皆様はベンゼン環、綺麗に描けますでしょうか?
なめるな、描けるに決まっているじゃないかと言う方が多いかも知れません。
実は私自身もあまりベンゼン環に苦労したことがありません(苦労した経験を忘れてしまっているだけかも?)
なぜこんな話をしたかといいますと、つい先日、ベンゼン環を速く・キレイに描けるルーズリーフが新日本カレンダー株式会社より発売されました。
こちらは東京理科大学の文具研究同好会との共同開発によって生まれた商品だそうでして、以下のようなコンセプトの元開発されたとのことです。
化学系の学生は、このベンゼン環を描く機会が多くあるものの、速くキレイに描くことが難しく、「講義中に板書を写すのが間に合わない」「見返したときに解読できない…」といった悩みがありました。
今回、「ベンゼン環が描きやすいノートがあればいいのに!」と願う東京理科大学 文具研究同好会と新日本カレンダーの共同開発により、ベンゼン環が速くキレイに描けるルーズリーフ「Science-Leaf」が誕生しました。引用元:プレスリリースページ
実際に購入して使用してみましたので描きやすかった構造などをお伝えしたいと思います。
- ベンゼン環などの六員環化合物
- 大環状ラクトンなどの中員環~大員環化合物
- カルボラン
- 直鎖の長い構造
- ステロイド骨格やキノン構造などの天然物の6員環を多く含む母核
は非常に描きやすい印象でした。鎖状の場合は素早く描こうとするとぶれることがありますが、ガイドがあるためすらすらと書くことができました。
ポリプロピオネートなどを扱う方にもオススメです。
金属錯体や縮環型有機化合物など、罫線にかえって惑わされることがあるというのは欠点としてあげられます。
実際、筆者の周りの後輩達に使用感をアンケートしてみたところ六員環よりも五員環の方が描きづらいとの意見が上がりました。
またイス型配座やエンベロープ型などを描こうとしましたが筆者の図形感覚ではどこの点とどこの点を結ぶと綺麗に描けるかがわかりませんでした笑
しかし、研究室に入る前の有機化学をこれから学ぶという人たちにとっては複雑な構造を描くこともないためよいのではないかと思いました。
最後に、筆者が描きやすかった構造を集めたルーズリーフの画像を以下に貼ります。参考までに。
まとめ
速報的な形で使用感をお伝え致しましたがいかがでしたでしょうか。
筆者がご紹介した使用方法や描きやすい化合物を述べたものは個人的な意見であり、あくまで一例に過ぎません。
筆者自身まだまだ多くの可能性を感じたルーズリーフでした。
皆様も一度使用してみてはいかがでしょうか?
また使用された方で、こんなのがあるよ!などがございましたら追記としてご紹介させて頂きたいのでコメント欄に寄せて頂けると幸いです。