[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり ⑦:「はん蔵」でラクラク捺印の巻

[スポンサーリンク]

 

なんだかんだで日本社会では印鑑と言うものが必須で、書類にいちいち押さねばならないことが多くあります。(国立大学なんてのはその最たる場所です)

欧米だと手書きサインひとつで方がつくことが多く、さほど重要でない書面なら「署名をデジタル画像にして貼りつければOK」なケースさえあるのですが、これが日本だとどうでしょう。

電子メールに添付された書類をわざわざ印刷し、デスクの中を朱肉はどこだハンコはどこだと探し、送付も電子メールではダメで、わざわざ原本を郵送しなくてはいけない・・・時には「シャチハタ不可」な場合まで。加えて筆者は海外在住時に、某国内機関から頑なに捺印を要求された経験があります。郵送に日数が必要で速達送料も激高にも関わらず、再提出を余儀なくされて、締め切りに間に合わなかったことも幾度と無く。全く面倒きわまりない!

そんな現実に「こんなんeメールでいいじゃん、アホか!」と思いたくもなるというもの。最近では民間の配送業者でも受取ハンコを要求しなくなり、手書きサインでもOKな所が多くなったというのに・・・。えぇ、勿論、ちゃんとしたセキュリティを国ぐるみで追求してるのは嫌というほど分かっておりますよ、えぇ・・・

・・・まあ日本で仕事をする限り、仕方がないとこではあります。文句言っても始まらないので、少しでもストレスを軽減することを考えましょう。

いきなりネガティブ全開で申し訳ないですが、そんな「書類嫌い」な方にうってつけのアイテムが、この「はん蔵」なのです(笑)。

[amazonjs asin=”B001DHRHKU” locale=”JP” title=”三菱鉛筆 印鑑ホルダー ユニ はん蔵 HLD502.40 紺”]

「はん蔵」は一言で形容するなら「印鑑ケース」なのですが、勿論そこらのケースとは違います。

まず見て分かるのは、ケースの蓋がそのまま朱肉になっている点。つまり常に朱肉が印面に触れた状態で収納されるので、いつでもさっとハンをおせるのです。

hanzo_3.jpgこの機能だけだと手が汚れそうですが、はん蔵の場合はケースから取り出すことなく、印を押すことができます。紙に押し付けてみるとメカニカルな機構がはたらき、朱肉ががっちゃんと横に開いて逸れます。そのまま印面が紙面に到達し、ハンコが押されます。

hanzo_2.gif要するに手持ちの印鑑をセットしておけば、シャチハタ同様に使えるという大変な優れもの。シャチハタ不可の書類もこれでOK!

紐付きストラップ型になっているので、フックへ引っ掛けておくなどしておけば探しまわる面倒もなくなります。それでいてお値段も500円程度という、信じられないリーズナブル価格!お買い得以外の何でもありません。

ちょっとした工夫に見えますが、想像以上に印鑑押しのストレスを減らしてくれます。朱肉+印鑑という二つを毎回用意しなくてはならないところを一つにまとめてくれるのですから。捺印時にどちらかが見当たらず探しまわった経験をお持ちの方は、利便性がご理解いただけることでしょう。

さて、なんでこんなものが知的労働を旨とする化学者のためのアイテム?と思うかもしれませんが、些細でどうでもいいことのストレス軽減は、快適な仕事環境を実現する上で実に重要なのですよ。「無駄なことをできる限りやらない=重要なことにリソースを集中投下できる」ということですからね。

まぁ今回はすこしばかり番外ですが・・・書き始めて数回にして早くも番外というのは、ネタ切れ以外の何でもないように見えなくもないですが(汗)・・・決してそんなことはありませんよ!今後もご期待ください(笑)。

(※画像は公式ページおよび関連ショップより転載)

 

関連商品

[amazonjs asin=”B001DHRHTG” locale=”JP” title=”三菱鉛筆 はん蔵専用補充カートリッジ 朱色 HLS252″]

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4862120342″ locale=”JP” title=”究極の文房具カタログ【マストアイテム編】”][amazonjs asin=”B005JUR9F0″ locale=”JP” title=”すごい文房具 リターンズ (CIRCUS MAX 11月号増刊)”][amazonjs asin=”4863913613″ locale=”JP” title=”大人の文房具【文豪たちに愛された傑作文房具&書斎グッズ】 (100%ムックシリーズ)”]

 

関連リンク

はん蔵 三菱鉛筆 公式ページ

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 高分子を”見る” その2
  2. フッ素が実現する高効率なレアメタルフリー水電解酸素生成触媒
  3. 多核テルビウムクラスターにおけるエネルギー移動機構の解明
  4. 第3回ITbM国際シンポジウム(ISTbM-3)、第11回平田ア…
  5. GFPをも取り込む配位高分子
  6. “試薬の安全な取り扱い”講習動画 のご紹…
  7. 化学系学生のための企業合同説明会
  8. 核酸医薬の物語2「アンチセンス核酸とRNA干渉薬」

注目情報

ピックアップ記事

  1. 子供と一緒にネットで化学実験を楽しもう!
  2. 化学の楽しさに触れるセミナーが7月に開催
  3. フリッツ・フェクトレ Fritz Vögtle
  4. 官能基「プロパルギル基」導入の道
  5. 光と水で還元的環化反応をリノベーション
  6. 立体選択的な(+)-Microcladallene Bの全合成
  7. メカノケミストリーを用いた固体クロスカップリング反応
  8. エマルジョンラジカル重合によるトポロジカル共重合体の実用的合成
  9. レギッツジアゾ転移 Regitz Diazo Transfer
  10. 2009年7月人気化学書籍ランキング

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年11月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

高用量ビタミンB12がALSに治療効果を発揮する。しかし流通問題も。

2024年11月20日、エーザイ株式会社は、筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン…

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

有機合成化学協会誌2025年3月号:チェーンウォーキング・カルコゲン結合・有機電解反応・ロタキサン・配位重合

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年3月号がオンラインで公開されています!…

CIPイノベーション共創プログラム「未来の医療を支えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第105春季年会(2025)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「未来の医療…

OIST Science Challenge 2025 に参加しました

2025年3月15日から22日にかけて沖縄科学技術大学院大学 (OIST) にて開催された Scie…

ペーパークラフトで MOFをつくる

第650回のスポットライトリサーチには、化学コミュニケーション賞2024を受賞された、岡山理科大学 …

月岡温泉で硫黄泉の pH の影響について考えてみた 【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい! というわけで、硫黄系温泉を巡る旅の後編です。前回の記事では群馬県草津温泉をご紹…

二酸化マンガンの極小ナノサイズ化で次世代電池や触媒の性能を底上げ!

第649回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院環境科学研究科(本間研究室)博士課程後期2年の飯…

日本薬学会第145年会 に参加しよう!

3月27日~29日、福岡国際会議場にて 「日本薬学会第145年会」 が開催されま…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー