ノーベル賞の発表も来週に迫っていますし、後期も始まりますね。10月から新しく始まるシーズンに、どことなくワクワク感を感じている方も多いのではないでしょうか。
そのワクワク感を後押しすべく、ケムステからも心から熱くなれる企画を用意しました。
第1回ケムステVプレミアレクチャーを開催します!
テーマは第2回Vシンポ以来の「光化学」です!
つい先週、ケムステVプレミアレクチャーは予告記事が公開されました。押しも押されぬ第一線の先生方から長めの枠でご講演いただくことで、全国の化学徒にレジェンドの声を存分に届けるというプレミア感あふれる新企画です。
第1回目ということで、企画した筆者も大変気合が入ってます。なんと今回は二人もの先生方にご協力をいただけました。
それぞれの道で光化学のフロンティアを駆け抜ける二人の先生方と一緒に、「光化学のこれから」を全力で発信します!
実施概要
第1回ケムステVプレミアレクチャー
「光化学のこれから ~ 未来を照らす光反応・光機能 ~」対象:誰でも(講演内容は研究の最先端も含みます)
日時:2020年10月9日(金)18:00〜21:00
会場:オンライン(YouTubeのプレミア配信、当日以降の数日程度の限定公開)
主催:Chem-Station
協賛:アズワン株式会社
言語:日本語
参加費:無料
参加登録:煩雑な登録はなく、YouTubeでケムステチャンネルをチャンネル登録するだけでOK!Twitterハッシュタグ:#ケムステVプレレク #光化学のこれから
タイムテーブルの目安(絶賛編集中なので今後更新するかもしれません):
18:00 – 18:10:開会あいさつ、協賛紹介
18:10 – 19:10:第一部・プレミアレクチャー1石谷 治(東京工業大学・理 教授)
「CO2還元の光化学」19:10 – 19:15:協賛企業CM
19:15 – 20:15:第二部・プレミアレクチャー2安達 千波矢(九州大学・工 教授)
「有機発光デバイス ー過去・現在・未来ー」20:15 – 20:55:第三部・パネルディスカッション
最先端を走る先生方と – 光化学のこれから – を考える20:55 – 21:00:閉会挨拶
形式等、留意事項:
・いわゆるオンライン講義を、YouTubeのプレミア配信機能で配信します。
・収録放送という特性上、Vシンポのような形での先生方への質疑応答はできませんが、YouTubeのチャットに書き込んでいただいた質問は後ほど先生方にお届けします。スポーツバー形式でワイワイ書きこみながら見る方が楽しいと思うので、是非Vシンポと同様にチャットを活用いただければと思います。
・10月9日(金)18:00 – 21:00日のプレミア配信後、ひとまず10月11日(日)までは視聴できる状態にしておきます。リクエストが多かったので公開期間延長します。よければ是非ケムステーション YouTubeチャンネルをチャンネル登録の上、ご覧ください。個別の動画編集も完了次第、一か月後を目途にケムステチャンネルから公開予定です。
光化学は大きく「光反応」分野と、「光機能」分野と二つの方向性がありますが、今回はそれぞれの分野で日本が誇る最高の講師陣にご協力いただける運びとなりました。
——【第一部】プレミアレクチャー1:「CO2還元の光化学」——
初めの講演者の石谷 治 教授(東京工業大学)は、金属錯体を利用した二酸化炭素の光還元の第一人者で、“人類の抱えるエネルギー・炭素資源問題を解決したい”という信念を貫いて、非常に魅力的な研究を多方面に展開されています。また、教育や後進の育成にもアツく、その人望から様々な要職も歴任され、現在は光化学協会の会長もつとめられています。
——【第二部】プレミアレクチャー2:「有機発光デバイス ー過去・現在・未来ー」——
続けてご講演いただく安達 千波矢 教授(九州大学)は、九州大学に立ち上がった最先端有機光エレクトロニクスセンターのセンター長も務められています。熱活性化遅延蛍光材料を利用した高効率有機ELの報告を筆頭にNature本誌にも複数本論文を掲載されている第一線の科学者でありながら、会社やアメリカでの経験も活かしてベンチャー企業も複数立ち上げられている多方面にアクティブな先生です。
お二人とも、光化学の枠にとどまらない日本屈指のトップランナーです!
