SciFinderなどの検索でヒットする”Aldrich Partner Products”のビルディングブロックが、2019年より日本でも購入可能になった。
この化合物市販してないかな?
合成化学者による多彩な反応開発と、多くのベンチャー企業の登場により、購入可能な有機化合物である「ビルディングブロック」も多様化しています。現在、世の中で購入可能なビルディングブロックの種類は年8%のペースで増えているといわれています。インターネットで調べると、「あ、こんなの売ってるのか!」と思うこと、よくありませんか。
ただ、売ってはいますが、購入できないことが多いです。購入する障壁が高いといったほうが正確でしょうか。価格も書いていないし、個々の企業だし、日本の企業じゃないしなどなど。
一方で、Sigma-Aldrichは、その多様なビルディングブロック需要に応じるために、海外サプライヤーとパートナーシップを結び、「ビルディングブロックエクスプローラー」というサービスを2015年から開始しているそうです。ただし、米国・英国にてサービス開始後、欧州各国にて順次サービス導入が進んでいるといった状況でした。
実は、2019年になり、日本でもサービス開始となりました(アジア初)。つまり、多彩なビルディングブロックが試薬会社のアルドリッチを通じて日本でも購入可能になったそうです。今回はその件についてお知らせしたいと思います。
まとめると以下のようになります。
- SciFinderなどの検索でヒットする”Aldrich Partner Products“の製品が購入可能
- 品質に定評のある厳選した海外サプライヤー(十数社)から製品供給
- 海外サプライヤーに常時在庫がある製品を選定
- ”Aldrich Partner Products”では約27万種類のビルディングブロックが購入可能(今までSigma-Aldrichのビルディングブロックは2-3万種類の取扱い)
- 多様なビルディングブロックがSigma-Aldrichから購入可能になるワンストップサービス
27万種類のビルディングブロックが購入可能であるとは素晴らしい。価格のほどは…ご確認ください。
通常のSigma-Aldrichの製品同様、WEBサイトで製品番号やCAS番号で検索が可能です。
こちらのリンクからは部分構造検索が可能となっています。
Webサイトで表示されるProduct IDで、Sigma-Aldrich製品取扱いの試薬代理店へご注文下さい(WEB表示例)
というわけで、今回は幅広いビルディングブロックが購入できるようになったお話を紹介しました。創薬の現場などでは大変重宝されると思います。あとは予算との兼ね合いですね(苦笑)。