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一般的な話題

模型でわかる【金属錯体型超分子】

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読者の皆さんは「金属錯体型超分子」をご存知でしょうか。

ご存知の方は、知らない人にそれがどういうものか説明できますか?

金属錯体型超分子?

というわけで、東京大学塩谷研究室の有志で、非公式に解説動画を作ってみました。

多くの方に興味を持っていただければと思い、今回Chem-Stationでの宣伝を依頼させていただきました。

投稿者自己紹介

動画制作メンバーは塩谷研究室の学生(卒業生)です。

塩谷研究室では金属錯体を主軸として様々な研究テーマを扱っています。

ケムステでも「人工DNA」や「多孔性結晶」、最近では「分子マシン」などなど、様々なトピックスを紹介いただいていますが、「超分子」も研究テーマの大事なキーワードの一つです。

動画制作のきっかけ

オープンキャンパスでの研究室紹介がきっかけです。

研究室ツアーに来られた方に、直感的にわかりやすく研究内容を説明できる方法はないかと考え、

模型を使ったデモンストレーションを考案しました。

せっかくなので、もっと多くの人に伝えたい!との思いから、内容を動画にまとめることにしました。

それが以下となります。お時間のあるときにでもどうぞ!

動画

デモのポイント

・混ぜるだけであらかじめ設計した通りに形が組み上がる。

・形成は可逆的である。

・同じ配位子でも混ぜる相手を変えると、様々な形を作り分けできる。

・形によって発現する機能(LEDの光る色)が変わる。

などを模型で表現するために、試行錯誤しました。

身近にある材料(タッパー、磁石、LED、電池など)で作っているので、

研究活動の普及に役立つのであれば、デモを真似していただいても構いません。

もし、動画の内容等に関してお問い合わせがございましたら、choubunshi@gmail.comへお願いします。

終わりに

専門的な研究内容を、一般の方に伝えるのは難しい点もありますが、たとえ話や模型を使うとイメージしやすくなります。

アウトリーチ活動の重要性は皆さんご存知の通りだと思います。

他にも皆さんが取り組んでいる活動やアイデアがあれば、どんどんシェアして、化学という学問を盛り上げていきましょう!

最後になりましたが、動画の宣伝をご快諾いただき、寄稿文を掲載する機会を与えてくださった山口潤一郎先生にお礼申し上げます。

ありがとうございました。

*本記事は冒頭にありますように東京大学塩谷研究室の有志による寄稿記事です。

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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