溶媒を脱水/脱気することは副反応を防ぎ、より正確な反応を行うために重要なことです。
和光純薬工業ではこれまでに超低水分を保証した超脱水溶媒を取り扱っていましたが、今回あらたに溶存酸素濃度も低く抑えた脱酸素脱水溶媒をラインアップしました。
注目は水分、酸素の残存濃度!
水分含量は0.001%(10ppm)以下
溶存酸素濃度も1ppm以下
それぞれの値がどの程度のものかについて、ご参考までに。
水分値は、過去にChem-Stationでも記事として取り上げられていました。
THFの場合
- ナトリウム/ベンゾフェノン法:40ppm程度
- モレキュラシーブス法:10ppm程度
- 超脱水/脱酸素脱水溶媒(和光純薬):全製品10ppm以下
一般的に信頼できる手法:ナトリウム/ベンゾフェノン法でも40ppm残っていることは
意外に思われたかもしれません。
また溶存酸素濃度が合成反応にどの程度影響するのか検討され、報告された事例を紹介します。
武田薬品工業株式会社 山田らはfasiglifamの製造プロセス検討において、溶存酸素濃度1ppm以下のメタノールを使用し不斉水素化反応を行う事が、最も良好な収率で反応が進むことを見出しています。
Reference : Yamada, M. et al.: “ Development of manufacturing process for fasiglifam via asymmetric hydrogenation with trace ruthenium catalyst” 2014 Winter Symposium on Process Chemistry.
モニターも募集しています!
また、ただ今モニターキャンペーンも行っています。「脱酸素脱水溶媒」 全製品の中から100ml包装1本を提供させていただきます!ぜひこの機会に「脱酸素脱水溶媒」をお試しください。
お問い合わせはコチラよりお待ちしています!(2015年10月~サンプルなくなり次第終了!)
おわりに
また脱酸素脱水溶媒は、有機合成用途以外にも、無機材料分野や半導体の洗浄用など、幅広い用途に優れた性能を発揮できると期待されています。
和光純薬工業で販売している脱酸素脱水溶媒は、在庫で取扱いの容量以外にも工業スケールまで対応することができます。(100mLラボスケールからトン単位の工業レベルまで対応可能)
脱酸素脱水溶媒 製品リスト
製品コード | 品名 | 容量 | 価格 |
045-33041 | o-ジクロロベンゼン(脱酸素) | 100mL | ¥4,000 |
047-33045 | 500mL | ¥6,000 | |
049-32341 | ジクロロメタン(脱酸素) | 100mL | ¥2,600 |
041-32345 | 500mL | ¥4,400 | |
042-32071 | N,N-ジメチルホルムアミド(脱酸素) | 100mL | ¥3,000 |
044-32075 | 500mL | ¥5,100 | |
040-32871 | ジメチルスルホキシド(脱酸素) | 100mL | ¥4,500 |
042-32875 | 500mL | ¥7,600 | |
052-08701 | エタノール(脱酸素) | 100mL | ¥3,300 |
054-08705 | 500mL | ¥5,310 | |
088-09301 | ヘキサン(脱酸素) | 100mL | ¥3,000 |
080-09305 | 500mL | ¥4,800 | |
133-17511 | メタノール(脱酸素) | 100mL | ¥2,600 |
135-17515 | 500mL | ¥4,150 | |
206-18531 | テトラヒドロフラン(脱酸素)(安定剤不含) | 100mL | ¥2,600 |
208-18535 | 500mL | ¥4,800 | |
204-18537 | 18L | 照会 | |
207-18701 | テトラヒドロフラン(脱酸素)(安定剤含有) | 100mL | ¥2,800 |
209-18705 | 500mL | ¥4,900 | |
200-18671 | トルエン(脱酸素) | 100mL | ¥3,000 |
202-18675 | 500mL | ¥4,100 | |
249-00891 | キシレン(脱酸素) | 100mL | ¥3,000 |
241-00895 | 500mL | ¥4,400 |
※価格は2015年10月時点の設定です