ケムステをご覧の皆様ならば、表題の「Reaxys PhD Prize」はご存知だと思います。2010年にエルゼビアが設立、化学分野の博士課程の学生もしくは博士取得後の1年以内の方が対象の国際賞です。非常に簡単に応募できる国際賞であるため、同分野で今後活躍する若手研究者の登竜門としても有名です。
2018年は募集がありませんでしたが、昨年再開され今年もで10周年。毎年世界中で屈強かつ有望な若手博士・博士の卵たちがfinalistを経て、受賞に至っています。今年も募集はとっくにはじまっており、よくみたらあと締め切りまで1週間です!(3月11日まで)。毎年もう少し遅い気がしますが、今年は募集が早かったのですね…
新型コロナウィルスの影響で、研究室が閉鎖されているという話も聞きます。こんなときだからこそ、普段では集中できないことをしましょう。指導教員も手が空いているかもしれません(笑)。というわけでぜひ申し込んでみてください。
腕に覚えのある若手研究者の皆様ぜひ応募してみてください!
Reaxys PhD Prize2020: 募集要項
- 応募資格:博士課程在籍または2019年1月1日以降にPhDを取得、1研究グループから2名限定
- 応募書類:査読誌で発表した代表的な論文一報、指導教官の英文推薦状、CV
- 応募分野:化学分野ならばどの分野でもOK。特に有機化学や無機錯体分野に限るものではありません
- 応募方法:同応募サイトにいき、応募フォームに記入
- 受賞人数:3名
流石に最後の3名にはいるのは難しいですが、応募者の1割前後のファイナリストに入れば、Reaxys Clubというファイナリストの集まりにはいることができます。優秀な化学者の国際的なネットワークをつくることができる(つくれる可能性がある)ので、とってもおすすめです。世界各地でシンポジウムなどを行っており、クラブ会員であると参加補助費もでるようですよ。