——【第三部】「光化学のこれから」座談会・パネルディスカッション ——
しかも今回、お二方を交えてのパネルディスカッション形式で、学生や若手教員からの様々な質問にも答えていただきました。これは半ば筆者のわがままのような形でお願いしたのですが、快く受けていただけました。というのも、オンライン学会で欠けている点がここにあると考えたからです。いわゆる発表や質疑応答はオンライン形式でも比較的問題ない一方、懇親会等はハードルが高く、“研究そのものではないが大事な情報” を得る場が、特に学生にとって急激になくなっているのではと感じています。
第三部には、第一線の先生方の、学会の講演ではなかなか聞くことのできない貴重なメッセージが詰まっています。長丁場ですが、先生方のお人柄も感じられる大変貴重な機会となりますので、是非多くの方にご視聴いただければと思います!
今回の収録自体は既に終わっていて、ただいま絶賛動画編集中ですが、光反応・光機能の学術的な内容はもちろん、パネルディスカッションも手伝って本当にプレミア感あふれる豪華な企画となっています。一人でも多くの人に見ていただければ幸いです。
YouTubeケムステチャンネルはこちら!
なお、今回は収録会のメンバーはケムステSlackの光化学チャンネルで限定的に募集しました。時々突発的にイベントをやったりしてますので、たまにはこちらも覗いてみてください!
また、本企画をきっかけに、ケムステの光化学関係の記事やデータベースをますます大幅に強化する予定です。お楽しみに!
追記 2019.10.8 遅くなりましたがプレミア公開動画をアップロードしました。10月9日18:00〜はじまります!開始より少し早めに待機してご視聴ください。Youtubeではリアルタイムでコメントや質問もチャットに投稿できます。
協賛企業(アズワン株式会社)からのお知らせ
- アズワンでは、実験に必要なあらゆる商品をご提供できるよう、約420万点の商品を取扱いしております。
◆商品検索はこちら⇒https://axel.as-1.co.jp/ - また、研究者の身の回りの雑務や実験の手間を削減し、より研究に集中できる環境、実験成果に貢献するサービス提供に取り組んでおります。今回は実験の繰り返し作業を低コストで自動化するロボットのご紹介をさせて頂く予定です。化学実験での繰り返し作業などでお困りごとがございましたら、お気軽にお問合せください。
◆お問合せはこちら⇒https://axel.as-1.co.jp/asone/d/63-4150-46/
今回の講演者の関連リンクと関連メディア
石谷 治
- 東京工業大学 理学院 化学系 石谷・前田研究室
- 東京工業大学インタビュー記事:光を化学エネルギーに換える光触媒の追究~光化学が担う人類の未来~ ― 石谷 治
- 化学者データベース:石谷 治
- スポットライチリサーチ:光エネルギーによって二酸化炭素を変換する光触媒の開発
- スポットライチリサーチ:稀少な金属種を使わない高効率金属錯体CO2還元光触媒
安達 千波矢
- 九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター 安達・中野谷 研究室
- 九州大学 先生の森インタビュー:安達 千波矢
- 化学者データベース:安達 千波矢
- スポットライチリサーチ:世界初の有機蓄光
- スポットライチリサーチ:一重項励起子開裂を利用した世界初の有機EL素子
- 日本科学未来館 科学コミュニケーターブログ:光るってかっこいい! 未来をかえる?有機EL研究の最先端
追加告知:YouTubeチャンネルについて
ケムステーション YouTubeチャンネルでは、今後ともシンポジウム動画などを適宜公開していく予定です。まだ何もありませんが、よろしければチャンネル登録をどうぞお願いいたします!