[スポンサーリンク]

一般的な話題

シリコンバレーへようこそ! ~JBCシリコンバレーバイオ合宿~

[スポンサーリンク]

 

 この度、Japan Bio Community (JBC)が主催する第6回シリコンバレーバイオ合宿の募集が開始されました。?(→募集ページ)シリコンバレーのバイオテック (=バイオベンチャー)を肌で感じることのできる貴重な機会なので、その魅力や私自身の感想を皆さんにお伝えしたいと思います。第5回募集の際の紹介記事も合わせてどうぞ (→)

※ 本記事中の写真はイメージであり、バイオ合宿とは直接関係ありません。
※ 本記事は、昨年までの内容に基づいて書かれているので、訪問先、スピーカー、パネリスト等は変更になる可能性もあります。

 

 

 Japan Bio Communityはカリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアを中心に働いているバイオ分野の研究者のコミュニティです。普段から研究者間で活発に交流しており、その活動の一環としてシリコンバレーのバイオテックに興味のある人向けに合宿を企画しています。

 jbc2

JBCバイオ合宿とその魅力

 さて気になるその内容ですが、以下のとおり。

1. 生のシリコンバレーを見学
 サンフランシスコのベイエリアには名門大学や、大小様々なバイオテックが軒を連ねており、バイオ産業のメッカとなっています。そんな最先端の研究現場を直に見てまわり、研究者の方々と意見を交わすことのできる機会は海外留学等を志す人にはまたとないチャンス!一度にこれほどたくさんの場所を見学して回るのは個人ではなかなか難しく、この合宿ならではの大きな魅力です。

 

2. 海外で活躍する日本人とディスカッション
 毎日のプログラムで海外ポスドクバイオテック研究者から様々な話を聞くことができます。海外の最先端の研究現場や本場のバイオテックとはどのようなものかなど、日本にいては知ることのできない貴重な話ばかりです。
 またバイオテック専門のコンサルタントキャピタル (=投資ファンド)などのバイオテックを支える立場の方からも、それにまつわる興味深い話を聞くことができます。

business.jpg 

3. JBCスタッフやパネラー、他の参加者との交流
 スタッフの方々だけでなく、合宿の参加者も幅広い分野の方が集まっています。学部生から院生・ポスドクそして社会人まで広い世代の方がいて、それぞれのバックグラウンドも様々です。事前にシリコンバレーやバイオテックに関しての予習もプログラムに組み込まれており、薬学やバイオ分野以外の方も安心して合宿に参加できるようになっています。密度の濃い合宿をともに過ごした仲間は、きっとその後の人生にとってかけがえのない友人となるに違いありません。

friendship.jpg 

参加した感想

 私は昨年春に開催された第5回合宿に参加しました。当時、私は自身の将来や進路に対して漠然とした不安を感じており、現状を変える「きっかけ」が欲しいと思っていました。そんな時にケムステにその前の会の参加者が紹介記事を上げており、その記事やJBCのホームページを読んで合宿参加を決めました。

 実際の合宿を通して得た感想は、

・漠然としかイメージできなかった海外の研究現場を実際に目の当たりにして、一度はここに挑戦してみたいという思いを持った。
・研究に直接携わるだけでなく、マネジメントや投資などに関わるような道もあると改めて認識した。
・他分野の人たちと交流することで、自分の研究を見つめ直すことにも繋がった。

 一番私の中に強く残っている印象はサンフランシスコ、シリコンバレー特有の「空気」です。明るくて爽やかで前向きな、そんなイメージを今でもしっかりと覚えています。こればかりは日本にいては感じることのできないもので、ひとによっても違うものだと思いますが、きっと一人ひとりにとって忘れられない何かが得られることでしょう。

silicon-valley

 

読者に向けて

 18歳 (大学生)以上の方ならだれでも応募できるので、少しでも興味を感じたなら躊躇いや不安はとりあえず置いておいてまずは一歩踏み出してほしいと思います。
 参加者の選考に置いてはエッセイが最重要視されているようです。合宿の前に参加者同士をよく知るきっかけにもなりますし、JBCスタッフも楽しみにしているようです。ぜひ自分の熱意や思いを直接ぶつけてみてください。

 

外部リンク

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4140815329″ locale=”JP” title=”バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!”][amazonjs asin=”4480062858″ locale=”JP” title=”ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)”]

 

がらがらどん

投稿者の記事一覧

博士後期課程で悪戦苦闘中。専門は栄養生理学や農芸化学で、合成や物性に関しては素人であります。でも構造式を眺めるのは好き。記事については天然物や生体分子についてお伝えしていけたらと思います。 将来は科学コミュニケーションに携われたらと考えていますが、まずは学位奪取を目指して精進します。

関連記事

  1. 薬剤師国家試験にチャレンジ!【有機化学編その2】
  2. アルデヒドを分液操作で取り除く!
  3. アメリカ大学院留学:博士候補生になるための関門 Candidac…
  4. 液晶中での超分子重合 –電気と光で駆動する液晶材料の開発–
  5. 一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化
  6. 触媒のチカラで拓く位置選択的シクロプロパン合成
  7. 柔軟な姿勢が成功を引き寄せた50代技術者の初転職。現職と同等の待…
  8. 内部アルケンのアリル位の選択的官能基化反応

注目情報

ピックアップ記事

  1. ニルスの不思議な受賞 Nils Gustaf Dalénについて
  2. 9‐Dechlorochrysophaentin Aの合成と細胞壁合成阻害活性の評価
  3. インフルエンザ治療薬と記事まとめ
  4. クリス・クミンス Christopher C. Cummins
  5. 炊きたてご飯の香り成分測定成功、米化学誌に発表 福井大学と福井県農業試験場
  6. ノーベル化学賞まとめ
  7. 荷電処理が一切不要な振動発電素子を創る~有機EL材料の新しい展開~
  8. 地球外生命体を化学する
  9. 第51回―「超分子化学で生物学と材料科学の境界を切り拓く」Carsten Schmuck教授
  10. 3回の分子内共役付加が導くブラシリカルジンの網羅的全合成

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

有機合成化学協会誌2025年3月号:チェーンウォーキング・カルコゲン結合・有機電解反応・ロタキサン・配位重合

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年3月号がオンラインで公開されています!…

CIPイノベーション共創プログラム「未来の医療を支えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第105春季年会(2025)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「未来の医療…

OIST Science Challenge 2025 に参加しました

2025年3月15日から22日にかけて沖縄科学技術大学院大学 (OIST) にて開催された Scie…

ペーパークラフトで MOFをつくる

第650回のスポットライトリサーチには、化学コミュニケーション賞2024を受賞された、岡山理科大学 …

月岡温泉で硫黄泉の pH の影響について考えてみた 【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい! というわけで、硫黄系温泉を巡る旅の後編です。前回の記事では群馬県草津温泉をご紹…

二酸化マンガンの極小ナノサイズ化で次世代電池や触媒の性能を底上げ!

第649回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院環境科学研究科(本間研究室)博士課程後期2年の飯…

日本薬学会第145年会 に参加しよう!

3月27日~29日、福岡国際会議場にて 「日本薬学会第145年会」 が開催されま…

TLC分析がもっと楽に、正確に! ~TLC分析がアナログからデジタルに

薄層クロマトグラフィーは分離手法の一つとして、お金をかけず、安価な方法として現在…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー