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化学者のつぶやき

マイクロ波合成装置の最先端!

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以前、ご紹介したアントンパールのマイクロ波合成装置 Monowave 300の後継機種 Monowave400が発売されたようなので、レビューします。

Monowave400レビュー

先代の繰り返し使用でき、工具なしで 手で簡単に開閉できる容器はそのまま使用できます。フタの自由度もあり、過剰な圧による「爆発」も防ぐことができます。非常に大きな圧力がかかった時のみ、少しだけフタがずれて圧力を逃がす構造になっているのです。「爆発」して修理をせざるを得なくなったひとには大変オススメです。

サイズも多彩で、材質にシリコンカーバイド製もあるため、急速加熱もできます。

化学合成を効率的に行うには、反応温度を正確に把握することが非常に重要です。容器内の温度を直接測定できる温度計により、リアルタイムで正確な温度モニターが可能です。

また、カメラオプションによってバイアル内の状況を常に把握することができ、画像から判断して撹拌速度、時間、反応温度を変えて最適な条件をすることができます。イメージは、画像、動画として保存することもできます。

オートサンプラーも引き続き上に載せることで使用可能ですから、サイズの異なる最大24本のバイアルを、自動連続処理できます。

今回発売された注目のオプション

さらに、今回発売されたオプションとして、ラマン分光計をカメラの代わりに取り付けることができるようになりました。これにより、スペクトルの情報を手に入れることができます。任意のピークを確認することで、成否が精製や分析を待たずにすぐに判断できます。また、中間生成物をモニターできますから、合成の途中経過を把握できます。終点の把握も素早くできるため、オーバーシュートも防ぎ望まない副生成物も抑えることができます。

装置のラインナップもユニークで、エントリーモデルのMonowave200を購入し、後ほどMonowave400へアップグレードすることが可能です。予算に応じて選べるというのはユニークかもしれません。その後、サンプラーを付けたり、カメラを付けたり、ラマン分光計を付けたりと、必要と予算に応じたステップアップができます。

希望の仕様でのデモも行っているようです。

化学者向けのマイクロ波に関連する情報サイト

最後にアントンパールでは、化学者向けの情報サイトも有しています。無償でアプリケーションデータベースを利用できたりしますので、参考にしてもいいかもしれません。

デモ動画もあります

簡単ですが、デモ動画(1分程度)もいただきまして、ケムステYoutubeチャンネルに公開しました!

マイクロ波合成装置のMonowaveまとめ

  1. 反応中の画像、動画が撮影可能。
  2. 非極性溶媒の加熱も可能なリアクター。 ※より効率良く加熱する為のシリコンカーバイド製容器も有り。
  3. 非接触型光ファイバー精密温度計と赤外線外部温度計を搭載。 ※非接触型光ファイバー精密温度計はオプション。
  4. 工具不要で簡単着脱。繰り返し使える各種サイズの反応容器。
  5. 反応中の容器破裂時の容器破片や試薬、有毒ガス揮散防止機構完備。

お問い合わせ先

株式会社アントンパール・ジャパン

131-0034 東京都墨田区堤通1-19-9 リバーサイド隅田13階

Tel:03-4563-2500

Fax:03-4563-2501

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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