現場で日々研究をしていると、設備について「うーん使いづらい、上手く出来てないなぁ」「ここは何とかならんかなー」と感じることは多いと思います。もちろん大枠は業者に整えて貰うものですが、出来合いのものはその環境に合わせて作られてはいないですし、用途次第でカスタマイズが必要になったりします。とくに立ち上がったばかりのラボで働くことになった方や、別ラボに異動してきた直後の方であれば、「あるある!」と分かって貰えることでしょう。
小さなカスタマイズであっても、業者に頼むと結構なお金がかかってしまいます。自分でできる「ちょっとした工夫」で不便が改善できるなら素晴らしい。とはいえそういった現場ノウハウはなかなか表だって共有されないのも事実。
しかしいまは「Webと化学の時代」です。情報のやりとりが遥かに簡単になっているにもかかわらず、これでは勿体ない!
というわけで今回の記事では、どこのラボでも使えそうな「現場ラボのDIY」を紹介したいと思います(筑波大学の斉藤毅先生からご寄稿頂きました。御礼申し上げます)。
「明るい棚」を作りたい!
新しい研究室に移動して、思ってもいないことで「これは違ったな
うちの研究室で起きた問題のひとつは、実験台に備え付けの棚の中が暗いってことです。
真空ラインや消耗品を起きたかったのですが、なかなかに暗い。夜だともっと暗い。
実験装置もあるので、これではさすがに学生があぶない。
てな訳で、簡単に明るく出来ないかを考えた末、LEDテープという商品を購入することに。
車の電飾なんかにも使われるあれです (注:私の車は電飾されてません)。買ったのは「AKIBAピカリ館」。Amazonでも買えますよ。
[amazonjs asin=”B008FBUTWU” locale=”JP” title=”LEDテープ 白ベース 5m 300連SMD 正面発光 12V ホワイト”]買ったのは、棚1つに対し
1m LEDテープ・・・3個(¥1,180×3)
5AのAC電源・・・1個(¥1,750)
コネクターコード・・・1個(¥200)
計 ¥5,490
高いのか安いのかよくわからん。しかし、業者に頼むよりはやすいでしょ。たぶん。これを棚板の裏に貼り付けて・・・・
コネクタでつないで・・・
電源にさすだけ。超簡単。ものぐさDIY。
電気を入れると・・・・
これが
こう!
これが!
こうっ!!
これで明るく安全に実験出来るようになりました。
めでたし、めでたし。
※LEDといえど電化製品ですから、回路は多少の熱を持ちます。有機溶媒を使用する場所や火気厳禁な場所での施工にはご注意ください。
貴方のラボの「DIY」を教えてください!
いかがでしたか?
このように「ちょっとしたアイデア」で日々の研究が快適になったり、安全問題などが解決されること、沢山有ると思います。それぞれのラボ毎に一つ二つはあると思いますので、皆さんの周りで行われている「研究室のお役立ちDIY」をご寄稿頂ければ嬉しいです。面白い例・優れたやり方は、本ブログで積極的に紹介してみたいと思います。
「寄稿依頼」の旨が分かるような文面にて、下記お問い合わせフォームまたはTwitter(@chemstation)からご連絡ください!お待ちしています!