身内の話で申し訳ございませんが、毎年名古屋では名古屋メダルセミナーという上記の写真のような刀鍔に似せたメダルを卓越した業績をあげている合成化学者に与えています。種類は2種類ありまして、ゴールドメダルは国際的に偉大な業績をあげている海外の化学者に、シルバーメダルは素晴らしい結果を残し、今後も期待される日本のライジングスターに授与しています。(参考:名古屋メダル受賞者一覧)
1995年から万有生命科学振興国際交流財団によって創設されたこの賞の受賞者はゴールド、シルバーメダリスト共に今も第活躍中の化学者たちです。今年は10 月25日(月)に開催され、受賞者は誰だろうと思っていたところ今年は少し様子が異なり、賞ではなく、2010特別企画となっていました。内容を見たところあつまる講演者のすごいこと!
午前中のセッションは皆さんご存知の通り2001年ノーベル化学賞受賞者の野依良治氏(現理化学研究所理事長)に始まり、シカゴ大に移ってからも大活躍の山本尚教授の講演があります。
ここまでも豪華なのにこれからがスゴイ。なんとこれまでのシルバーメダリスト達をほとんど全員集めてのパネルセッション。よくぞ全員集めたという内容のメンバー。素晴らしいです。
参加予定メンバー:
鈴木 啓介、 相田 卓三、 中村 栄一、 小林 修、 藤田 誠、 丸岡 啓二、 杉野目 道紀、 吉田 潤一、 袖岡 幹子、 村上 正浩
午後からは3時間半かけてシルバーメダリスト10人の講演。どうやらこれからの研究の方向性を10分程度でまとめて話すようです。有機合成系の研究者、学生ならばヨダレが出るような銀河系軍団の今の考えを一度に知ることが機会は筆者の経験ではいままでありません。
会場である野依記念学術交流館は200席程しかないため恐らく立見が必至でしょう。もし来られる方はお早めにご来場ください。参加申し込みは万有財団のホームページでお願いいたします。参加申し込みはこちら!
…と実はこれも素晴らしいのですが、次の日10月26日(火)にはインターネットでは上記の銀河系軍団に負けず劣らず有名な方が講演に参ります。
(写真:東京大学大学院理学研究科HPより)
そう有機化学美術館の 佐藤健太郎 さんです。
実は筆者は出身大学が同じ先輩で、佐藤さんの著書である有機化学美術館へようこそ の査読やインターネットでは何度か挨拶させていただいているのにもかかわらず未だお会いしたことはありませんでした。今回お会いできることを大変楽しみにしているところです。会場は野依記念物質科学研究館の2F。こちらも会場は素晴らしいですが交流館よりも一回り小さいので立見は必至な状況になると思われます。
というわけで、秋の名古屋での2日間。アツイことになりそうです。