[スポンサーリンク]

一般的な話題

さよならGoogleリーダー!そして次へ…

[スポンサーリンク]

 

日夜パブリッシュされていく数多の論文を、一つの画面上でシームレスに流し読みするスタイリッシュな化学者の強い味方、RSSリーダー。ケムステでもその有用性をご紹介してきた通り、広くRSSリーダー界に君臨してきたGoogle readerがなんと2013年7月1日を以ってサービス終了となることが発表されました(Google reader blog(英語)、ITmediaニュース(日本語))。Change.orgなどでは既にサービス継続の嘆願署名運動も展開されているようです(ねとらぼ参照)。だが、サイエンティストは慌てず、ただ事実を受け入れて次の一手を実行する者。というわけで、Google readerから他のRSSリーダーへの移行作業について、とりわけGoogle readerからのデータのエクスポート(取り出し)の手順についてご紹介します。

そもそもRSS(アールエスエス)とはなんぞや、という部分は過去記事「化学研究ライフハック(1)?RSSリーダーで新着論文をチェック!?」をご覧頂くとして、以下、仕組みはすっ飛ばしてサクサク本題へ参ります。

 

Google ReaderからRSS購読情報をエクスポートする

平たく言えば他のRSSリーダー上で即座にGoogle Readerと同じように論文をチェックできるよう、データを移行します。

gglrd01.png

図1.まずはGoogleリーダーを開き、画面右隅の歯車のアイコンをクリック。

 

gglrd02.png

図2.設定画面からImport/Exportタブをクリック、次にダウンロードボタンをクリック。

gglrd03.png
図3.リーダーの情報がまとまるまで待機し、アーカイブを作成をクリック。
gglrd04.png
図4.いよいよエクスポートファイルをダウンロード!
gglrd05.png
図5.と思いきや(二重認証にしているから?)何度もログインを要求されます。
以上の流れで「アカウント名@gmail.com-takeout」というzipファイルをダウンロード出来たら、早速解凍します(図6)。
gglrd07.png
図6.解凍したフォルダ > リーダー > subscription.xml
この.xml形式のファイルを他のRSSリーダーにインポートすることで作業は完了です。新規に登録する場合、大抵は「購読データのインポート/移行をしますか?」を尋ねられると思いますので、その手順に従って下さい。(しばしばOPML形式のファイル、と指定されることがありますが、これに当たるのがxmlファイルです。)
gglrd08.png
図7.画像はライブドアリーダーの場合。設定画面からインポートをクリックし、OPMLファイル=XMLファイルをアップロードするだけ。

流れをまとめると次の様に;

  1. Google Readerを開く
  2. 設定アイコン(歯車のアイコン)をクリック
  3. Reader settings(下から2番目)をクリック
  4. Import/Exportタブをクリック
  5. Download your data through Takeout(画面下部)をクリック
  6. 次の画面でしばらく待ち、ファイルサイズの計算などが完了後「アーカイブを作成」という赤いアイコンをクリック
  7. ダウンロード用のファイルが用意されるのを待つ
  8. ダウンロードをクリック (Google二重セキュリティをONにしていると何度かログインし直す必要アリ)
  9. ダウンロードしたzipファイルを解凍 (ファイル名は「アカウント名@gmail.com-takeout」)
  10. 解凍したファイルを開くとリーダーというフォルダがあり、その中にsubscriptions.xmlというファイルがある。
  11. お好きなRSSリーダー(下記参照)にこの「subscriptions.xml」をインポートする。
  12. 大量の論文をカジュアルにチェック

乗り換えてみて、最初は慣れが必要だが

筆者はライブドアリーダーを導入してみましたが、Googleリーダーと同様のショートカットキー(JとKでフィードを前後するなど)が有効であり、画面のレイアウトもほぼ同じであるため快適に扱えています(図8)。

gglrd06.png

図8.ライブドアリーダーに乗り換えた例。

世にあふれるRSSリーダー(下記リンク参照)の中から化学者に的したモノはどれなのか、あるいはTwitterやFacebookなどのソーシャルメディア上でのフィード(ケムステTwitter、ChemASAPなど)を利用しながらRSSリーダーとは決別するのか、悩ましいところではありますが、そんなGoogleリーダーへの熱い想いを代弁してくれている閣下のお話(「総統がGoogle Readerの終了にお怒りのようです」などとググると…)に笑ったりしつつ、新たなパートナーと共に今日も皆様、効率的な研究生活を送られますように。

関連の外部サイト

Googleリーダーの代わりに使えそうなRSSリーダーは? - ねとらぼ

関連の過去記事

化学研究ライフハック:これまでの記事を総まとめ! - 化学者のつぶやき

 

 

 

 

 

 

 
<
/wbr> wbr>

Avatar photo

せきとも

投稿者の記事一覧

他人のお金で海外旅行もとい留学を重ね、現在カナダの某五大湖畔で院生。かつては専ら有機化学がテーマであったが、現在は有機無機ハイブリッドのシリカ材料を扱いつつ、高分子化学に

関連記事

  1. 巨大複雑天然物ポリセオナミドBの細胞死誘導メカニズムの解明
  2. ナイトレン
  3. 「優れた研究テーマ」はどう選ぶべき?
  4. 【22卒就活イベント(東京・大阪)/修士1年 技術系職種志望者対…
  5. The Journal of Unpublished Chemi…
  6. フラスコ内でタンパクが連続的に進化する
  7. 美しきガラス器具製作の世界
  8. 化学者のためのエレクトロニクス講座~めっきの基礎編~

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「ねるねるねるね」はなぜ色が変わって膨らむのか?
  2. CRISPR(クリスパー)
  3. ハウザー・クラウス環形成反応 Hauser-Kraus Annulation
  4. ボタン一つで化合物を自動合成できる機械
  5. ダルツェンス縮合反応 Darzens Condensation
  6. 高分子を”見る” その1
  7. 先端事例から深掘りする、マテリアルズ・インフォマティクスと計算科学の融合
  8. 不斉触媒研究論文引用回数、東大柴崎教授が世界1位
  9. 光速の文献管理ソフト「Paperpile」
  10. 元素周期 萌えて覚える化学の基本

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2013年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2024年12月号:パラジウム-ヒドロキシ基含有ホスフィン触媒・元素多様化・縮環型天然物・求電子的シアノ化・オリゴペプチド合成

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年12月号がオンライン公開されています。…

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP