※ 本イベントは盛会に終了しました。現在、事前登録者様限定で動画公開中ですので、connpass メールをご参照いただきご視聴ください。
第19回ケムステVシンポ「化学者だって起業するっつーの!」 は盛会に終了しましたが、なんと立て続けに 7月19日 (月) 18:30 から次のVシンポを開催します!
記念すべき第20回ケムステVシンポのテーマはズバリ「アカデミア創薬」です!!
創薬に関するVシンポは昨年の第13回「創薬化学最前線」以来となります。第13回Vシンポでは現役の製薬企業研究者と研究所の方々を講師にお招きしましたが、今回は大学で本格的な創薬にチャレンジするアカデミアの有機化学系研究者3名にご登壇いただきます。
アカデミア創薬というと皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか? 規模が小さくて企業に敵うようなもんじゃない? 作って測ってハイ終わり?
そんなことはありません!!
アカデミアでも確固たる技術と信念を持ち、大学初のシーズを開発化合物として世に出そうとする研究者はたくさんいます!
今回の講師陣はみな有機化学をベースとしながらも、それぞれの得意とするアプローチにより創薬研究を進めている大ベテランの先生方です。そして3名とも企業経験者であり (ココ重要!)、産・学に関する多角的な視点をお持ちです。天然物化学からメディシナルケミストリー、ADMET に至るまで、創薬化学のまさに A to Z をご紹介いただきます。
※今回はすべての講演内容が後日アーカイブ不可となるので、
是非当日のご参加をお願いします!!
18:30〜 というちょっと遅めの開催ですので、企業勤務の方も どしどし参加登録をお願いします!
開催概要
第20回ケムステVシンポ「アカデミア創薬 A to Z」
対象:誰でも
開催日:2021年7月19日 (月)
講演会:18:30~20:30(1名 35 分、講演 30 分+質疑応答 5 分程度を目安、各講演間に休憩 3-5 分程度)
会場:オンライン(講演者はZoom使用・YouTubeライブの限定URL配信)
定員:先着 2000 名(途中参加・退出自由)
言語:日本語
参加費:無料
講演者:
安田 公助 先生(東京大学創薬機構 特任准教授)
「アカデミア創薬の思いをカタチに!~アカデミアと企業の架け橋として~」
大江 知之 先生(慶應義塾大学薬学部 准教授)
「ADMET研究への有機化学的アプローチ」
横島 聡 先生(名古屋大学大学院創薬科学研究科 教授)
「天然物の骨格とアカデミア創薬」参加登録:Connpassイベントページで行ってください。
(Connpass利用ガイドはこちら)開始 15 分前 (7月19日 18:15) まで受付
*参加登録して URL さえゲットすれば、YouTube Live に間に合わなくても数日間視聴できます。
ただし期限後のアーカイブ公開はございません!!
是非とも参加登録をお願いします!!!Twitter ハッシュタグ:#ケムステVシンポ #アカデミア創薬AtoZ
主催:Chem-Station
協賛:東京化成工業株式会社/ メルク株式会社/ 島津製作所
ファシリテーター: 安田 大輔 (慶應大薬 特任講師)
モデレーター:
寄立 麻琴 (九大院薬 助教)
海東 和麻 (九工大 研究員)
本田 麻里子 (横国大理工 学部生)
[形式等、留意事項]・講演者方のスライドをZoomで画面共有し,YouTube Liveで配信する形式で講演を行っていただきます。
・質疑応答は YouTube のチャットで行います.時間的制約があるので全ての質問は拾えませんが,ケムステスタッフがモデレータとして講演者に講演後に伝えていく形で執り行っていきます。
念を押しますが、数日間は参加登録していただいた方に配布するURLから講演内容を見返すことができますが、それ以降視聴不可になる貴重な講演となりますので参加登録とご視聴をよろしくお願いします!!
講師の紹介
今回は個別の紹介記事はありませんので、本会告にてご略歴等を紹介いたします (敬称略)。
安田 公助 (東京大学創薬機構 構造展開ユニット 特任准教授)
<略歴>
1984年 東京大学薬学部卒(古賀憲司教授)
1986年 東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了(古賀憲司教授)
1986年 田辺製薬株式会社(現田辺三菱製薬株式会社)入社
1997年 博士(薬学) 東京大学
2000-2001年 Cambridge大学化学科(Steven V. Ley教授)
2014-2015年 創薬化学第一研究所所長
2018年 より現職(田辺三菱製薬より出向)<所属学会>
日本薬学会(医薬化学部会)、有機合成協会、日本核酸医薬学会(2015-2016年度世話人)<リンク>
東京大学創薬機構:https://www.ddi.u-tokyo.ac.jp/
日本医療研究開発機構創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業:https://www.binds.jp/<雑感>
世の中の役に立つモノ作りがしたくて、製薬会社に入りました。 以来 30 年、循環、代謝、精神神経、自己免疫領域に関する創薬化学研究に従事し、その間にライブラリー構築・コンビナトリアル合成・固体担持試薬などや研究情報システムの構築なども経験しました。
現在は、リード創製と非臨床 POC の確立を中心に、主として医学・生物学系の先生方の「想いをカタチに」するべく、化合物の面からアカデミア創薬を支援しています。 もちろん目的は共同研究によるテーマの推進ですが、私たちの活動と成果が日本のアカデミア創薬の発展の後押しともなるよう願いつつ、日々取り組んでいます。
大江 知之 (慶應義塾大学薬学部 准教授)
<略歴>
1992年 東京大学 薬学部卒(廣部雅昭 教授)
1997年 東京大学大学院 薬学系研究科博士課程修了
1997-1999年 万有製薬(現MSD) 創薬研究所
1999-2000年 Drug Metabolism, West Point, Merck Research Laboratories
2000-2009年 万有製薬(現MSD)薬物動態研究所
2009-2011年 大鵬薬品工業 分子標的薬研究所
2011-現在 慶應義塾大学 薬学部 准教授<研究分野の紹介>
創薬研究において、合成した化合物の薬物動態 (ADME) や毒性 (T) の評価は重要だが、従来のアカデミア創薬ではこれらが十分に行われてきたとは言えず、in vivo での薬効評価や開発の段階で問題を生じるケースがしばしばあった。そこで、我々はアカデミアにおいてもADMET評価の必要性を感じ、本格的な評価系の構築とそれを用いた創薬研究を行ってきた。また、ADMETのM (Metabolism, 薬物代謝) は生物有機化学的な視点が必要なので、有機化学系研究室としての持ち味を活かせると考え、有機化学を基盤とした独創的な薬物代謝研究も進めている。
代表的なものとして反応性代謝物 (RM) についての研究がある。RMは数々の毒性の原因になると考えられており、近年、製薬企業において、RMの生成の可能性が低い化合物の創製を行っている。一方、既存薬の中にもRMが生成し、肝毒性等を惹起するものが数多く知られており、注意喚起が出されたり市場から撤退したものもある。我々は、そのRM生成機構を解明し、その知見に基づき最小限の構造変換により安全性の高い改良型医薬品を創製してきた。また、その際に必要となるRMを簡易的に検出する新たな蛍光トラッピング剤の創製も行っている。
横島 聡 (名古屋大学大学院 創薬科学研究科 教授)
<略歴>
1997年 東京大学薬学部製薬化学科卒 (福山 透 教授)
1999年 東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了
1999年 日本学術振興会特別研究員 (DC1)
2002年 東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了 博士(薬学) 取得 (東京大学)
2002年 三菱ウェルファーマ(現田辺三菱製薬)株式会社 創薬第一研究所研究員
2004年 東京大学大学院薬学系研究科 助手
2007年 東京大学大学院薬学系研究科 助教
2008年 東京大学大学院薬学系研究科 講師
2011年 東京大学大学院薬学系研究科 准教授
2012年 名古屋大学大学院創薬科学研究科 准教授
2017年 名古屋大学大学院創薬科学研究科 教授 (現職)<研究分野の紹介>
医薬品として用いられている天然物の「構造的特徴」の検証がなされている。sp3炭素を豊富に含むこと、複数の環が縮合していること、不斉点を有すること。これらの特徴は、天然物由来の医薬品が、三次元的に広がりをもった非対称な骨格上に様々な官能基を提示していることを的確に表しており、生体内標的となるタンパク質などの三次元構造との密接な相互作用を可能とする。
またそのような直接的な作用だけではなく、上記の構造的特徴は、化合物の溶解度を上昇させ、生体内の代謝酵素の阻害の可能性を低くするなど、医薬品開発の成功確率を高める性質につながる。そのような観点から、三次元的に広がりのある骨格をもつ天然物を標的化合物として設定し、その合成研究を行っている。
しつこいようですが、配信期間終了後は視聴不可となる貴重な講演です!
参加登録と当日のご視聴をぜひともよろしくお願いします!!
協賛企業からのお知らせ
お願い:本Vシンポは協賛企業の支援を受けて完全無料で運営しています。ぜひ協賛企業のお知らせを御覧ください。
-
- 東京化成工業は,「試薬を通じて社会貢献する」を企業理念に,グローバルビジネスを展開する試薬メーカーです。科学技術の進歩に対応し,皆様のニーズに対応するため,日々新たな製品の開発に取り組んでいます。弊社パンフレットを以下リンク先でpdfファイルとしてご提供しています。こちらからダウンロードしてご利用ください。
【アカデミア研究成果の製品化:Professor Product Portal】
Sigma-Aldrichではアカデミア研究者とのパートナーシップにより、最先端技術をいち早く汎用化・普及させることで、世界の研究活動加速に貢献しています。100名以上の著名研究者による製品化情報はProfessor Product Portalに集約!
▼詳細はこちら⇒http://bit.ly/35g4mv5_ProfessorProductPortal
▼メールニュース「ChemNews」のご登録はこちら⇒http://bit.ly/3x3sgWw_ChemNews
島津製作所は145周年以上の歴史を持つ老舗分析計測機器メーカーです。人々の願いを実現し、社会に貢献するためにこれからも挑戦を続けていきます。 素人から玄人の方までご満足いただける、分析計測技術に関するWebinar動画を公開中!会員制サービス「Shim-Solutions Club」に是非ご登録下さい!(登録無料)→詳しくはこちら
関連リンク
- Vシンポまとめ
- 第13回ケムステVシンポジウム「創薬化学最前線」を開催します! (イベントは終了しています)