こんにちは!あぽとーしすです。
大学の研究者たるもの、学会に行って激しい議論をして、科学の発展に貢献する~。
それはもちろん大前提なのですが、もう一つの楽しみとしては、発表者が学生の場合にいちゃもんをつける適切なアドバイスをする、というものがあります。
自分も日々これ勉強自己研鑽なのですが、やはり後続がどんどん育っていくのを見るのは非常に楽しいことです。
というわけで、この9月10~11日にいわき明星大で開催された化学系学協会東北大会のお話をちょっとしたいと思います。
高校生も発表できる?
メインはいろいろな研究者の発表と、特別講演(講述します)なのですが、実はこの大会、化学教育という部門があり、何と高校生が発表できるのです。
一部の高校の科学部ではもうよく知られた事実だとは思いますが、高校生が発表する場所がある学会は増えています。
例えば農芸化学会のジュニア農芸化学会では10年以上前から年会に高校生(含む高専生)の発表会が行われており、大学の先生方が発表を見て質問するという、将来科学者をめざす高校生にはとても刺激的なイベントとなっております。
是非、これまでこういったイベントに参加したことのない高校科学部の生徒さん、顧問の先生方、自分の適した学会を見つけて発表なさってはいかがかと思います。
懇親会もいかが?
さて、余談ですが、学会には懇親会と称する研究者の集いがあります。
未成年の方には申し訳ないのですが、我々おっさん研究者は美味しい料理とお酒をいただきながら、新しい発想を求めて懇親会で人とのつながりを構築していくのです。
この機会に、これまで困っていたことがいとも簡単に解決、なんて事例は枚挙に暇がないです。
お酒に強くなる必要は全くないですが、こういうタイミングで人とつながるのは良いことです。
ケムステ代表の講演
最後になりましたが、我らがケムステ代表の山口さんの特別講演が、本大会の最後を飾る講演として行われました。
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この手の発表で長時間のものははじめてと言っておりましたが、かなり聴衆の心をつかんだんではないかと思っております。
それは、山口さんの自身のお話もさることながら、ケムステの裏話・秘話を所々にタイミング良くまぶしていたからです。
正直、大会の最後の講演だったので、聴衆はおっさん年配の方ばかりかと思っていたのですが、若い人たちが食い入る様に耳を傾けていたのが印象的です。
是非とも、いろんな分野だけでなく、いろんな立場の方のスタッフの人の参加をお待ちしております。だって、ケムステスタッフは結構身近にいるんですから。