最近難しい話ばかりなのでたまにはちょっと違った観点から化学をみてみましょう。題して
「化学と株価」
違いすぎる・・・・・・・。研究者のみなさんは円相場や株価等に疎い人が相対的に多いと思います。私もその一人。みなさん今円相場がいくらかしっていますか?株価に興味がありますか?ほとんどの人がNoというでしょう。私もその一人。ただし円相場には相当興味があります。というわけで、たまにはその辺でも見てみることにしましょう。
円相場の現状
円相場に関しては日本から給料をいただいているので、非常に興味があります。私が来た頃は1ドル=117円ほどでした。しかし、今は1ドル=123円後半。かなりの違いです。具体的にいえば日本円で700万円もらっていて、それをそのままつかっていたとすると、当初は約59829ドルのはずでした。それが現在は約56451ドル。3000ドル近く消えてしまったのです。
3000ドルといったら、カフェテリアでの昼飯がおよそ600日食べれます。非常に痛い。安い時にドルに換えておけば全く問題ないですけれども。
株価は?
さて、本題の株価。現在の日経平均株価は18,188.63円。先日約7年ぶりの高水準となりました。7年前といったらITバブルと言われた時期です。ところでこの日経平均株価とはどのように出しているのでしょう?
「日経平均株価は「ダウ式平均」によって算出する指数です。基本的には225銘柄の株価の平均値ですが、分母(除数)の修正などで株式分割や銘柄入れ替えなど市況変動以外の要因を除去して指数値の連続性を保っています。
指数算出の対象となる225銘柄は東京証券取引所第1部上場銘柄から流動性・業種セクターのバランスを考慮して選択しており、株式市場の動向を敏感に伝えます。」(引用:日経平均プロフィール)
つまり基本225銘柄の平均値なのですね。業種別に分かれており、化学の分野においては
4188 三菱ケミHD (株) 三菱ケミカルホールディングス
4004 昭電工 昭和電工(株)
4005 住友化 住友化学(株)
4021 日産化 日産化学工業(株)
4041 日曹達 日本曹達(株)
4042 東ソー 東ソー(株)
4045 東合成 東亞合成(株)
4061 電化 電気化学工業(株)
4063 信越化 信越化学工業(株)
3407 旭化成 旭化成(株)
4901 富士フイルム 富士フイルムホールディングス(株)
4183 三井化学 三井化学(株)
4208 宇部興 宇部興産(株)
4272 日化薬 日本化薬(株)
4452 花王 花王(株)
4911 資生堂 (株)資生堂
現在以上の16銘柄がその中に入っています。いずれも大手企業ですね。ここに入っている銘柄の株価が落ちると日経平均株価が落ちるわけです。ちなみに入れ替えも年数回あります。それ以外にも突然入れ替えという場合もあります。例えば粉飾決算をおこして上場廃止になったカネボウの代わりに三井化学がはいりました。さらに、業種別平均株価というものがあり、これは株式公開している企業のなかから500銘柄選ばれており、その平均値です。
化学においてはここ5年間で最低が2002年10月の653.46、最高が2006年2月の1404.74です。現在は1200ぐらい。
もちろん総じて平均株価があがっている、株価だけがすべてではない、さらに2002年に比べたらどの業種も好調なので、なんともいえませんが現在は化学系企業もかなり好調なようです。ちなみに商社や通信、サービスなどの業種は5年間だけをみるとほとんど変わっていないか、下がっています。逆に石油や海運、水産、自動車、鉄鋼などは順調にあがっています。円安と中国などの発展が原因と思われます。
現在化学系製品はかなりの需要があり輸出も好調ですが、原材料でもっとも重要なナフサが高騰しているため、これらを輸入する際円安も関係して化学系企業を圧迫していることは確かです。
といういわけでむりやり株価に化学をだしてみましたが、たまには株価だけでなく業績やプレスリリースなどをみて化学系企業を研究してみるのも面白いかもしれません。
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