『みんなーニューヨークに行きたいかー!罰ゲームは恐くないかー!』
ええ古いですとも。今の大学院生には通じないなんて重々承知しています。でも子供心に将来はあの番組に絶対参加するんだって思ってたんです。こう見えても私ジャンケンは強いので、空港で勝つ自身はありました。えーっとそこの若者よ意味分からないからってスルーしないで。耳寄りな情報があるんです。
さて、オヤジの戯れ言は置いておきまして、今回は半ば宣伝のポストです。
皆さんは化学情報協会(JAICI)というのをご存知でしょうか?“化学情報を通じて日本の、そして世界の科学技術の発展に貢献する”を掲げ、現在では、毎日莫大な量の論文や書籍が発表され続ける科学の世界において、それらを網羅的に収集し、その情報を我々ユーザーに提供してくれる大変ありがたい組織なのです。SciFinderなる情報検索サービスに触れたことがある方も多いのではないでしょうか。また、古くはChemical Abstracts、通称ケミアブでお世話になった方もいるはずです。JAICIは現在の化学研究、論文執筆においては欠く事の出来ない存在と言っても過言ではないと思います。
そんな化学情報協会が大変魅力的な募集を行っております。その名も“エッセイを書いてアメリカに行こう!”です。ようやくお分かりいただけましたね。冒頭の暴走の意味が。そうなんです。大学院生の皆さん!アメリカに行くチャンスです!しかも無料です!こんな美味しい話が他にあるでしょうか。
とは言えただより高い物は無いという訳ではありませんが、遊びに行く訳ではなく、ちゃんとお仕事もあります。今年で3回目となりますが、SciFinder Future Leaders in Chemistryプログラムに参加し、8月中旬にオハイオ州コロンバスにあるCAS (Chemical Abstracts Service)に赴き専門スタッフや世界各国からの参加者とミーティングを行います。また近郊にある大学や研究機関の見学もあるようです。
さらに、ペンシルバニア州フィラデルフィアにて開催される244th ACS National Meeting & Expositionにも参加できるんです!羨ましすぎます。
旅費、宿泊費、食費が無料。それに加えてなんと1000米ドルが支度金として支給されるとのこと。なんて至れり尽くせりなんでしょうか。こんな美味しい話に乗らない道理がありません。さあ今すぐ応募しましょう!
5月4日が締め切りとなっております。詳細はこちらです!
とここまでが宣伝です。実はこれに関するパンフレット(のようなもの)を頂きまして、我が研の学生に対して君たち出してみれば?と言ったら、あまりよい返事が返ってきませんでした。また1000ドルと言えばかなりの大金だよと言ったら、なんと生意気にも“8万円って微妙だよね“などとほざく始末。おかげで怒りのあまりこんな記事を書いてしまいました。円高が全ていけないんですが、お金の問題じゃあないんですよね。
昨今、我が国の学生は留学志向が低下しているとか、ハーバード大学への日本人留学生は数人しかいないとか、たまにニュースで目にします。確かに、我が国は国内で様々なことが完結出来る世界でも数少ない国の一つです。よって一生外国人と接しなくてもなんとかなると言えばなんとかなります。しかし、若い時に外国に討って出て、外国人と様々な議論や交流をすることは人生観を変えるような貴重な経験となることは間違いありません。過去二回の参加者のインタビュー記事もJAICIのHPにありますが、大変よい経験をされたなあというのがひしひしと伝わってきます。筆者が大学院生だった時にこんな素晴らしいプログラムがあったならばと臍を噬むばかりです。
大学院生の君!必ず応募すべし!ただしケムステを見たと書いても化学会年会の時みたいな特典は無いのであしからず。
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