛企業の一つであるメルク株式会社の持ち込み企画です.視聴される側からすると特に代わりはないかもしれませんが,このような試みは初になります.このVシンポシリーズを1年以上にわたり支援していただき,外から見ても本企画が有用なプラットフォームであると評価してくださったからこそ実現したコラボレーションだと個人的には思っております.

さて,今回のテーマはGrubbs触媒です.2005年にノーベル賞を受賞したオレフィンメタセシスは反応発見から半世紀近く経った現在でもそれに代わる反応がないほど稀有な反応です.その応用範囲はポリマー,医薬品,天然物,ビルディングブロック合成など,有機合成分野と一言には言い切れないほど多岐に渡ります.反応のシンプルさと一般性は既存の合成戦略を根底から覆したと言っても過言ではないでしょう.特に全炭素の中ー大員環を効率よく合成する一般的な方法をオレフィンメタセシス以外に筆者は知りません.

今回のVシンポではそんなオレフィンメタセシスのラボスケールにおける複雑天然物全合成への応用と,商用化(主に製薬)におけるラージスケールでの活用事例について3人の講演者にお話いただきます.特に1人目の講演者のPhilip Wheeler氏はGrubbs教授と共に旧Materia社に所属していた研究者というオレフィンメタセシスのスペシャリストです.本シンポジウムは彼の所属するUmicore社とメルク株式会社の共協賛で実現しました.今回は日本時間に合わせていただき,カルフォルニア(朝2時)から講演いただきます.海外の講演者をVシンポにお招きするのも今回が初です.色々初な第21回Vシンポを是非お見逃しなく!

実施概要

第21回ケムステVシンポジウム「Grubbs触媒が導く合成戦略」

日時:2021年8月18日(水)午後6:00〜8:00
会場:オンライン(講演者はZoom使用・ YouTubeライブの限定URL配信(URLは開催前日および直前に配布)
定員:先着 2000名(途中参加・途中退出自由)
言語:日本語(Philip Wheelerの講演のみ英語,質疑は日本語)

講演者:(敬称略)
Philip Wheeler(Umicore PMC・Business Development Manager)「Industrial Applications of Olefin Metathesis」
西田 篤司
(千葉大学術研究 IMO・特任教授)「強力な合成ツールメタセシス:天然物合成にてどう使う?」
竹本 佳司
(京大院薬・教授)「Lyconesidine Bの全合成研究」

主催:Chem-Station
協賛:メルク株式会社ユミコアジャパン株式会社

ファシリテーター:苅田譲(MITポスドク・Chem-Stationスタッフ)
モデレーター:清川慎介(香港科技大學博士課程・Chem-Stationスタッフ),寄立麻琴(九大助教•Chem-Stationスタッフ)
参加登録:Connpassイベントページで行ってください・開始15分前まで受付利用ガイドはこちら

参加登録はこちら

参加費:無料
Twitterハッシュタグ:#ケムステVシンポ #Grubbs触媒

[形式等、留意事項]

・講演者方のスライドをZoomで画面共有し,YouTube Liveで配信する形式で講演を行っていただきます.

・質疑応答はYouTubeのチャットで行います.時間的制約があるので全ての質問は拾えませんが,ケムステスタッフがモデレータとして講演者に講演後に伝えていく形で執り行っていきます.質問は全て日本語で書き込んでいただいてOKです.

お願い:本Vシンポは協賛企業の支援を受けて完全無料で運営しています。ぜひ協賛企業のお知らせを御覧ください。

Merck

【Grubbs触媒を使いこなそう!】
Sigma-AldrichのMetathesis Application Guideは、Umicore PMC研究者の知見を盛り込んだメタセシス反応の最適化に役立つ実用的な情報を紹介しています。巻末には、反応ごとのGrubbs触媒セレクションガイド付き。
詳細はこちら⇒https://bit.ly/3BLl5VT_Metathesis_Guide
【8/31まで】プレゼントキャンペーン実施中!⇒https://bit.ly/3rEaZld_Campaign

Umicore

Umicoreは不斉水添用触媒(ML錯体)、NHC-PdBuchwald Palladacycle等のクロスカップリング用Pd触媒、メタセシス用Ru触媒等の最先端の高活性な均一系貴金属触媒を工業スケールで製造し、global marketで販売ご好評を得ております。この度はケムステにてGrubbs触媒を取り上げるとのことですので、Grubbs先生の弟子である弊社Philip Whelerから工業スケールでのメタセシス利用についてその実用性、有用性に付き、発表させて頂き、日本における工業スケールでのメタセシスの実施が欧米に後れを取らないよう促進を図りたく、今回のケムステに協賛いたしました。
▼均一系貴金属触媒のご紹介はこちら⇒https://pmc.umicore.com

公開動画(一部をアーカイブ化して公開しています)

関連記事

  1. 和製マスコミの科学報道へ不平不満が絶えないのはなぜか
  2. 2017年12月14日開催: 化学企業4社によるプレミアムセミナ…
  3. ケムステVシンポまとめ
  4. 光電変換機能を有するナノシートの合成
  5. MOF の実用化のはなし【京大発のスタートアップ Atomis …
  6. ヘテロ環、光当てたら、減ってる環
  7. 有機合成化学協会誌2021年5月号:『有機合成のブレークスルー』…
  8. ウレタンを選択的に分解する触媒の開発―カルボニル基を保持してウレ…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 有機化学の理論―学生の質問に答えるノート
  2. 村井 眞二 Shinji Murai
  3. グレッグ・フー Gregory C. Fu
  4. リチャード・ゼア Richard N. Zare
  5. 第59回「希土類科学の楽しさを広めたい」長谷川靖哉 教授
  6. 第48回「分子の光応答に基づく新現象・新機能の創出」森本 正和 教授
  7. 「サンゴ礁に有害」な日焼け止め禁止法を施行、パラオ
  8. 光触媒-ニッケル協働系によるシステイン含有ペプチドのS-アリール化
  9. 積水化学と住友化学、サーキュラーエコノミーで協力。ゴミ原料にポリオレフィンを製造
  10. 就職か進学かの分かれ道

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2021年8月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

硫黄と別れてもリンカーが束縛する!曲がったπ共役分子の構築

紫外光による脱硫反応を利用することで、本来は平面であるはずのペリレンビスイミド骨格を歪ませることに成…

有機合成化学協会誌2024年11月号:英文特集号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年11月号がオンライン公開されています。…

小型でも妥協なし!幅広い化合物をサチレーションフリーのELSDで検出

UV吸収のない化合物を精製する際、一定量でフラクションをすべて収集し、TLCで呈色試…

第48回ケムステVシンポ「ペプチド創薬のフロントランナーズ」を開催します!

いよいよ本年もあと僅かとなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬…

3つのラジカルを自由自在!アルケンのアリール–アルキル化反応

アルケンの位置選択的なアリール–アルキル化反応が報告された。ラジカルソーティングを用いた三種類のラジ…

【日産化学 26卒/Zoomウェビナー配信!】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 キャリアマッチングLIVE

3日間で10領域の研究職社員がプレゼンテーション!日産化学の全研究領域を公開する、研…

ミトコンドリア内タンパク質を分解する標的タンパク質分解技術「mitoTPD」の開発

第 631 回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院 生命科学研究科 修士課程2…

永木愛一郎 Aiichiro Nagaki

永木愛一郎(1973年1月23日-)は、日本の化学者である。現在北海道大学大学院理学研究院化学部…

11/16(土)Zoom開催 【10:30~博士課程×女性のキャリア】 【14:00~富士フイルム・レゾナック 女子学生のためのセミナー】

化学系の就職活動を支援する『化学系学生のための就活』からのご案内です。11/16…

KISTEC教育講座『中間水コンセプトによるバイオ・医療材料開発』 ~水・生体環境下で優れた機能を発揮させるための材料・表面・デバイス設計~

 開講期間 令和6年12月10日(火)、11日(水)詳細・お申し込みはこちら2 コースの…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP