以前、大学入試での不正についてあれこれ書かせていただきました。今回のあれこれの内容は入試問題について。
私は、大学入試問題の対策といえば「赤本」、かと思っていたのですが、
最近は(以前からあったのでしょうか?)インターネットで予備校のページを開けば大学入試問題が数年分見られるようです。
そして……
今年度分の問題もご親切にアップされております。
というわけで、当然ながら、そして無謀にも(?!)今年の大学入試問題(二次試験)を解いてみました。
予備校のページにて公開されていますので、問題文をそのまま載せさせていただきます。
まずは、関西の某有名大学の問題から。
ホモガラクツロナンは、ガラクツロン酸がα1,4-グリコシド結合した多糖である。ガラクトースは4位の炭素原子に結合したヒドロキシ基の方向がグルコースとは逆になった異性体で、ガラクトースの6位の炭素がカルボキシル基になったものがガラクツロン酸である。ホモガラクツロナンの繰り返し単位として適切なものを1つ選び、記号で答えよ。
(一部文章を変更)
そして、選択肢がこちらです。
ちなみに、ここでは紹介しませんが、この後どんどん難易度の高い糖の問題が出てきます。
続いては、こちら。ちゃんと解けますか?
問1 つぎの記述のうち、正しいものはどれか。ただし、1つまたは2つの正解がある。
1. アミロースはグルコースが縮合重合した多糖であり、枝分かれしてつながった部分をもつ。
2. タンパク質を構成するすべてのアミノ酸は不斉炭素原子をもつ。
3. 酵素によって化学反応の速度が大きくなるのは、酵素が基質と結合することで反応熱が小さくなるためである。
4. トリペプチドの水溶液に水酸化ナトリウム水溶液と少量の硫酸銅(Ⅱ)水溶液を加えると、赤紫に呈色する。
5. RNAには、DNAにおけるシトシンの代わりにウラシルが塩基として含まれる。
6. 光合成において二酸化炭素から糖を合成する過程では、水が還元されて酸素が発生する。
問2 ある微生物の細胞のDNA塩基組成を調べたところ、全塩基数に対するアデニンの数の割合は23%であった。このDNAの全塩基数に対するグアニン、シトシン、チミンの数の割合として、正しい組み合わせはどれか。
1. グアニン=23%、シトシン=27%、チミン=27%
2. グアニン=23%、シトシン=25%、チミン=29%
3. グアニン=27%、シトシン=27%、チミン=23%
4. グアニン=25%、シトシン=23%、チミン=29%
5. グアニン=27%、シトシン=23%、チミン=27%
6. グアニン=25%、シトシン=29%、チミン=23%
(一部文章を変更)
一応解けましたが、これを高校生が解くとは恐ろしや……
大手の予備校3校の解答解説ページを見ましたが、どれを見てもこの問題の難易度は「標準」らしいです。
標準って……
まずはセンター試験の化学をしっかり解くところから始めたいと思います。