[スポンサーリンク]

会告

CSJジャーナルフォーラム「ジャーナルの将来像を考える」

[スポンサーリンク]

いよいよ今年も日化年会の期日が迫って参りました!ケムステでも例年通り、参加者の方々に有益な各種企画の紹介を行なってきております(関連記事参照)。

さて、ケムステ的には外せない、もう一つの目玉企画があります。

それが3/18に開催される「CSJジャーナルフォーラム」です!


「日本発化学ジャーナルは今後どうなってしまうのか?」という問題意識は以前より方々で語られており、ケムステ上でもこの話題について多くの情報提供を行なってきた経緯があります(過去記事: )。

この取り組みは実際どこまで上手く行っていて、今後どのように進められていくのか?化学に関わる読者の皆さんなら、おそらく興味が尽きないことと思われます。

この点について、Chemistry Letters誌の現Editors-in-Chief、塩谷光彦 教授より現在までのCSJジャーナルにおける取り組みをお話し頂きます。

またこの話題については、ケムステ代表・山口潤一郎が日本化学会と沢山の議論を重ねてきております。日本のジャーナルの行く末は?という題にて、長年の化学メディア運営を行なってきた経験にもとづき話していきます。特に今後のジャーナル運営のあり方とウェブの効率的な活用についての内容を取りあげる予定です。

また昨年より運用開始されたばかりの「化学系プレプリント・ChemRxiv」が注目を集めています。これについては最近ChemRxivのScientific Advisory Boardに就任したケムステ副代表・生長幸之助が皆さんの前で解説し、今後考え得る動向についても紹介してみたいと思います。この話題についても、ケムステで複数取りあげています(過去記事: )。

ケムステ代表と副代表が公の場で並んで話すことは、意外にもレアケースです(実は本邦初?)。ただこれに政治的意図などは微塵もなく、本当にたまたまこうなってしまった感じですね(笑)。サイエンスコミュニケーション的活動に関わっていると、化学情報や学術出版の動向についても自然と知識が増えていくわけです。ケムステを通じて長く情報提供してきたことの、必然的延長線にあるイベントだと私個人は理解しています。

  • 今後のデジタル化学情報を、どう扱っていけばいいか?
  • アピール性のある情報リーチに、どう取り組んでいけばいいのか?
  • オープンアクセス潮流と多様化を続ける学術出版ツールにどう対応していけば良いのか?

・・・などなどについて否応なしに考えざるを得ない、若手化学者向けの話題提供をできる限りしてみたいと思っております。

参加費無料、事前申込不要ですので、お誘い合わせのうえ、是非ご参集下さい!

会の詳細についてはこちらのページを参照下さい。

プログラム

15:30-15:40 はじめに(名大、学術情報部門長)八島 栄次
15:40-16:10 CSJジャーナルの状況について(東大、CL編集委員長)塩谷 光彦
16:10-16:40 「日本発化学ジャーナルの行く末は?」(早大)山口 潤一郎
16:40-17:10 「化学系プレプリント(ChemRxiv)の活用法を考える」(東大)生長 幸之助
17:10-17:30 質疑応答、意見交換
17:30-17:40 おわりに(物材機構、BCSJ編集委員長)有賀 克彦

第99回日本化学会年会・関連記事

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ヤモリの足のはなし ~吸盤ではない~
  2. GRE Chemistry 受験報告 –試験当日·結果発表編–
  3. 文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり : ② 「ポ…
  4. マテリアルズ・インフォマティクスにおける分子生成の基礎と応用
  5. 高分子材料におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用とは?
  6. Ns基とNos基とDNs基
  7. Carl Boschの人生 その3
  8. 第29回 ケムステVシンポ「論文を書こう!そして…」…

注目情報

ピックアップ記事

  1. π拡張ジベンゾ[a,f]ペンタレン類の合成と物性
  2. 製薬各社の被災状況
  3. ジェフリー·ロング Jeffrey R. Long
  4. 研究者のためのCG作成術③(設定編)
  5. アジフェーズ法 AJIPHASE Method
  6. フリーラジカルの祖は一体誰か?
  7. 四国化成ってどんな会社?
  8. ビニルモノマーの超精密合成法の開発:モノマー配列、分子量、立体構造の多重制御
  9. 塩基が肝!シクロヘキセンのcis-1,3-カルボホウ素化反応
  10. 免疫系に捕そくされない超微粒子の薬剤

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2019年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

藤多哲朗 Tetsuro Fujita

藤多 哲朗(ふじた てつろう、1931年1月4日 - 2017年1月1日)は日本の薬学者・天然物化学…

MI conference 2025開催のお知らせ

開催概要昨年エントリー1,400名超!MIに特化したカンファレンスを今年も開催近年、研究開発…

【ユシロ】新卒採用情報(2026卒)

ユシロは、創業以来80年間、“油”で「ものづくり」と「人々の暮らし」を支え続けている化学メーカーです…

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー