ケムステ読者の皆さん、こんにちは。
学会シーズン真っ盛り、あっち行ったりこっち行ったり、何かと多忙な日々をお過ごしの方も多いことでしょう。
筆者も「結果がある限り、年一回海外に行ってOK」というボスの言に則り、今年もめでたく海外学会に行ける運びとなりました。
どこに行こうかな~と国際学会一覧のページを眺めていると、おや?なんか見慣れない名前の国が視界をよぎったような・・・
ア ル メ ニ ア !!?
こんなマニアックな国でなぜ化学の学会が?アルメニア発の化学なんて、聞いたこと無い・・・しかし、どういうワケか講演者が凄く豪華なんだが?
これは行く価値あるんじゃないか?こんな機会でも無い限り、絶対行かない国だろうし、国の雰囲気もなかなか好みだ・・・うん、化学はさておきこれはもう行くしかない! (以上、思考およそ1分)
・・・というわけで、ラボの同僚を(半ば無理矢理)捕まえ、参加することに決めました。
化学国際会議ArmChemFront2013、参加レポートです!
アルメニアってどこにあるの?
はい、何はともあれここから説明が必要でしょう。と言いますのも、「アルメニアの学会に行きまーす」と話したところ、全員が全員、
『『『いったいどこにある国なんだよそれは?』』』
てなリアクションだったのですね。まぁ無理もないでしょう、筆者もちゃんと知りませんでした。
では地図(外務省のページより引用)をご覧あれ。人に説明するときには、「トルコの東隣さん」と答えておけば間違いありません。
日本からのアクセスはさほど良くなく、ウィーン、パリ、モスクワのどこかで乗り換えて行く必要があるようです。航空便数が少ないので、乗り過ごすとお終いなことは勿論、乗り継ぎも一苦労。シャルル・ド・ゴール空港でなんと7時間も待ちました。(暇つぶしアイテムKindle Paperwhiteが大活躍!)
首都エレヴァン(Yerevan)は、想像よりもずっと綺麗な場所でした。、建物の大半は石造りですが、ヨーロッパやロシアと似ているようでいて、どちらとも違った雰囲気の街です。
気温は高め(>30℃)ですが湿度は低く、日本より幾分過ごしやすい印象。どうやらこの時期は、雨がほとんど降らないらしいです。治安は大変良く、女性や子供が夜中出歩く姿も珍しくありません。現地の人たちも親切で良い人が多い印象でした。
市内散策すると教会・大聖堂があちこちで見つかります。有史で初めてキリスト教を国教にした経歴は伊達じゃありません。しかし西欧教会の煌びやかな佇まいとは全く違って、素朴で飾らない造りこそが印象的でした。
さらにはかねてからの噂通り、街歩くアルメニア美人が大変多かった印象です。道行く人にカメラを向けるのは流石にはばかられたので、写真はありません。画像検索でお楽しみください(笑)
学会会場は、エレバン中心部の立派なホテル。おそらく現地ではハイクラスの場所なんでしょうが、意外にもそこそこ安価に泊まれてしまいます。
(写真はこちらから拝借)
そう、アルメニアはとにかく物価が安い!のです。
加えて朝食・昼食も参加費に含まれており、全てホテルで出してくれました。おかげでお金を使う機会がほとんどなく、6日滞在であちこち回って2万円程度(観光/飲食/お土産代など、宿泊費除く)の出費で済みました。欧米学会では、到底考えられないコスパですよね。
おっとと、国の紹介だけで終わってしまいましたね。長くなったので残りは次の記事で・・・次回は気になる「学会の様子」について紹介したいと思います。