3部作の第三弾。もう講演旅行にいったのが12月なので、半年ほどたってしまっていますが、続きいきます。前回(Part II)までで、全行程米国8大学のうち、半分の4大学を回りました。すべて西海岸でしたので、中西部への移動からはじまります。
米国中西部へ
サンフランシスコ国際空港から出発し、シカゴのオヘア国際空港へ。何度か乗り換えで使ったことはありますが、外に出るのははじめて。予想通り西海岸から来ると同じ国かココ?と思うぐらい寒い。4時間以上も飛んでいるので、日本の感覚でいうと沖縄ー北海道間より長いので当たり前ですが。空港でUberを呼んだところ、近くにいるのに全然来ない。結局夜の7時ごろ出発して、翌日講演のあるシカゴ大学付近まで。
Quadrangle Clubという大学内のホテルに泊まりました。おそらく講演旅行にシカゴ大学に訪問する際は、みなここに宿泊すると思います。古いですが、由緒ただしそうなホテルです(写真1,2)。ご飯を全然食べてなかったので、ホテル内のレストランで食事。ホストがもつからなんでもたべていいよと言われたので、ワインもたっぷり飲んでしまいました。物価はカリフォルニアに比べると少し安い(量がさらに多い)ようで、スターターでサーモンディップを頼んだんですが、みての通り山盛りきました(写真3)。その後、ハンバーガーを食べて、ごくごくワインを飲んだので、眠くなり就寝。
5つ目:シカゴ大学
さて、5つ目の訪問先は、アメリカ中西部の雄であるシカゴ大学です。ホストは、Scott Snyder教授(以下Scott)です。ScottはNicolaou研究室つながりもありますし、2度日本への訪問の際お世話をしたので仲良し。朝はやくから迎えに来てくれました。綿密な計画を立てる精密機械のような彼のホストは完璧でした(のはずでした)。朝9時からScottとのディスカッションにはじまりました。その後他のグループの何人学生のディスカッションだったはずが、当日、化学科教員のクリスマスパーティーがあったのを忘れていたらしく、それに少し参加するために、繰り上げて、お昼前に予定していた、Viresh Rawal教授とのディスカッション。アルカロイドの全合成の話を聞きました。
ディスカッション後、Rawal教授とともに、クリスマスパーティーへ。なんと会場は宿泊しているホテルでした。そして、講演前なのに、ワインを2杯飲む(苦笑)。良い気分で、学生6名ほどとランチ。非常に積極的に質問してくる良い学生たちでした。
昼食後、John Anderson教授とディスカッション。もう何を話したか忘れてしまいました(苦笑)。最後は、Guangbin Dong教授 (以下Guangbin)とのディスカッション。彼も、日本で会って座長をしたことがあるのと、分野が近いのでよく知っていました。最新の結合切断化学に関して良いディスカッションができました。
いつもながら怒涛の予定も終わり、3時から講演会。Scottは全暗記で(いつもそうですが)、すべての僕の経歴を噛むこともなく紹介してくれました。講演も反応機構に対してかなり突っ込まれましたが、無事終了。終了後、2名のScottの学生とディスカッションをして、懇親会へ。
懇親会はScottとGuanbinとScott行きつけの、大学からかなり離れた鴨料理屋へ(写真3)。ここはいいやつしか連れてかないんだと、お世辞でもいってくれる彼に感謝。予約していた鴨の丸焼きは大変美味でした。ついでにシカゴ風ホットドッグのホットドックも食べておかねばならないということで、たくさん飲んでたくさん食べて満足の1日でした。
シカゴ観光そして、シャンペーンへ
シカゴ大講演は金曜日だったので、土日はお休み。土曜日はシカゴ観光です。といっても一人ではつまらないので、月曜日のホストDavid Sarlah助教授が学生を派遣してくれました。Daveの学生である奥村さん、Tannerくん、名大伊丹研から短期留学に来ていた松岡くんです。Gangbinのところ(Dong研)の博士課程学生である塚本くんも加わって一路、シカゴ観光へ。
まずは全高527mもの高さを有する「ウィリス・タワー(Willis Tower)」。全米でも2番目に高いらしいです。シカゴの街並みがしっかりみれました(写真1)。うわさの、浮遊体験ができるという、ガラスの床のところで記念撮影(写真2)。その後、クリスマスマーケットへ(写真3)。クソ寒かったので、ホットワインが美味しい(写真4)。しばらく歩いたのですが、あまり店が空いておらず、適当にレストランへ。シカゴ名物「ディープディッシュピザ」を食べました(写真5)。これ見た目キッシュみたいですが、表面はミートソース、中は全部チーズでこってりな食べ物。美味しかったですが、まるまる一枚はきついですね。昼食後、ミレニアムパークへ。「ザ・ビーン」の愛称でしられる、へんなモニュメントへいきました(写真6)。これなかにも入れるんです。すべて鏡張りになっているので、ものすごくへんな感じがします(写真7)、最後に外に出て、記念写真(写真8)。
シカゴ観光も一息ついたので、そこからTannerくんの車で、一路アーバナ・シャンペーンへ。車で2時間ぐらいだったかな?小さな街へ到着。そのまま夜飯を食べに行くと、David登場。相変わらずのハイテンションで出迎えてくれました。ごはんは、バーベキュー。バーベキューといっても外ではなく、写真のとおりです(写真9)。燻製味?で美味しかった。その後、学生とDaveとバーへ(写真10)。しばらく飲んだ後解散。観光を満喫した1日でした。
さて、翌日も日曜日なので、講演はお休み。Daveがブランチに誘ってくれたので、ビュッフェスタイルのブランチレストランへ行きました。昼前からジュースのような感じですが、アルコールはちゃんとはいっている飲み物をガブガブ飲みながら、美味しいビュッフェに舌つづみ(写真11)。その後は、日曜日でしたが、シカゴ大学内や研究室を観光し、ホテルへ。夜はまたDaveがディナーに誘ってくれたので、ブルワリーがあるレストランへ(写真12)。ちなみにアーバナのダウンタウンは狭く、歩いて5分も立たないうちになにもなくなります。ぼちぼち飲んで、解散。明日の準備に備えることにしました。
6つ目:イリノイ大学アーバナシャンペーン校
月曜日、6つ目の訪問先であるイリノイ大学アーバナシャンペーン校へ行きました。シカゴとは対象的なクソ田舎にある大学で研究に集中できそうです。ここで過去の偉人が若いときに成果を出して、旅立っていった理由がわかる気がします(苦笑)。研究室見学は日曜日にさせてもらったのですが、あまり写真が無いので、こちらにのせてます。島津製作所の機器が多かったですね。アメリカはアジレントばかりだと思ってました(写真1)。実験台に、熱いガラスが張ってあって、汚れてもすぐわかりきれいにできる工夫がされていました(写真2)。Daveの居室にあったウォーキングマシン+机が気に入って、購入したいなと思った次第(写真3)。
ディスカッションは豪華。詳細は割愛しますが、Martin Burke, Scott Denmark, Christina Whiteを含めた教授陣5名、学生たくさんとよくもこんなに詰め込めたなあという印象。自分の大学だとなかなかここまでできないので、それがちょっと悔しいところです。Martyは知っていたので相変わらずのハイテンション、Denmark教授はいっぱいみてはいたのですが、実は初めて話しました。とっても良い人。Christinaの部屋は噂通り真黄色でした。
その後、講演。Daveの紹介がうますぎて、ちょっとハイテンションになってしまい、余計なことを言い過ぎました(苦笑)。とりあえず無事終わり、食事会へ。DaveとDenmark教授とイタリアンレストランへ。ちなみにホテルも、昨日のブルワリーも歩いて30秒以内のところにあります。美味しく、楽しくいただけました。Daveに感謝をしながら、そのままパデューへ。
実はこのPart IIIで終わるところだったんですが、まだ2つも大学が残っており、次回、Part IVを最終回とします。では、次回をお楽しみに!(いつ終わっるんだろう?)