[スポンサーリンク]

archives

“つける“と“はがす“の新技術―分子接合と表面制御

[スポンサーリンク]

お申込み・詳細はこちら

日程

2020年1月9日(木)・10日(金)

定員

20名  先着順にて承ります。

開催場所

かながわサイエンスパーク内 講義室  (川崎市高津区坂戸3-2-1)
◆ JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車
シャトルバス 5 分
>> Mapはこちら

◆ JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分
「高津中学校入口」下車徒歩3 分
>> アクセスはこちら

対象者

企業、研究機関にご所属で、
・接着、接合の技術の設計、開発に携わる方
・高分子材料、複合材料、繊維等の設計、開発に携わる方
・プラスチック成形加工技術等に携わる方
・めっき、表面改質、洗浄など、「表面処理」技術に携わる方
エレクトロニクス、建材関係、医用材料などのメーカー、ユーザーいずれの方も受講可能です。

受講料

全日程
A・一般 44,000円
KISTECパートナー及び神奈川県関係割引 B・KISTECパートナー団体会員
C・神奈川県内中小企業*
35,200円
D・C以外の神奈川県内企業 39,600円
E・神奈川県内在住の個人の方

神奈川県内中小企業とは・・・
本社または事業所が神奈川県内にあり、資本金が3億円以下または企業全体の従業員数が300名以下の企業

●カリキュラム編成・講師からのメッセージ●

製品の軽量化、安全性・信頼性向上への要望の高まりとともに、物とモノをくっつける手段、すなわち接着や接合に関わるさまざまな技術の開発が進んでいます。過酷な環境下での接着・接合強度のさらなる向上、環境への負荷低減、これまで実現の難しいとされてきた異種材料どうしを張り合わせること、さらに
「はがす」プロセスや二次的な機能まで付与した接着剤の開発が求められるようになってきました。また、半導体関連分野や超微量分析用センシングデバイス、医療用途などでは、接着剤の使用そのものを極力抑えたい状況があります。
本講座では、こうした課題の克服に向けて、私たちが戦略的イノベーション創造プログラム (SIP)内閣府/革新的設計生産技術「分子接合技術による革新的ものづくり製造技術の研究開発」において研究開発に取り組んできた「分子接合」の技術について紹介します。ものが「くっつく」ことに関する基礎概念に始まり、新しい理論に基づく分子接合の基礎原理、応用可能性、接合強度の評価法も含めて講義と実演により解説いたします。また、従来法との比較を含め、分子接合のメリットと今後の課題などにも触れていきます。
接合表面を高精度に制御、設計することにより、介在物がほぼ存在しない接合を、簡便で廉価に実現することができる本技術は、ものづくりのプロセスに大きな変革をもたらすでしょう。特に、自動車、ヘルスケアなどの産業分野とも今後さらに密接に関わるIoTの実装を促進するキーテクノロジーとして、多くの方々に知っていただきたいと考えています。みなさんにお会いできるのを楽しみにしております。

 

