[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

タミフルの効果

[スポンサーリンク]

 

今年もインフルエンザ流行の季節がやってきました!一昨年より話題となっているロシュ社のインフルエンザ治療薬タミフル。今年はタミフル耐性菌といわれ、タミフルが効かないインフルエンザも多数出現しているようです。抗生物質のようですね。それでもタミフルは今年も大活躍するのでしょうか。ところで、効果はいかに!?

 

実際インフルエンザにならないと処方されないので知らない方が多いと思います。体験してみました!

と、もうお分かりでしょう。そう、インフルエンザにかかりました。人生初です!以下、タミフル体験記を述べます。

 

経緯を述べますと、同僚2人が体調が悪い(実際はインフルエンザにかかっていた)ときに一番近くにいたのが原因なわけですが、初日、少しせきが出始める、次の日起きたらすでにだるく熱がありそうな気がしたが気にせず大学に。昼を過ぎるともう暑くてたまらず、体温を計ってみると38.1度。同僚からインフルエンザであったと聞かされ、皆にうつさないよう急きょ帰宅。病院が4時からであったので、横になって休んでいたらいつのまにか寝てしまって6時に。体温を計ってみると39.4度。これはやばいと思い、病院へ。病院で30分以上待たされ、診察とインフルエンザ検査をしてもらったところ、なんと結果は白。インフルエンザではないと。ただ、インフルエンザは発症して数時間は検知されないことがあるからまた明日きてくださいと。だからタミフルは出せませんと。ごねてみたが、待望のタミフルはもらえず、解熱剤と咳止めと、抗生物質のみをもらって家に帰って寝る。

 

次の日、体調の悪さはピークへ。こんなもの体験して事がなく絶対にインフルエンザであると確信し、病院へいく。また40分くらい待たされる。結果、きれいなインフルエンザA型ですね。これで待望のタミフルを処方できますよと言われる。正直しんどいので、もっと効果がいいものはないのかときいてみたところ、今のインフルエンザ治療ではタミフルが最強だそうだ。というより、これがだめだったらすぐには対処できないとのこと。10代の人に対してはリレンザを処方するが、それ以外はすべてインフルエンザならばタミフルであるということを言っていた。そこまで言わせるタミフル。効果は抜群なのだろうな。。。と思い、帰宅しご飯を食べたのち、タミフルを1錠飲んで寝る。

 

夕方、体の痛みは変わっていないが、熱は37.1度まで下がり、ちょっと体が軽くなった気が。解熱剤が効いているだけの可能性もあり、また夕飯を食べて、タミフル飲んで寝る。

 

朝、すこぶる快調。まだ咳は少し出て、ちょっと体が痛いが、これは寝すぎであるということなのかもしれない。身をもってしてタミフルのすごさを知りました。

 

1日2回5日分をすべて飲めば普通ならインフルエンザウィルスをすべてやっつけてくれるそうだ。素晴らしい効果である。まあもちろんインフルエンザなんてならないほうがよいし、予防注射をしたほうがいいなと感じましたが、タミフルがあるうちはタミフル耐性インフルエンザは別にして、とりあえず安心かなと思いました。やっぱり体験してみるのが一番ですね。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4880496065″ locale=”JP” title=”今年はどうする?インフルエンザ―疑問だらけの予防接種と特効薬”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 有機の王冠
  2. C–H活性化反応ーChemical Times特集より
  3. STAP細胞問題から見えた市民と科学者の乖離ー後編
  4. E-mail Alertを活用しよう!
  5. 電流励起による“選択的”三重項励起状態の生成!
  6. 化学系ブログのランキングチャート
  7. NMRデータ処理にもサブスクの波? 新たなNMRデータ処理ソフト…
  8. Marcusの逆転領域で一石二鳥

注目情報

ピックアップ記事

  1. 可視光によるC–Sクロスカップリング
  2. アクリルアミド /acrylamide
  3. 【6月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスを用いた架橋剤としての利用(溶剤系)
  4. 第11回 慶應有機化学若手シンポジウム
  5. 製品開発職を検討する上でおさえたい3つのポイント
  6. ケムステVシンポ、CSJカレントレビューとコラボします
  7. 「生物素材で新規構造材料を作り出す」沼田 圭司 教授
  8. 磁気ナノ粒子でガン細胞を選別する
  9. イー・タン Yi Tang
  10. 中性子線を利用した分析法

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2024年12月号:パラジウム-ヒドロキシ基含有ホスフィン触媒・元素多様化・縮環型天然物・求電子的シアノ化・オリゴペプチド合成

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年12月号がオンライン公開されています。…

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP