ようやく暖かくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。新年度がスタートし、様々な書類の作成があるかと思います。
日本語で化学の文章を作成していると、どうしても化学用語の誤変換がつきもの。Google日本語入力はかなり優秀なので起こりにくいですが、その他の日本語入力ソフトではかなり頻繁に起こります。
今回、よくある化学用語の誤変換をまとめてみました。単なる「つぶやき」ですので気軽にご覧いただければと思います。
1、ピリ人(ピリジン)
日本人、アメリカ人といった感覚で登場する「ピリ人」。「ピリ」という名前の国があるのかといわんばかりです。
類似の誤変換として、「ピリミ人」や「ピリダ人」、「ピペラ人」がいます。
他にもアミノ酸「ヒスチ人」、マラリア治療薬の「キニ人」、環状アミンの「ピロリ人」や「ピペリ人」、「キヌクリ人」、フラボノイドの「へスぺリ人」といった様々な人種(?)がいます。また、アニリンの類縁体には「取る偉人」や「兄詩人」がいます。
2、観光地区(環構築)
医薬品・材料問わず、多くの有機化合物は環構造を持っています。それゆえに、環を作る反応は古くから検討され、現在でも重宝されています。ところが、Diels-Alder反応やRobinson環化といった優れた反応も、いつの間にか「観光地区」になってしまうことが。
確かに世間一般には「環構築」よりも「観光地区」の方が使われますよね。
3、不正合成(不斉合成)
捏造はするなという戒めでしょうか。医薬品化合物は「不斉点」も「不正点」も少ない方がよいと言われています。
4、鵜先生(右旋性)
類似の誤変換で「差先生」もいますよ。
5、僻さん(ヘキサン)
人名と勘違いする化合物たち。劉さん(硫酸)、凛さん(リン酸)などの酸性化合物はもちろん、僻さん(ヘキサン)や市黒僻さん(シクロヘキサン)、自沖さん(ジオキサン)がいますよ。
6. 読者によるツイートより
Twitterから読者のおもしろ化学誤変換を紹介!
化学のあるある誤変換 http://t.co/3zqZHar0LS @chemstationさんから 個人的には反応液→飯能駅
— ppt (@x_lsm) April 24, 2015
ボラン(ホウ素水素化物)と打ち込んだら「母乱」と帰ってきた時はオイオイと思った (^ω^;)
化学のあるある誤変換 http://t.co/h0inMrXZ5H @chemstationさんから— Sun太 (@SunSun_fine) April 24, 2015
一番ひどかったのは、便汁基だったと思う。化学のあるある誤変換 http://t.co/qSiSF66Z1e @@chemstationさんから
— 南東北に行きなよ (@Amygdalingo) April 24, 2015
https://twitter.com/0429horie/status/590403308386263040
誤変換ではないけど、「そういうヒトは」とか書いてあると、バイオ系の人だなあと思ってしまいますね。/化学のあるある誤変換 http://t.co/Kmvd6cB12W @chemstationさんから
— 佐藤健太郎 (@KentaroSato) April 24, 2015
https://twitter.com/revo_toya/status/591426439028813824
PCの学習は結構速いので、最近誤変換に出会うことが少なくなり残念(?)です。面白い誤変換があればぜひ教えてください。
外部リンク