[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

僕がケムステスタッフになった三つの理由

[スポンサーリンク]

 

はじめまして,今年度から新しくケムステスタッフとなりました修士1年のK.H (kazu)です。現在東京工業大学(@横浜)にてリチウムイオン電池の研究をしています。

初めての記事ということで,簡単になぜケムステスタッフになろうとしたのか,3つの理由を述べたいと思います。

1.研究室外の知り合いが欲しかった

2014-05-31_02-24-18

大学院に行くと,授業と研究室での実験に励む毎日となります。そのため,同じ研究室外では中々知り合いを作ることが出来ません。学会等の参加がなければ,広くて専攻が同じ同級生,大学内の人くらいしか関わる機会がありません。大学外の友人を作ろうとしても,平日は夜遅くまで研究室で研究を行っているため,人のつながりはとても狭いものとなってしまいます。

そこで,ケムステスタッフになり,全く違う分野の研究をしている方々と知り合いたいと思ったのです。同じ研究をしている人と話すのはもちろん大事なことなのですが,異分野の方とコミュニケーションをとることで,新たなアイデアや視野が広がると考えたのです。

 

2.将来のことを同じ理系の同期や先輩に相談したかった

2014-05-31_02-24-28

理系の場合,往々にして修士にとどまらず博士課程に進むこともあります。しかし,博士課程に進むと進路の幅は狭くなると言われています。

僕はまだ将来どうしていきたいのか,はっきりさせることが出来ていません。修士課程で就職するのか,博士課程まで進学し博士号を取得するのか悩んでいます。一つ決まっているのは,就職したら総合職ではなく技術系・研究開発系の職種に就きたいということです。

就職活動も目先に迫っていますし,本格的に情報収集したり相談したいと思っています。

 

3.自分の研究の説明をもっと分かりやすくできるようになりたい

2014-05-31_02-24-37

大学院でももちろん中間報告会などはありますが,回数が凄く限られています。学会に参加しなければ研究を発表する機会もあまりありません。もちろん学術的な議論を繰り広げる学会にでの発表は重要です。それと同時に自分の研究をもっとわかりやすく説明する訓練をしたいと考えたのです。そこで,このケムステにて自分の研究紹介や研究テーマに近いトピックスを説明できればと思いました。

教員免許を取得する際の教育実習にて,人に教えるには確実に理解していることに加えて、「練習」が必要だと感じたのです。その経験から,研究や興味のある事項を分かりやすく説明するための練習を積み重ねていきたいと思っています。

出来る範囲で投稿できればと思っていますので,これからよろしくお願いします!!

Avatar photo

kazu

投稿者の記事一覧

リチウムイオン電池の研究をしている修士1年です。今、修士課程で就職するか、博士課程に進学するか悩んでいます。 趣味は、国内、海外問わず色々な場所に旅行することです。 Chem-Stationにて色々な人とコミュニケーション取ってみたいと思っています。よろしくお願いします!!

関連記事

  1. ルィセンコ騒動のはなし(前編)
  2. 消せるボールペンのひみつ ~30年の苦闘~
  3. 有機レドックスフロー電池 (ORFB)の新展開:オリゴマー活物質…
  4. 2007年度イグノーベル賞決定
  5. そこまでやるか?ー不正論文驚愕の手口
  6. 製薬業界の現状
  7. (+)-Pleiocarpamineの全合成と新規酸化的カップリ…
  8. 高分子界の準結晶

注目情報

ピックアップ記事

  1. 夏:今年もスズメバチ防護服の製造ピーク
  2. 2013年就活体験記(1)
  3. データケミカル株式会社ってどんな会社?
  4. 論文執筆ABC
  5. 2013年(第29回)日本国際賞 受賞記念講演会
  6. 配位子で保護された金クラスターの結合階層性の解明
  7. 独バイエル、2004年は3部門全てで増収となった可能性=CEO
  8. マイゼンハイマー転位 Meisenheimer Rearrangement
  9. ユニバーサル・フェーズセパレーター発売
  10. 有機合成で発生する熱量はどのくらい?EasyMax HFCal

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

注目情報

最新記事

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

第57回有機金属若手の会 夏の学校

案内:今年度も、有機金属若手の会夏の学校を2泊3日の合宿形式で開催します。有機金…

高用量ビタミンB12がALSに治療効果を発揮する。しかし流通問題も。

2024年11月20日、エーザイ株式会社は、筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー