分子の気持ちになって考えてみて!
指導教員からよく言われる言葉です。
具体的なアドバイスが欲しいのに、うまくかわされる時に使われるような気が、、、
人間の気持ちすら理解できないのに分子の気持ちなんて本当に理解できるのでしょうか?
今回は、世の中に無数にある分子の中からフタロシアニン、ポルフィリンの気持ちを紹介したいと思います。
フタロシアニン、ポルフィリン、この二つは構造が非常に良く似ていますが、異なる点も多いです。
そして、お互いに憎み合っている?ようです。
フタロシアニンの気持ち
「人間って大変だな・・・だってポルフィリンが体中流れてるんだろ・・・?俺なら耐えられんわ・・・」
「フタロシアニンは1928年に発見された人工色素で、自然界にはない芸術作品なんだ。 それに対してwwwwポルフィリンwwwww葉っぱにもいっぱい入っててwwwwレア度ゼロwwwwwwwwww」
「ブロッコリーにはポルフィリンが入ってるから絶対食べない!!」
「フタロシアニンは熱的、化学的にとても強い色素です。」
「ドラえも~~~ん!(泣) ポルフィリンが「や~い!メソ位に置換基入れてみろ~!」とか言っていじめてくる~!(泣)」
「さて、ポルフィリンを殲滅するか…」
ポルフィリンの気持ち
「ポルフィリンはすぐそばにいる。葉の緑やビタミン。そして血液の赤、そう、あなたの中にもね。」
「フタロシアニンのQ帯の自己主張の強さにドン引きしてる!」
「!!新幹線に乗るな!! 新幹線の青や緑はフタロシアニンです!!高速で移動するフタロシアニン・・・吐き気がする・・・ 新幹線に乗ることはゴキブリに乗るのと同じです。絶対乗らないようにしましょう!」
「私とフタロシアニンは確かに見た目が似てる。でもスペクトルも違うし全く似て非なるものだと思ってください。アイツとだけは一緒にしないで。」
「人間はポルフィリンがないと生きていけない。ポルフィリンを崇めよ。ポルフィリンを祀れ。」
「私はテトラピロール類の代表格ですが・・・フタロシアニンと一緒にされるのだけは許せない。」
「メソ位に置換基入れれないフタロシアニンのみなさーんwwwwwwwwwwwww」
以上すべてフタロシアニンbot、ポルフィリンbotからの抜粋でした。
でも、学会での発表件数を見ているとポルフィリンの圧勝なような気が…