埋もれていく過去記事
過去記事が読まれにくいのはブログの宿命ですが、いい記事が埋もれるのはもったいないですよね。特にケムステには、今読んでも勉強になる素晴らしい記事がゴロゴロしています。
本記事では「私の心に残っている、ちょっと昔のケムステ記事」を紹介してみようかと思います。今回取り上げるのは2010年の記事。今の四年生や修士の方は読んでないんじゃあないかな??読んでいない記事はぜひぜひご一読あれ。
いざ、2010年の世界へ~!
芳香族フッ素化合物の新規汎用合成法
研究でコンセプトを提案する、とはどういうことかをRitter先生の研究を例にわかりやすく解説してくれています。Late stage functionalizationの概念もこの記事で初めて知った。読んだことない有機系の学生は絶対読むべき。
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水素化ナトリウムの酸化反応をブロガー・読者がこぞって追試!?
NaHが酸化剤として働くという論文でおきたドタバタ劇に関する記事。こんな事件があったことに驚くと思いますし、webを通じて追試される時代の変遷を感じられる。有機化学の論文取り下げにおける歴史を語るとき、はずせない案件だろう。
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95%以上が水の素材:アクアマテリアル
写真は毎日新聞より
私は四年生のときデンドリマーの研究をしていたんですよ。構造を作れてもなかなか機能まで結びつけるのは難しいのがこの分野ですが・・・。相田先生のこの研究にはしびれました。デンドリマーの特性を利用し、機能を見事に発現。その後の現在に続く展開も超絶面白いですもんね。未読の方はぜひ読もう、しびれよう。
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E. J. Corey からの手紙
有機化学の巨人E. J. Corey先生が息子に送った「どのように研究テーマを選ぶか」について述べられた論文の紹介とそれにまつわる記事執筆者(StarryNightさん)のエッセイ記事。共感できるエピソードも相まって、心惹かれる内容。
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超一流誌による論文選定は恣意的なのか?
誰もが一度は抱いたことのあるこの疑問。意外にもNature誌は反論記事を発表している。今読んでもおそらくそうであろうことが書かれている、面白い。また著者(副代表)のコメントが心に響いたのを今でも覚えている。
(「なぜこれがアクセプトされてるの?」的批判に対して)
しかし重要なのは、誰しもがそういう傾向を持つことを自覚しつつ、根拠のない憶測に依りすぎることなく、日々の研究品質向上に向けて取り組むことではないでしょうか。実力も無く最初から偉い人はどの分野にだって居ないはずですから。
上記記事より引用
今でも私は「はぁ?なんでこれがJACSやねん??」とか言ってしまうことがある。偉そうだし非建設的だ。今一度引用した言葉を心に刻もう。
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タイムトラベろう!
あぁ~懐かしい。(^^♪
今回本記事を書くにあたっていろいろな記事を見返したわけですが、内容を思い出すだけでなく、昔と違った気持ちで読める記事もちらほらありました。
昔の記事をフォローできていない人はもちろん、古参の読者もたまに振り返ると、新しい発見があると思いますヨ!