[スポンサーリンク]

一般的な話題

文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑪:どっちもクリップの巻

[スポンサーリンク]

これまで執筆の間を開けてきた反動というわけでもないですが、ネタ自体は沢山あるのでまだ続きます!

「実験大好き化学者も、デスクワークを快適化しようよ」な文具コーナーです。

今回は、デスクスペースの拡張に役立つアイテム、「ヤザワのどっちもクリップ」をご紹介します。

デスクを広く使いたい!

狭い島国日本、とくに都心部での大問題は、一人当たりのデスクスペースが制限されること。
当の筆者はというと某片田舎出身での東京在住、アメリカ国土のとんでもない広さも実感済、性格も大雑把・・・という人物ですから、手狭な環境には常々不満を感じています。

不要なものは極力デスクに置かず、手元はなるべく広く保つようにしています。それでも「目に留まるところ、すぐ手の伸ばせるところにコレ置きたい!」と思えるものは、実に沢山考えられてしまうのです。

そんなときは引き出し(キャビネット)にしまえば良いんじゃ無いの?と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし開けたり閉めたりせず、すぐ取り出したい・見たいものがあったりしますし、モノを定位置に保つべく、引き出し内部も常に整理しておかねばなりません。すぐ欲しいときに見つからないと、これはこれでストレスフルなわけで・・・

いやいや普段から丁寧に整理すりゃいいじゃん?と突っ込まれそうですが、まぁそれはそれ、「中の掃除時間もったいねーよなぁ・・・」とか考えてしまうダメな筆者には無理というものでした。

頭上のデッドスペースを活用する

いろいろ試行錯誤した結果、今回紹介する「どっちもクリップ」が悩みを解決してくれることがわかりました。

[amazonjs asin=”B005FIH8D4″ locale=”JP” title=”ヤザワ どっちもクリップロング CLW5″]

冒頭写真をご覧の通り、金属製アームにごついクリップがついているだけのシロモノです。こんなものが?と侮るなかれ、これは実に便利なのです。

というのもこれ、普段活用の発想が無いだろう、頭上のデッドスペースを物置き場に変えてくれるのです!

百聞は一見にしかず、筆者の使用例をご紹介します(写真)。

頭上空間にそびえ立つクリップ群

頭上空間に君臨するクリップ群

まず、ミスコピー紙を備えたA5/A4クリップボードを咥えさせています。

クリップボードはメモしたり、ディスカッションしたり、簡易ホワイトボードになったりと、多目的用途がある便利モノ。「即座に手の届く場所にある」ことが最高に重要なアイテムです。しかしデスクに置くと場所を取り、引き出しにも上手く入らないという困ったちゃんでもあります。しかしこのクリップで上空に吊るせばバッチリです。

また電卓も一つ咥えさせています。日々の実験のお供として欠かせないアイテムですが、「あれ?どこいった?」というケースが経験上非常に沢山起こりえたのです。クリップでデスク上部に吊すようにしてから、探すのに迷うストレスから解放されました。

書類や論文を咥えさせれば、書見台として使うことももちろん出来ます。アームの自由度が高いので、場所が気に入らなければ微調整も簡単です。増設も自由自在です。

がっちりした作りが重要なんです!

このクリップ、類似品と一線を画する点は、強力で耐荷重が大きいことにあります(A3版はなんと930g!)。

普通のクリップでは固定できないヘヴィアイテムを吊るしても、ヘタらずがっちりキープしておけます。

頭上スペースに好きなものを好きなように配置できるのは、この剛直さがあってこそです。

普通タイプに加えて二股タイプも市販されており、サイズも大~小まで各種取りそろえられています。好みと必要に応じて選ぶといいでしょう。

[amazonjs asin=”B004XG6I44″ locale=”JP” title=”クリップ CLW7 /1-9987-02″]

ただしっかりした作りである反面、一本のお値段はそこそこします。安価なミニ版もあるにはあるのですが、デスク頭上空間の開拓を狙うのであれば、丈夫さ・信頼性には欠けてしまう印象です。

ですので、興味ある方はケチらず大型強力版を買ってしまいましょう!一度使ってみると手放せなくなること請け合いです。

 

関連動画

余談ですがこの商品は、下の動画のように、デジタルカメラ機材の固定目的で使う人が多いみたいです。

これは剛直さの証明でもありますし、シンプルな文具なので如何様にも使えるのが良いところとも言えます。

是非皆さんなりに工夫してみてください。

 

外部リンク

どっちもクリップ (YAZAWA Online)

ブログ用動画撮影時のデジカメ固定に「どっちもクリップ」を試してみた。

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 【速報】2016年ノーベル化学賞は「分子マシンの設計と合成」に!…
  2. 内部アルケンのアリル位の選択的官能基化反応
  3. 結晶格子の柔軟性制御によって水に強い有機半導体をつくる
  4. MSI.TOKYO「MULTUM-FAB」:TLC感覚でFAB-…
  5. 合成とノーベル化学賞
  6. 国際化学オリンピックのお手伝いをしよう!
  7. Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!
  8. 中国へ行ってきました 西安・上海・北京編②

注目情報

ピックアップ記事

  1. 単結合を極める
  2. 酢酸ウラニル(VI) –意外なところから見つかる放射性物質–
  3. 製薬会社5年後の行方
  4. 第170回―「化学のジョブマーケットをブログで綴る」Chemjobber
  5. イナミドを縮合剤とする新規アミド形成法
  6. 杉安和憲 SUGIYASU Kazunori
  7. デヴィッド・ミルステイン David Milstein
  8. マテリアルズ・インフォマティクスの導入・活用・推進におけるよくある失敗とその対策とは?
  9. CRISPR(クリスパー)
  10. クライゼン縮合 Claisen Condensation

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2015年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

注目情報

最新記事

PythonとChatGPTを活用するスペクトル解析実践ガイド

概要ケモメトリクスと機械学習によるスペクトル解析を、Pythonの使い方と数学の基礎から実践…

一塩基違いの DNA の迅速な単離: 対照実験がどのように Nature への出版につながったか

第645回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院工学系研究科相田研究室の龚浩 (Gong Hao…

アキラル色素分子にキラル光学特性を付与するミセルを開発

第644回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 総合研究院 応用化学系 化学生命科学研究所 吉沢…

有機合成化学協会誌2025年2月号:C–H結合変換反応・脱炭酸・ベンゾジアゼピン系医薬品・ベンザイン・超分子ポリマー

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年2月号がオンライン公開されています。…

草津温泉の強酸性硫黄泉で痺れてきました【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい!  というわけで、硫黄系の温泉であり、日本でも最大の自然温泉湧出量を誇る草津温泉…

ディストニックラジカルによる多様なアンモニウム塩の合成法

第643回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理工学研究科 村上研究室の木之下 拓海(きのした …

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー