本シンポジウムは好評の後終了しました。開催報告はこちら。また、動画を編集し公開しました(6月1日)。講演動画はこちら(ケムステチャンネルへの登録をよろしくお願いいたします)。
本来は緊急事態宣言の解除が予定されていた本日ですが、残念ながら大部分の地域では延長ということになってしまいました。意気消沈された方も多いかもしれません。私は大いに凹みました。予想はしていたものの。
しかし、ケムステからはここに一筋の“光”を提供したいと思います。逆境には行動あるのみ!
第二回ケムステ主催Vシンポジウム開催します! テーマは「光化学」!
光化学は、光反応分野と光機能分野に大別されることがありますが、今回は光機能材料の最先端にフォーカスします。まずは、以下の実施概要をご覧ください! 今回は、基本的には第一回の形をベースにします。
実施概要
第二回ケムステVシンポジウム
「光化学へようこそ! ~ 分子と光が織りなす機能性材料の新展開 ~」対象:誰でも(講演内容は研究の最先端も含みます)
日時:2020年5月15日(金)17:00〜19:00
会場:オンライン(講演者はZoom使用・ YouTubeライブの限定URL配信(URLは開催前日および開始10分前に配布)、当日以降の数日程度の限定公開、アーカイブ化は検討中)
主催:Chem-Station
協賛:東京化成工業株式会社
定員:先着 4000名(途中参加・途中退出自由)
言語:日本語
参加費:無料
参加登録:Connpassイベントページで行ってください・開始15分前まで受付 (利用ガイドはこちら)*学生限定V座談会(後述)は申込期限5/13、抽選結果通知5/14Twitterハッシュタグ:#ケムステVシンポ #光化学へようこそ
タイムテーブルの目安(前回よりゆとりを持ったスケジュールです):
17:00 – 開会のあいさつ
17:05 – イントロダクションと講師の方々の紹介
17:10 – 講演1:基調講演
17:50 – 講演2:招待講演
18:20 – 講演3:招待講演
18:50 – 閉会のあいさつ、解散*この後19:30 – 20:30で、希望する学生の方に対して人数限定で講師の先生との座談会のイベント[学生限定] 第二回Vシンポ併催 バーチャル座談会も用意しています。ConnPass上で別イベントとしてページを作っていますので、抽選希望の学生は上記Vシンポとは別途応募してください。
講演者(敬称略):
【講演1:基調講演】
長谷川 美貴先生(青山学院大・理工 教授)
「未来に向けた希土類エレメント:発光を丁寧にうながす3つの工夫」【講演2:招待講演】
楊井 伸浩先生(九州大・工 准教授)
「トリプレットの機能化学」【講演3:招待講演】
齊藤 尚平先生(京都大・理 准教授)
「羽ばたく分子が創り出す新しい光科学技術」形式等、留意事項:
・第一回Vシンポジウムと同様、先生方のスライドをZoomで画面共有し、YouTube Liveで配信する形式で講演を行っていただきます。
・質疑応答はYouTubeのチャットで行う予定です。時間的制約があるので全ての質問は拾えませんが、モデレータが講演者に講演後に代弁する形で執り行っていきます。前回からの変更点とスタッフからのメッセージ・アンケートの声を聞いて:
・講演者の人数を減らし、代わりに質疑応答を長めに取れるよう配慮しました。なお、発表の終了時刻が19:00を回らないようにスケジュールを組みました。・様々な都合を勘案した結果、今回も開始時刻は17:00のままにしました。予定調整が難しい方も多いとは思いますが、YouTubeLive配信の良さは遅れての視聴・巻き戻し・倍速の視聴が可能な点でもあります。少なくとも数日の間は限定公開しますので、予定がベストマッチではない方も、積極的に登録していただければ幸いです。
・懇親会の可能性についてもたくさん声をいただき、講演者方もご快諾いただけたので試験的に座談会企画を併催します。性質上人数は絞らなくてはならいということ、ケムステが若年層の化学啓蒙を指向していることから、学生限定・抽選制で行います。興味のある学生の方は、別途用意したイベントページから申し込みを行ってください。なお、抽選の都合上、V座談会の申し込みは5/13(水)までとなっています。
[学生限定] 第二回Vシンポ併催 バーチャル座談会・今後も多様な形態で継続的にイベントを開催したいと考えています。至らないところも多いとは思いますが、進化し続けていきますので長い目でお許しいただければ幸いです。そして、このVシンポ企画が進化するために必須なのが、なるべく多くの人に参加してもらい、なるべく多くの視聴者からの意見に耳を傾けることだと考えています。どうか皆さん、ご協力いただけると幸いです。
昨日に副代表から第一回の開催レポートを報告したばかりですが、実は前回の終了から間髪入れずに開催準備に踏み切っていました。第一回Vシンポ直後の反省会で第二回の開催の意思決定がなされてすぐにスピーカ探しを開始しました。そして、その日のうちにはスピーカー候補を選定し、24時間経たないうちに全員からご快諾。お忙しい中、本当にありがたいことです。
つまり、前回終了から24時間後には次回の準備が完了しました。このスピード感は、場所を選ばないバーチャルシンポジウムならではです!
そして今回も、第一回に引き続き最高の講師陣にご協力いただける運びとなりました。
初めに、日本の錯体化学・光化学を先導する研究者の一人である、長谷川美貴先生に基調講演として研究を紹介いただきます。長谷川先生は未来材料化学デザイン研究所というバーチャル組織の所長も務められており(この研究所のプロジェクトサブリーダーには、第一回Vシンポ講演者の伊藤肇先生も所属されています!)、光機能材料の未来を担うキーパーソンです。
続けて、光機能分野の若手で新進気鋭の楊井伸浩先生と齊藤尚平先生に招待講演をいただきます。全員とも非常に独創性の高い研究を極めて精力的に展開されており、今後長く日本のサイエンスを牽引する業界のトップランナーの方々です。大変貴重な機会となりますので、是非多くの方にご視聴いただければと思います!
さて、今回の「光化学」というテーマ設定について、え?と思った方もいるかもしれません。いきなり二回目から飛び道具が来たような印象を持った人もいるでしょう。
“ケムステは有機化学のサイト”という印象を持っている方も多いかもしれません。現状は確かにそうかもしれません。しかし、ケムステが目指すのは最高の「化学」ポータルサイトです。この「化学」が、有機化学に留まらない広範な化学分野全体でありたいという気持ちを、スタッフ一同強く持っています。そこであえて、有機化学から離れた化学分野での開催を早い段階で行ってみることで合意しました。これを一つのきっかけとして、ますます化学交流の促進に貢献していければと考えています。
実際、他分野・異分野でも気軽に聴講できるのがバーチャルシンポジウムの良さです。
分野が異なる方も、これを機に「光化学の最先端」覗いてみませんか?
第一回に引き続き、第二回の今回も、ある意味この状況でないと実現が難しい企画だったかもしれません。こういったサイトを運営している我々や、教育関係者・学生にとっては、この状況で “如何にして学びを止めないか” こそがウイルスとの戦いである、と言われます。
我々は、止めないどころか、いっそこの状況だからこそできるアプローチで “学びを加速” させてやろうと考えています。それがこの時代の生存戦略、ウイルスに対する我々の戦い方です。
Vシンポジウムの企画はなにぶん新しい試みですので、正直運営も不慣れなところは多々ございます。トラブルも起きるかもしれません。しかし、ケムステスタッフ一同、誠意と情熱を持って全力で運営に努めさせていただくことは約束します。皆さんもお誘い合わせの上、参加・聴講のほど、よろしくお願いいたします!!
協賛企業(東京化成工業)からのお知らせ
ウェブサイトをリニューアルしました。ぜひお越しください。
今回の講演とは直接関係ないですが、有機反応に使える配位子・可視光レドックス触媒を販売しています。
- 製品パンフレット「配位子」 PDFのダウンロードはこちら https://bit.ly/3clc1tQ
- 製品パンフレット「可視光レドックス触媒」 PDFのダウンロードはこちら https://bit.ly/2YWi7x4
お願い:本Vシンポは協賛企業の支援を受けて完全無料で運営しています。ぜひ協賛企業のウェブサイトを訪問してください。
今回の講演者の関連リンクと関連メディア
長谷川美貴
- 青山学院大学 理工学部 化学・生命科学科 長谷川美貴研究室
- スポットライチリサーチ:近赤外光を青色の光に変換するアップコンバージョン-ナノ粒子の開発
- 青山学院大学 未来材料化学デザイン研究所
また、長谷川先生は科学コミュニケータとしても大変活発に活動されており、一般の人にわかりやすく工夫された情報発信を、積極的に行われています。
- 青山学院大学 教員リレーコラム~知の並木道~『葉っぱはどうして紅葉するの?』
- 長谷川研まんが 2010.5.10 日刊工業新聞(はやのん 作)
- 朝日小学生新聞 2020年4月7日から隔週火曜日 連載
「ハセミキ先生の科学なぜなぜな〜ぜ」
- Chemistry International:
IUPACの季刊誌に、国際周期表年企画として“Elements of Sports: from IYPT2019 to TOKYO2020”と題しエッセイを寄稿されたものです。イラストも素敵で、表紙にも選ばれています!
楊井伸浩
- Nobuhiro Yanai homepage
- スポットライチリサーチ:多孔性材料の動的核偏極化【生体分子の高感度MRI観測への一歩】
- 九州大学大学院 工学府 物質創造工学専攻 君塚研究室
- YouTube動画: NIR-to-blue photon upconversion based on S-T absorption and triplet-triplet annihilation (TTA-UCによる赤色光→青色光の変換)
齊藤尚平
Vシンポジウムまでに、ケムステの化学者データベースやインタビュー記事等でも講演者の先生方の特集を組んで、徐々に紹介を増やしていきます。お楽しみに!
追加告知:YouTubeチャンネルについて
ケムステーション YouTubeチャンネルでは、今後ともシンポジウム動画などを適宜公開していく予定です。まだ何もありませんが、よろしければチャンネル登録をどうぞお願いいたします!