[スポンサーリンク]

archives

ケムステバーチャルプレミアレクチャーの放送開始決定!

[スポンサーリンク]

主に最先端化学に関する講演者をテーマ別で招待しオンライン講演を行っていただくケムステバーチャルシンポ(ケムステVシンポ)。

本年5月1日に第1回目を開催、これまで9回開催しました。参加登録者は全体で1万2000人を超え、化学分野最大のオンラインシンポジウムシリーズとなっています。本年度はさらに4つほどのテーマ企画が立ち上がっており、第10回まもなく開催告知できる予定です。

さて、タイトルにある通りこの度ケムステVシンポとは一味異なる、オンライン講演会を主催することとなりました。その名も

ケムステバーチャルプレミアレクチャー

ケムステVプレレクとでも略してください。本記事ではこの新たな企画を始めるに至った経緯と内容についてお話したいと思います。

ケムステバーチャルプレミアレクチャーって何?

ケムステが主催するオンライン講演会です。分野を開拓したトップランナーからレジェンド化学者に登壇いただき、1時間〜1時間半ほど(質疑応答を含む)の講演していただきます。

ケムステVシンポとの違いは何?

ケムステVシンポとの最も大きな違いは、生放送(Vシンポ)でなく、収録放送(Vプレレク)であること。テレビの生放送と普通の放送をイメージしてもらればわかりやすいと思います。

また、ケムステVシンポが3〜5名の講演者に20-30分程度(質疑応答含む)講演いただくのに対して、Vプレレクでは1名(もしくは2名)に1時間超の長時間オンライン講演を行っていただきます。

どのように配信(放送)するの?

今回はケムステチャンネルYouTubeプレミア公開で配信します。放送時間は決まっており、リマインダー機能などを使うためにぜひチャンネル登録をお願いいたします。

協賛企業の募集

ケムステVシンポと同じくオンラインといえども、運営環境の整備、講演謝礼、関連記事執筆料、運営人件費とそれなりに経費がかかります。いろいろな化学関連企業様にご協力いただくためにVシンポとは別で協賛企業を募集することとしました。本活動に興味のある企業はぜひ代表(webmaster@chem-station.com)まで一方ご連絡いただればと思います。ちなみに第一回目の協賛企業はすでに決定しており後ほどお知らせしたいと思います。

第一回目の開催告知は後ほど!

というわけで、新たな動画コンテンツケムステバーチャルプレミアレクチャー開始のお知らせでした。第一回目は10月上旬に放送される予定で、内容告知も9月下旬に行いますのでお楽しみに!

 

以下、ケムステVプレレク開催の経緯と特徴の詳細です。経緯や違いが気になる人はお読みください。

ケムステVプレレク開催の経緯

ご愛護いただいておりますケムステVシンポ。アンケートではほぼ95%以上の満足したというお答えをいただいてますが、課題がないわけではありません。視聴者と運営側の観点から以下の課題があります。

  1. もっと講演時間を長くしてほしい:講演者に20-25分で講演を設定していただいています。通常3-4名のテーマ別講演者を設定しており、これ以上長くなると気軽にみれる長さではなくなります。もっと聞きたいというご意見は重々承知ですがそのような理由で時間を短く設定しています。
  2. プログラムと時間がずれているときがある:運営の不手際や講演者の時間超過などで、事前に連絡していたプログラムと時間が大幅にずれる時がありました。できる限り調整はしていますが生放送なので難しいところがありました。
  3. 生放送なのでトラブルが起こる可能性がある:接続の関係で開始時間が遅れる、音声が乱れる、音声が聞こえないなどのトラブルがありました。いずれも軽微なものと考えていますが、これも生放送ならではの問題になります。
  4. 講演者との時間調整が難しいときがある:完全自粛状態ではよかったのですが、現在コロナ禍の影響も薄れ、少しずつですが通常の状態に戻ってきています。そのため多忙な先生方と運営側でのリハーサルなどの時間調整がうまくいかない場合がありました。そのためVシンポの日程が重なる近くなりすぎるなどの問題がありました。
  5. 生放送と公開動画が異なる:ケムステVシンポは限定公開・生放送で行い、その後編集し数週間後に公開動画としてYoutubeのケムステチャンネルにアップロードします。編集後は、スムーズにはなりますが公開には不適切な内容や未発表の研究成果などは削除したりモザイクをかけています。
  6. 視聴者登録を忘れる:限定配信なので、connpassというイベント公開サイトを使って参加登録を促しています。開催告知をSNSなどで拡散し、目にとまるように務めていますが、毎回数人、登録を忘れたのでURLをいただいてもよいかというメールをいただきます。

以上のような課題を解決するために、ケムステVシンポとは別に新たなオンラインコンテンツの放送を開始することとしました。

ケムステVプレレクの特徴

このコンテンツの最大の特徴は、生放送でなく、収録放送であること。テレビの生放送と普通の放送をイメージしてもらればわかりやすいと思います。

VシンポはYouTubeのLive配信により放送しましたが、今回はYouTubeプレミア公開という機能を使います。メリットは以下の通り。

  1. 講演時間を調整できる:長ければ講演やシンポジウムを数回にわけて配信することができるので、講演時間をきにする必要がなくなります。また、余剰な部分は編集でカットも可能です。
  2. プログラムと時間がずれることが少ない:収録放送なので、公開した予定通りに講演が進むように編集可能です。
  3. トラブルが起こる可能性はない:生放送特有のトラブルは起こりません。
  4. 講演者との時間調整が簡単:講演者が時間のあるときに収録、編集ができたら公開すればよいため、特に日程調整を行う必要はなくなりました。
  5. 視聴する講演は同じ:プレミア公開後、一度限定公開とし、しばらくしてから再度公開(テレビの再放送と考えれば良い)するので、どちらの内容も全く同じになります。
  6. 視聴者登録は必要ない:ケムステYouTubeチャンネルで指定の日時で公開するので、視聴者登録は必要ありません。ただ放送時間を忘れてしまう可能性があるので、ケムステYouTubeチャンネルに登録してリマイダー機能をお使いください。

というわけで、Vシンポの課題を見事解決した、メリットだらけの新コンテンツとなります。とはいえ生放送のよいところもたくさんありますので、今後VシンポとVプレレクは併催していきたいと考えています。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 可視光増感型電子移動機構に基づく強還元触媒系の構築
  2. 化学パズル・不斉窒素化合物
  3. ジアルキル基のC–H結合をつないで三員環を作る
  4. 2016 SciFinder Future Leadersプログ…
  5. 日本の海底鉱物資源の開発状況と課題、事業展望【終了】
  6. 触媒的芳香族求核置換反応
  7. 花粉症対策の基礎知識
  8. 遷移金属触媒がいらないC–Nクロスカップリング反応

注目情報

ピックアップ記事

  1. 水が決め手!構造が変わる超分子ケージ
  2. ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2024年版】
  3. ラロック インドール合成 Larock Indole Synthesis
  4. フェン・チャン Feng Zhang
  5. 2,9-ジブチル-1,10-フェナントロリン:2,9-Dibutyl-1,10-phenanthroline
  6. 第18回日本化学連合シンポジウム「社会実装を実現する化学人材創出における新たな視点」
  7. 千田憲孝 Noritaka Chida
  8. がん治療用の放射性物質、国内で10年ぶり製造へ…輸入頼みから脱却
  9. (S,S)-(-)-2,2′-イソプロピリデンビス(4-tert-ブチル-2-オキサゾリン):(S,S)-(-)-2,2′-Isopropylidenebis(4-tert-butyl-2-oxazoline)
  10. 「mihub」を活用したマテリアルズインフォマティクスの実践 -実験条件の最適化を促すための活用ケース-

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2020年9月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

有機合成化学協会誌2025年3月号:チェーンウォーキング・カルコゲン結合・有機電解反応・ロタキサン・配位重合

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年3月号がオンラインで公開されています!…

CIPイノベーション共創プログラム「未来の医療を支えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第105春季年会(2025)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「未来の医療…

OIST Science Challenge 2025 に参加しました

2025年3月15日から22日にかけて沖縄科学技術大学院大学 (OIST) にて開催された Scie…

ペーパークラフトで MOFをつくる

第650回のスポットライトリサーチには、化学コミュニケーション賞2024を受賞された、岡山理科大学 …

月岡温泉で硫黄泉の pH の影響について考えてみた 【化学者が行く温泉巡りの旅】

臭い温泉に入りたい! というわけで、硫黄系温泉を巡る旅の後編です。前回の記事では群馬県草津温泉をご紹…

二酸化マンガンの極小ナノサイズ化で次世代電池や触媒の性能を底上げ!

第649回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院環境科学研究科(本間研究室)博士課程後期2年の飯…

日本薬学会第145年会 に参加しよう!

3月27日~29日、福岡国際会議場にて 「日本薬学会第145年会」 が開催されま…

TLC分析がもっと楽に、正確に! ~TLC分析がアナログからデジタルに

薄層クロマトグラフィーは分離手法の一つとして、お金をかけず、安価な方法として現在…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー