レオです。突然ですが、皆さんどのように文献管理をしていますか?
私は以前は、Web of ScienceやSciFinderといった学術文献データベースで論文を検索し、pdfデータをダウンロード、といった方法で論文を管理していました。
しかし検索時に見逃してしまったり、以前にダウンロードしたことを忘れてうっかり二重にファイルを保存してしまったり、といったことが多々ありました。皆様も経験あると思います。保存してもどこにいったのか、どれが欲しい論文なのか、結局わからなくなるんですよね。
そこで今回は現在、私が行っている新着論文のチェック方法や論文管理法についてご紹介します。
新着論文のチェックはRSSリーダー「Feedly」で
新着論文のチェックはいくら大学院生といえども欠かせません。私はRSSリーダーの「Feedly」を使って新着論文の確認を行っています。NatureやScienceなどといった科学雑誌のRSSをFeedlyに登録し、時間があるときにiPhoneやPCで確認しています。なおFeedlyの導入方法やFeedlyをつかった最新情報のチェック方法はこちらの記事に詳しく書いてありますので御覧ください。
新着論文の情報はEvernoteに貯める
Feedlyで新着論文を確認。さてその後、この情報をどうやって処理するか。これが大事になってきます。大学ではその場で論文のpdfファイルをダウンロードできるので読んだり保存できたりもしますが、自宅や外出先では論文まで読むことは出来ません。そこで私はFeedlyで得られたデータをEvernoteに移しています。
【データの移し方】
(今回はiPhoneを使った場合で説明します。)
まずFeedlyを開きます。そして読みたい論文を開きます。
その後上にある”evernoteマーク”をタップ(ない場合は「・・・」をタップ。するとEvernoteマークがあります。)
するとevernoteと連携し、以下のようにノートブックを選ぶことができるので、保存したい場所を選びEvernoteに保存します。
このような感じでEvernoteに論文を移して、外出先でも読めるようになります。 この方法は簡単である反面、Evernoteの使用料が毎月5$(約600円)かかってしまうのが問題点です。現在無料でデータを移せる方法を模索中です。
論文は文献管理ソフト「Papers」に保存
Mac愛好者の方はこちらの文献管理ソフト「Papers」が断然おすすめです。
新着情報の論文のpdfファイルをゲットしたら、それをpapersに保管しています。ケムステでは以前こちらの記事でpapersを紹介してましたが、まだ登場したばかりだったため問題点が多かったようです。しかし現在では、これらの問題がほぼすべて解決されております。
papersはEndnoteと同じ文献管理ツールですが、Endnoteとの大きな違いはやはり価格だと思います。
papersでは学生割引で49$(約6000円)に対して、Endnoteではアカデミックパックでも30000円ほどします。そういった点ではpapersの方がいいでしょう。
加えてこちらの記事で述べられていた問題点である「引用文献フォーマット」問題ですが、こちらはご覧のとおりNature、Science、Willey、ACSといった大手科学雑誌の引用文献フォーマットに既に対応しています。
このような感じでちゃんと雑誌別の引用文献のフォーマットがあります
また、論文に直接ハイライトや文章にコメントすることもできるようになっており、大きく改善されています。
ただしMy reviewを除き日本語でコメントができないことや、My reviewで日本語を打ち込む際、漢字の変換がやりづらいので、まだまだ改善する余地はあると思います。
終わりに
いかかでしたでしょうか。今回は私が実際に行っている論文の収集方法についてでした。参考にしていただけたらと思います。