カリキュラム日程/講義内容

1月9日(木)
10:30-12:00
90min.
<いま、どんなことが求められているか?接着・接合技術の課題>
・新しい接着技術の開発と接着の高機能化に向けた課題
・「くっつけること」+「別の機能」 、「二次機能」
・異種材料の接合、接着と「くっつく」原理―何が難しいのか?
・接着と生体親和性-医療分野の課題
13:00-14:30
90min.
<そもそもの理論-接着・接合の基礎>
・くっつく/はがれるの「物理」と「化学」
・接着面、粘着面で、どのような力がものをくっつけているのか?
・「くっつく」現象のいろいろ―くっつき方の機構の違い/その使い分け、制御
・「くっつく」とバーターするもの
・界面(生地)に及ぼす影響―応力、表面
14:50-16:20
90min.
<★分子接合技術1>
・なぜ「分子接合技術」か?
接合原理ーどのようなしくみでくっつけるのか/その新しさ
特徴/機能/利点ーほかの技術との違い、使い分け、制御
接合の能力ー接合強度、はく離、再現性?
・適用可能な技術領域、応用分野
16:30-17:00
30min.
質疑応答
1月10日(金)
10:00-12:00
120min.
<★分子接合技術2>
●実演・・・実際にくっつける方法
・機械加工、射出成形などとの関係
・耐熱性、耐腐食性、嫌気性の問題(熱、水、酸素)
・めっきとの組み合わせ事例
13:00-14:30
90min.
<★分子接合技術3>
接合メカニズムの評価法-AFM-nano IR分析による評価法と解析事例
塗膜のはく離強度評価法-SAICAS®による評価法と解析事例
安全性評価
14:50-16:20
90min.
<機能と設計、劣化>
・分子接合の長所、短所-接着剤を用いた接着との比較から
―どんな力の作用に強いか/弱いか?
―どんな大きさのものに適しているか?・・・巨大なものと超微小領域
・接合、接着における「劣化」とはなにか/分子接合の場合
16:30-17:00
30min.
質疑応答

お申込み・詳細はこちら

パンフレットはこちら (PDF 726 KB)

後援 ・ 協賛 ( 一部申請中 )

(公社)高分子学会、(公社)応用物理学会、(公社)精密工学会、(一社)日本合成樹脂技術協会、 (一社)プラスチック成形加工学会、
(一社)日本接着学会、(一社)日本複合材料学会、(一社)日本溶接協会、 (一社)軽金属学会、 (公社)日本分析化学会、
(一社)日本ゴム協会、(公社)日本セラミックス協会、 日本金属学会、(一社)繊維学会、 (公社)電気化学会、 (一社)電気学会、
(一社)情報処理学会、(一社)電子情報通信学会、 (一社)エレクトロニクス実装学会、バイオインダストリー協会、
化学とマイクロ・ナノシステム学会、 (一社)表面技術協会、 日本バイオマテリアル学会、  川崎商工会議所、 (株)ケイエスピー

主催

地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所

人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL : 044-819-2033 FAX : 044-819-2097
E-mail:ed@newkast.or.jp
*本記事はKISTECが主催する教育講座の会告です。

関連書籍

[amazonjs asin=”4526078239″ locale=”JP” title=”わかる! 使える! 接着入門”][amazonjs asin=”4759813934″ locale=”JP” title=”超分子ポリマー (CSJカレントレビュー)”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. キラル超原子価ヨウ素試薬を用いる不斉酸化
  2. 特許にまつわる初歩的なあれこれ その2
  3. マテリアルズ・インフォマティクスと持続可能性: 環境課題の解決策…
  4. 研究室でDIY!~エバポ用真空制御装置をつくろう~ ④
  5. 有機合成化学協会誌7月号:ランドリン全合成・分子間interru…
  6. 実験ワイプとタオルをいろいろ試してみた
  7. 【書籍】女性が科学の扉を開くとき:偏見と差別に対峙した六〇年 N…
  8. トリス(2,4-ペンタンジオナト)鉄(III) : Tris(2…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 材料費格安、光触媒型の太陽電池 富大教授が開発、シリコン型から脱却
  2. ベンザイン Benzyne
  3. 過酸がC–H結合を切ってメチル基を提供する
  4. Illustrated Guide to Home Chemistry Experiments
  5. 「超分子ポリマーを精密につくる」ヴュルツブルク大学・Würthner研より
  6. 液晶の薬物キャリアとしての応用~体温付近で相転移する液晶高分子ミセルの設計~
  7. 新たな環状スズ化合物の合成とダブルカップリングへの応用
  8. 有機化学の理論―学生の質問に答えるノート
  9. 密着型フィルムのニューフェイス:「ラボピタ」
  10. ボルテゾミブ (bortezomib)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2019年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー