今年もやって参りましたノーベル賞週間!
先日の医学生理学賞を皮切りに続々と受賞者が発表となりますが、化学サイトChem-Stationとしては、やはりノーベル化学賞こそが最大の注目先!今年は日本時間 10月9日18時45分に発表です!
昨年もありとあらゆる候補者を挙げましたが、またもや生化学畑の壁に阻まれ(?)予想的中ならず・・・。
しかしこれにくじけることなく、今年も読者参加型の受賞者予想企画をやりたいと思います! 予想を的中させてAmazonギフト券をゲットだ!!
それでは、
『2013年ノーベル化学賞は誰の手に?』
(*参加にはFacebookアカウント、ケムステFacebookページヘの「いいね!」が必要です)
参加の仕方
下記の受賞予想と人物を参考にしながら、Facebookのアンケートページ(Facebookにログインする必要があります)を訪れ、自分が予想するノーベル賞化学者に1票いれてください
見事受賞者を当てた方には抽選で3名様にAmazonギフト券10,000円分をプレゼントしちゃいます!
自分が予想する化学者がここにいない!という場合には、もちろん追加して頂いてかまいません。
投票は発表当日30分前まで!ぜひぜひご参加ください。
[追記]投票は9日6時23分締めきりました!投票結果をご覧になりながら楽しみに待ちましょう!
投票はこちら!(ケムステFacebookファンページ内)
*投票すると投票結果が常に表示されるようになります。
他サイトでの予想・2013年版
各分野の論文引用数上位0.1%の学者から選別されています。客観的データをもとに、現在注目を集める分野を育てた傑出した化学者を選び出していると言う観点で、参考価値は高いでしょう。
「モジュール式クリックケミストリーの発展」 : K. Barry Sharpless (バリー・シャープレス), M.G.Finn (M.G.フィン)、Varely V. Fokin (ヴァレリー・フォキン)
「エームス試験の考案」 : Bruce Nathan Ames (ブルース・エームス)「DNAナノテクノロジーへの貢献」 : A. Paul Alivisatos(ポール・アリヴィサトス)、Chad M. Mirkin(チャド・マーキン)、Nadrian C. Seeman (ネイドリアン・シーマン)
「鉄系超伝導体の発見」 : Hideo Hosono (細野 秀雄)
② ChemBark (TOP3オッズ)
海外の有名化学ブログChemBarkも毎年多数の候補と受賞可能性(オッズ)を掲げて予想企画を行っています。多分野が網羅されているので、一見の価値はあります。ただし前年度からは大きな変化はありません。
「核受容体ホルモンおよびシグナル経路の研究」 : Ronald M. Evans (ロナルド・エバンス)、Pierre Chambon (ピエール・シャンボン)、Bert W. O’malley (バート・オマリー)、Elwood V. Jensen (エルウッド・ジェンセン ※故人)
「生物無機化学への貢献」 : Harry B. Gray (ハリー・グレイ) 、Stephen J. Lippard (ステフェン・リパード)、Richard H. Holm (リチャード・ホルム)「新規分光分析法およびレーザー化学の応用」 : Richard N. Zare (リチャード・ゼア) 、 William E. Moerner (ウィリアム・モーナー)、Michel Orrit (ミシェル・オーリット)
③ 「日本人ノーベル賞候補者・化学編」「物理学賞編」―Naverまとめ
基本的には過去の受賞歴とトムソン・ロイター予想がベースとなっています。物理学賞候補にカテゴライズされているものの、化学賞候補にもなり得る人も取り上げておきます。
「光触媒反応の発見」 : Akira Fujishima (藤嶋 昭)
「金ナノ粒子の触媒効果を発見」 : Masatake Haruta (春田 正毅)
「多孔性金属錯体の開発」 : Susumu Kitagawa (北川 進)
「分子機械システムの構築」 : Seiji Shinkai (新海 征治)
「青色発光ダイオードの開発」 : Isamu Akasaki (赤崎 勇)、Shuji Nakamura (中村 修二)
「カーボンナノチューブの発見」 : Sumio Iijima (飯島 澄男)
コミュニケーターブログを含め、来訪者からの投票結果として名前の挙がっていた人を紹介します。
「金ナノ粒子の触媒作用の発見」 : Masatake Haruta (春田 正毅)
「天然有機化合物の構造決定に関する研究」 : Koji Nakanishi (中西 香爾)
「スタチンの発見」 : Akira Endo (遠藤 章)
「ドラッグデリバリーシステムに適した材料の開発」 : Kazunori Kataoka (片岡一則)
「青色発光ダイオードの開発」 : Isamu Akasaki (赤崎 勇)
「高分子デンドリマーの開発」 : Jean M. J. Frechet (ジャン・フレシェ)
「抗寄生虫薬イベルメクチンの発見」 : Satoshi Omura (大村 智)
「高分子合成用不斉触媒の開発」 : Kyoko Nozaki (野崎 京子)
「天然物合成化学における業績」: Yoshito Kishi (岸義人)
「自己組織化超分子カプセルの研究」 : Makoto Fujita (藤田 誠)
「カーボンナノチューブの発見・研究」 : Sumio Iijima (飯島 澄男)、Morinobu Endo (遠藤 守信)
「RNA解析技術の開発」 : Frederick Sanger (フレデリック・サンガー)
「核受容体ホルモンおよびシグナル経路の研究」 : Ronald M. Evans (ロナルド・エバンス)、Pierre Chambon (ピエール・シャンボン)、Elwood V. Jensen (エルウッド・ジェンセン ※故人)
他でも多く挙げられている定番候補者が多い印象です。
「単一分子分光分析の開発」 :William E. Moerner (ウィリアム・モーナー)、Michel Orrit (ミシェル・オーリット)
「新規高分子合成法の開発」 : Jean M. J. Frechet (ジャン・フレシェ) 、 Krzysztof Matyjaszewski (クリストフ・マチャゼウスキー)
「生物無機化学・電子移動化学」 : Harry B. Gray (ハリー・グレイ) 、Allen J. Bard (アレン・バード)
定番どころも含めて、独自の見解を付して受賞可能性の高さも予想しています。化学賞なのか?というものも中にはありますが・・・。
「単一分子分光分析の開発」 :William E. Moerner (ウィリアム・モーナー)、Michel Orrit (ミシェル・オーリット)、Richard N. Zare (リチャード・ゼア)
「核磁気共鳴法(NMR)に関する研究」 : Ad Bax(アド・バックス), Alexander Pines (アレクサンダー・パインス)
「リチウムイオン二次電池の開発」 : John B. Goodenough (ジョン・グッドイナフ)、Stanley Whittingham (スタンリー・ウィッティンガム)、Akira Yoshino (吉野 彰)
「生体内電子移動化学」 : Harry B. Gray (ハリー・グレイ)
「生命科学への計算化学の応用」 : Martin Karplus (マーティン・カープラス)、Norman L. Allinger (ノーマン・アリンジャー)、Kendall N. Houk(ケンダール・ハウク)、David Baker (デイヴィッド・ベイカー)
「核受容体ホルモンの研究」 : Ronald M. Evans (ロナルド・エバンス)、Pierre Chambon (ピエール・シャンボン)、Elwood V. Jensen (エルウッド・ジェンセン ※故人)
「シャペロンに関する研究」 : Arthur L. Horwich (アーサー・ホロウィック)、Franz-Ulrich Hartl (フランツ=ウルリッヒ・ハートル)
「スタチンの発見」 :Akira Endo (遠藤 章)
「ドラッグデリバリーシステムの開発」 :Robert S. Langer (ロバート・ランガー)
「ガン遺伝子に関する研究」 : Robert Weinberg(ロバート・ワインバーグ)、Bert Vogelstein (バート・フォーゲルスタイン)
「ゲノミクス」 : J. Craig Venter (クレイグ・ヴェンター)
「化学遺伝学」 : Stuart L. Schreiber (スチュアート・シュライバー)、Peter G. Schultz (ピーター・シュルツ)
「DNAフィンガープリンティング/ウェスタンブロット/サザンブロット/ノザンブロット法の開発」 : Alec J. Jeffreys (アレク・ジェフリース)、W. Neal Burnette (ニール・バーネット)、George Stark (ジョージ・スターク)、Edwin M. Southern (エドウィン・サザン)
「経口避妊薬の開発」 : Carl Djerassi (カール・ジェラッシ)
⑦ Scientific American
世界最大の一般向け科学誌はどのような予想を打ち立てているのか?興味のあるところではないでしょうか。なんとチョイスは潔い単勝買いです。
「立体選択的な全合成研究について」:David A. Evans (デイヴィッド・エヴァンス)
⑧ Chemistry Viewsでの予測投票(10/4時点の中間集計)
沢山挙げられていますので、リンク先の中間集計結果をご覧ください。
ケムステ作成:化学賞候補者まとめリスト2013版
上記も含め、10年以内にノーベル化学賞を受賞する確率のある化学者をまとめておきます。前年度から少しだけ加筆修正済みです。
- レーザー化学・分光学による化学反応追跡・検出法の開発、単一分子分光法の開発: Richard N. Zare (リチャード・ゼア) 、 William E. Moerner (ウィリアム・モーナー)、Michel Orrit (ミシェル・オーリット)
- タンパク質中の電子移動反応の進展と長距離電子移動の原理の解明: Harry B. Gray (ハリー・グレイ)
- 生物無機化学への貢献: Stephen J. Lippard (ステフェン・リパード)、Richard H. Holm (リチャード・ホルム)
- 分子力学シュミレーションへの貢献: Martin Karplus (マーティン・カープラス)、Norman L. Allinger (ノーマン・アリンジャー)、Kendall N. Houk(ケンダール・ハウク)、David Baker (デイヴィッド・ベイカー)、Keiji Morokuma(諸熊 奎治) 、
- 核内受容体を介したホルモン作用の分子基盤の解明: Ronald M. Evans (ロナルド・エバンス)、Pierre Chambon (ピエール・シャンボン)、Bert W. O’malley (バート・オマリー)、Elwood V. Jensen (エルウッド・ジェンセン ※故人)
- DNAマイクロアレイの発明と応用: Patrick O. Brown (パトリック・ブラウン)
- 多孔性金属-有機構造体(MOF)の合成法および機能開拓: Susumu Kitagawa (北川 進)、Omar M. Yaghi (オマー・ヤギー)、Michael O’Keeffe (マイケル・オキーフィ)、Gerard Ferey (ジェラード・フェレイ)
- 原子移動ラジカル重合法の開発とリビング重合研究: Krzysztof Matyjaszewski(クリストフ・マッチャゼウスキー)、Mitsuo Sawamoto (澤本 光男)
- ナノワイヤー、ナノ材料とその応用: Charles M. Lieber (チャールズ・リーバー )、A. Paul Alivisatos(ポール・アリヴィサトス)
- 色素増感太陽電池「グレッツェルセル」の発明: Michael Gratzel(マイケル・グレッツェル)
- DNA内の電子電荷移動に関する先駆的研究: Jacqueline K. Barton(ジャクリン・バートン)、Bernd Giese(ベルント・ギース)、Gary B. Schuster(ギャリー・シュスター)
- 走査型電気化学顕微鏡(SECM)の開発と応用: Allen J. Bard (アレン・バード)
- デンドリマーの発明と応用: Jean M. J. Frechet (ジャン・フレシェ)、 Donald A. Tomalia(ドナルド・トマリア)、 Fritz Vögtle (フリッツ・ボ-グテル)、Takuzo Aida (相田卓三)
- リチウムイオン二次電池に関する先駆的な研究とその開発: John B. Goodenough (ジョン・グッドイナフ)、Stanley Whittingham (スタンリー・ウィッティンガム)、Akira Yoshino (吉野 彰)
- エナミンを使った有機不斉触媒反応の発展: Benjamin List (ベンジャミン・リスト)、David W. C. MacMillan(デヴィッド・マクミラン)
- ナノマシンおよびマイクロエレクトロニクスの発展につながる、分子自己集合に関する先駆的研究: J. Fraser Stoddart (フレーザー・ストッダート)、 George M. Whitesides (ジョージ・ホワイトサイズ)、 Seiji Shinkai (新海 征治)、Julius Rebek Jr. (ジュリアス・リーベック)、Makoto Fujita(藤田 誠)、Nadrian C. Seeman(ネイドリアン・シーマン)、Chad M. Mirkin(チャド・マーキン)
- 有機物と天然物の合成に関する研究: K.C. Nicolaou(キリアコス・コスタ・ニコラウ)、Samuel J. Danishefsky (サミュエル・ダニシェフスキー)、Steven V. Ley(スティーブン・レイ)、Yoshito Kishi(岸義人)、David A. Evans(デヴィッド・エヴァンス)
- カーボンナノチューブの発見: Sumio Iijima (飯島 澄男)、Morinobu Endo (遠藤 守信)
- 水の光分解触媒の発見: Akira Fujishima (藤嶋 昭)
- 高脂血症薬・スタチン系化合物の発見: Akira Endo (遠藤 章)
- 真核生物のRNAポリメラーゼの同定: Robert G. Roeder (ロバート・ローダー)
- ケミカルバイオロジーの発展: Stuart L. Schreiber (スチュアート・シュライバー)、Peter G. Schultz (ピーター・シュルツ)、Gerald Crabtree(ゲラルド・クラブトリー)
- 有機エレクトロルミネッセンス材料の開発: Ching W. Tang (鄧 青雲)
- ゲノミクスに関する技術と器具開発:J. Craig Venter (クレイグ・ヴェンター)
- 生物有機化学・生体模倣化学への貢献: Ronald Breslow(ロナルド・ブレズロウ)、Albert Eschenmoser(アルバート・エッシェンモーザー)、Koji Nakanishi (中西香爾)
- 組織工学(Tissue Engineering)の提唱・実用的ドラッグデリバリーシステムの開発: Robert S. Langer (ロバート・ランガー)、Joseph Vacanti (ジョセフ・ヴァカンティ)
- 均一系重合触媒の開発: Tobin J. Marks (トビン・マークス), Walter Kaminsky(ウォルター・カミンスキー), Maurice S. Brookhart (モーリス・ブルックハート)
- クリックケミストリーの提唱:K. Barry Sharpless (バリー・シャープレス), M.G.Finn (M.G.フィン)、Varely V. Fokin (ヴァレリー・フォキン)
- 経口避妊薬の開発: Carl Djerassi (カール・ジェラッシ)
- 青色発光ダイオードの開発:Isamu Akasaki (赤崎 勇)、Shuji Nakamura (中村 修二)、Hiroshi Amano (天野 浩)
- 金ナノ粒子触媒効果の発見: Masatake Haruta (春田 正毅)
それでは日本時間 10月9日18時45分を楽しみに待ちましょう!