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化学者のつぶやき

Chemistry on Thanksgiving Day

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11月第4木曜(今年は26日)は、感謝祭(Thanksgiving Day)というアメリカの祝日です。皆で七面鳥(Turkey)を食べて祝う慣習となっています。

日本で言うゴールデンウィークのような長期休暇であり、今日から翌週月曜までほとんどの人が休みをとります。また翌日の金曜はBlackFridayと呼ばれ、各ショップで一大セールが行われます。お店が黒字になるのでそういう名前になっています。

さて、Thanksgivingと化学、一見して関係なさそうな物事を絡めて特集しているサイトってないのかな?とざっと調べてみたところ、以下のコンテンツが見つかりました。

Video: The Chemistry of Thanksgiving (Bytesizescience.com)

 

Thanksgivingで給仕される伝統的なメニュー・料理について、化学的観点からレクチャー。最初の2分間は前置きなので飛ばして良いでしょうね。

 

Thanksgiving Chemistry (About.com:Chemitry)

Thanksgivingにちなむ化学トリビアを取り上げています。

例えば、ターキーを食べると眠くなるのはなぜか。タンパク質を糖分と一緒に摂った場合、インスリン分泌が引き起こす効果によって、タンパク質に含まれるL-トリプトファン、ひいては代謝物であるセロトニン・メラトニンの血中濃度が上がることが原因なのだとか・・・ホントなのかな?

 

おまけ

ただでさえハードワークでないアメリカ文化、連休中における人の閑散っぷりは日本では想像出来ないほどです。

たとえばラボに行っても誰もいないばかりか、学食や周りのレストランもことごとく閉まります。メンバーの中には、既に前日から姿を消し、旅行や帰省に向かってしまった人も。

筆者自身、人のいない時に集中して実験したいと思い、昼にラボに向かったのですが、誰一人いない。「一人で実験しちゃダメ」ルールがあるので、実験したくても出来ない有様です。さらに間の悪いことにネット環境も不調で、直してくれる人もいない・・・。

全くどうしようもないので、誰かが来るまで時間つぶしすべく、大学外のカフェテリアからこれを書いています。これから数日はこんな感じで凄く不便ですね。休みを取ることを知らない日本人に対する、「ムリしてでも休め」とのメッセージなのかも知れませんね。

なのでACSジャーナルASAPの更新がされてなくても、文句を言わないように(笑)。

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cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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