「極限からの一手」コーナーでは筆者の独断と偏見に基づき、全合成における優れた問題解決とその発想を紹介してみたいと思います。困難に直面した全合成化学者がいかにして創造的発想からの解決に至ったか、それを追体験できるようなクイズ形式にしています。
さて第6回は、柴崎正勝・金井求らによるGarsubellin Aの全合成(2005)について。望まぬ副反応を抑制する優れた工夫を取り上げたいと思います。
以下のアリル化反応においては、太赤字の添加剤がない場合には副反応を生じ、収率が低下してしまう。
どのような副反応を抑制する目的で選択されているかを推測し、合理的説明を与えよ。
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